
Apple端末の端末登録ルールの作成
A. 端末登録ルール作成の前に知っておくこと
A-1 階層構造の最下位の端末グループ毎に、端末登録ルールを作成
MobiControlの端末グループは、企業/団体の組織構造を反映して、階層構造とすることができます。(図A-1)
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そして、「構成プロファイル」、「ルール」そして「詳細設定」は、上位の端末グループ単位でも適用できます。
しかし、 端末登録ルールは、原則的に、階層構造の最下位の端末グループ毎に作成します。 その理由は、最下位グループ単位で設定した、「構成プロファイル」、「ルール」そして「詳細設定」をも適用できるようにするためです。A-2 端末登録ルールを作成すると、登録用URLが生成される
端末登録ルールを作成すると、登録用URL が生成されます。
登録用URLは、貴社が使用するMobiControlサーバのアドレスとサブディレクトリ(パス)から構成されます。登録用URL
1つの登録ルールに対応する登録用URLは、1つです。逆に、1つの登録用URLに対応する端末登録ルールも、1つだけです。
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端末に、この登録用URLを読み取らせて、登録することによって、端末登録ルールが指定した端末グループに、端末は配属されます。 端末とMobiControlサーバが、社内ネットワークの中にあり、端末から見たMobiControlサーバのアドレスが、 内部(プライベート)IPアドレス または、社内DNSが生成するURLの場合があります。 この場合も、MobiControlサーバは、登録用URLを生成します。詳しくは、弊社にお問い合わせください。A-3 Apple端末の登録方法と登録用URLの入力シーン
Apple端末のMobiControlへの登録には、大別して2種類、細別して4種類があります。各々に対する登録用URLの入力シーンは、下記の(表1)を参照ください。(表1)
端末のセットアップと登録の方法 登録用URLの入力シーン a. ABM経由で登録。 端末は、監視モードとして登録される a-1 ABM経由自動登録
販売店番号を持つApple端末取扱店から新規購入する端末が対象登録用URLは使用しない。サーバアドレス部分のみをMDMアドレスとして登録。
デフォルトの端末登録ルールを適用。a-2 ABM経由手動登録
販売店番号を持たない販売店から購入した端末が対象Apple Configurator2 での「MDMサーバを定義」の画面で、登録用URLを入力 b. ABM経由で登録しない。 端末は、非監視モードとして登録される b-1 デバイス登録
会社支給端末が対象端末のSafariのURL欄に、登録用URLを入力。または登録用URLに相当するQRコードを読み取らせる。 b-2 ユーザー登録
私物端末が対象macOSコンピュータの登録手段は、上記のa-1. b-1. だけです。
登録方法の詳細は、「Apple端末のセットアップと登録」を参照ください。A-4 ABM経由自動登録のためのデフォルトの端末登録ルール
デフォルト(規定)の端末登録ルールを作ります。
デフォルトの端末登録ルールも、登録用URLを生成しますが、それだけでなく、サブディレクトリの指定をせず、サーバアドレス宛だけに アクセスしてきた端末の受け皿になる端末登録ルールにもなります。
(表1)の a-1. ABM経由自動登録 での端末には、デフォルト(規定)の端末登録ルールが、適用されます。 作成した端末登録ルールを、デフォルト(規定)の端末登録ルールとして、MobiControlに登録する方法は、 下記の「J. 端末のシリアル番号を端末登録ルールに再配置」を参照ください。B. 端末グループ指定の事前ステップ
(図B1)
Apple端末のルールの一覧
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(図B1)を表示します。
(図B1)のApple端末のルールの一覧を表示するには、Apple端末に対するルールの作成を参照ください。
(図B1)の「端末の登録」を右クリックすると、「端末登録ルールの作成」の文字列が表示されます。
この「端末登録ルールの作成」をクリックすると、(図B2)の設定ダイアログがポップアップします。B-1. 端末登録ルール名の入力
端末登録ルール名の入力画面(図B2)が現れます。(図B2)
赤い背景色の部分に、ルール内容を連想しやすい文字列を入力します。
企業/団体の組織は階層構造になっています。端末登録ルールは、末端グループ単位で設定するので、 端末登録ルールの名前は、組織の末端グループの名前とすると管理が便利です。(図B3)が、端末登録ルールの名前の入力例です。(図B3)
名前の入力が終われば「次へ」のボタンを押すと(図B4)が現れます。
B-2. 「デバイス登録」か「ユーザー登録」かの選択
(図B4)
「デバイス登録」か「ユーザー登録」かの選択をします。
この画面は、MobiControl v14.4.3 以降で現れます。 「デバイス登録」を選択して、「次へ」を押すと、(図B7)に画面遷移します。
