Android端末

MobiControl v14 Manual

2021年 3月 10日

A. MobiControlで活きてくるAndroid端末

お手持ちの端末モデルをMobiControlに登録できるかどうかの検証のためには、 「とりあえずの簡単セットアップ」をクリック

A-1. Android端末でのMobiControl機能のハイライト

  • リモート画面操作、またはリモートビュー
  • アプリのサイレント・インストール
  • ランチャー機能で、業務指向のホーム画面を表示
    業務に必要なアプリアイコンのみ。Webクリップも画面に。Webアクセス先のフィルタリング。
  • 異なる部門間でも、端末を共用
    ログインする端末ユーザが変われば、 「構成プロファイル(WiFi、VPN、ランチャーなど)」や「アプリ」を、そのユーザが所属する部門別の設定構成に、自動変更します。

A-2. 生産性向上のための主な機能

業務効率の向上や顧客対応力向上の主役は、業務アプリです。MobiControlは、業務アプリのスムーズな展開をサポートします。

A-3. セキュリティ対策機能のハイライト

MobiControlは、多くのセキュリティ対策を用意していますが、以下は、そのハイライト:
  • SDカードを含めての暗号化
  • ロック解除のパスワードの複雑性の強制
  • BitDefenderによるウィルス検疫
    (ウィルス検知された場合は、関係者にアラームメール)
  • 端末が盗まれ、SIMカードを抜かれ、WiFi切断されたとしても自律的Wipe(初期化)
  • Geofence (職域内に限り、PCとのUSB接続不能、カメラ不能など情報漏洩対策)
  • Webコンテンツに基づくアクセス制限
  • 端末の地理的位置の履歴表示
  • 端末をMobiControlに登録する際に、端末認証サービスによる、本人認証を行なうことができる。
    認証サービスには、「ディレクトリサービス」と「IDプロバイダ」の2系統があります。
    • ディレクトリサービス
      AD_DS(Active Directry Domain Service)、Apple OD(Open Directory)、Domino
    • IDプロバイダ(Single Sign On)
      Azure IdP、Shibboleth、Okta、OneLogin
    認証サービスに認証させるメリット」を参照ください。
    異なる部門のユーザ間で、端末を共用する場合は、ディレクトリサーバまたはIDプロバイダによる認証は、必須です。前に使ったユーザと 異なるユーザが次にサインオンすると、そのユーザの所属部門に適合した端末構成に自動的に変わります。
  • セキュアなブラウザSOTI Surfを使えます。
    • アクセス先の推奨
      1. ホーム画面に、Webクリップ(URLのショートカット)を羅列
      2. MobiControl管理者が指定したブックマーク
    • アクセス先の限定
      次の a. b. またはc. を選択できます。
      1. URL入力欄を非表示。この場合は、上記の「アクセス先の推奨」でのURLしかアクセスできなくなる
      2. URL入力欄を表示するが、予め作成したURLのブラックリストまたはホワイトリストの規制に従う
      3. フィルタリング会社の分類により、アクセスできるコンテンツを限定する。
      Android端末の場合、更に、日付順のアクセス履歴を、コンソールで取得できます。
    • HTML以外のファイルをダウンロードした場合、それを、他のアプリ(例えば、SNSなど)に渡す ことを禁止できる。
    SOTI Surfを、デフォルトブラウザとして、設定することを、お勧めします。

A-4. 閉域ネットワークでも、アプリのサイレントインストールを含めての運用管理

Android Plusも、Android Enterpriseも、完全閉域網で運用管理が可能です。

(表1)

完全閉域網内
Android PlusAndrid Enterprise
MobiControlへの登録可能可能
アプリのサイレントインストールなど、他の運用管理可能可能
  • インターネットにアクセスできる環境で登録し、登録が終われば、閉域網内に移動させる方が、便利です。 Android Enterpriseは、Google Playからエージェントをダウンロードする仕様になっているからです。
    但し、 どうしてもという場合は、閉域網内でも登録ができます。

完全閉域網の端末を管理するには、MobiControlサーバを、DMZに設置する必要があります。
完全閉域網の端末の運用には、次の様な制限があります。
  1. アプリカタログルールを