「ユーザー登録」を選択して、「次へ」を押すと、(図B5)に画面遷移します。B-3. 「ユーザー登録」のApple ID
「ユーザー登録」のモードは、私物端末を登録することを想定しています。 従って、私用のApple ID以外に、会社のアプリやデータを取り扱うために業務用のApple IDを登録します。
次の「ユーザ登録のApple ID」をクリックしてください。B-4. 登録先端末グループの指定
(図B7)
(図B7)では、通常は、「手動」を選択し、下辺で「次へ」を押します。(図C1)が、現れます。 (図B7)で、「ユーザグループメンバーシップに基づく」を選択した場合は、 「M. 認証サービスのグループに、構成プロファイルを割り当てられるようにする」を参照ください。C. 端末グループ指定 - 本人認証無し
C-1. 端末登録ルールを適用する端末グループを選択
(図B7)で、「手動」を選択すると、(図C1)が現われます。 「端末グループの登録」ダイアログで作成した端末グループが階層構造で表示されます。 現在作成中の端末登録ルールの対象グループを選択します。(図C1)
A-1.項で、記したように、基本的には、最下位の端末グループを指定することが適切です。 ABM経由自動登録のためのデフォルトの端末登録ルールを作成するときは、 任意の端末グループを作成し、これを対象となる端末グループとします。 これを、後から、デフォルトの端末グループ として、MobiControlに登録します。 作成した端末登録ルールを、デフォルト(規定)の端末登録ルールとして、MobiControlに登録する方法は、 下記の「J. 端末のシリアル番号を端末登録ルールに再配置」を参照ください。 登録する端末が配置される端末グループを指定したら、「次へ」を押します。(図C2)が現われます。
C-2. 端末登録時の本人認証
(図C2)
(図C2) の① 、② 、又は ③ の選択肢の内、 IT部門で、端末のキッティングを集約的に行なう場合は、③ を選択します。 ④ に関するガイダンス
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非監視モードとして設定する場合で、端末のキッティングを、端末ユーザにしてもらう場合、 ① 、または② を選択することも可能です。 登録用URLを知りえた部外者が、自らの端末を登録するのを防止するためです。 ① を選択した場合の、設定方法は、「L. 端末を登録する際に、認証サービスによる本人認証をさせる」を参照ください。 選択が終われば、「次へ」を押します。
- ABM経由手動登録 の場合は、④ に必ず、チェックを入れます。 下記の「K. ABM経由手動登録に必要なファイルをダウンロード」を参照ください。
- ABM経由自動登録 のためのデフォルトの端末登録ルール作成の場合は、④ にチェックを入れないでください。
- 非監視モードとして設定する場合は、④ のチェックを入れても、入れなくても、 どちらでも結構です。
D. 自動デバイス登録
ABM経由登録した場合の質問メッセージ
本人認証の方式を設定してから、「次へ」を押すと、(図D1)が現れます。
(図D1)の設定内容は、ABM経由での登録をする端末にのみ適用されます。 非監視モードとして設定する端末には適用されません。 (図D1)の上部「全般」の4項目全てには、チェックを入れておきます。 これらは、監視モード端末の基本的な挙動を規定します。(図D1)
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「iOSおよびmacOS両方の
アシスタントオプションの設定」以下の 項目には、必要と思われる項目のみに、チェックを入れておきます。 これらの項目は、設定アシスタント項目です。 設定アシスタントとは、アクティベーション(初期設定)の際に、端末に表示されるメッセージです。 (図D1)で、チェックを入れないでおくと、アクティベーション(初期設定)の際に、当該メッセージが表示されません。
例えば、(図D1)の「Apple Pay」にチェックを入れないでおくと、「Apple Payを設定するかどうか」の メッセージが表示されません。そして、Apple Payの設定をしないで、初期設定を終わらせます。 (図D1)は、iOS13.1以上の端末を想定しています。(図D-1)で、チェックを入れても、 iOS13未満の端末では、表示されない項目があります。 (図D1)の右下の「DEPの構成」をクリックすると、「公開キーとDEPトークンの交換」のダイアログが現れます。 詳しくは、「B. 公開キーとDEPトークンの交換」を参照ください。 (図D1)の説明は、下記の「ABM経由登録した場合の質問メッセージ」をクリックしてください。(図D1)での選択が終われば、下辺の「次へ」を押します。E. 利用規約の設定
(図D1)の下辺の「次へ」を押すと、画面は。(図E1)に遷移します。(図E1)
通常は、下辺の「次へ」を押します。
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もし、端末ユーザに、端末の登録作業、又は端末のアクティベーションをして貰う場合は、(図E1)の 「端末登録時に利用規約への同意を求める」にチェックをいれてもよいかと思います。 その際の説明は、下記の「利用規約の設定」をクリックしてください。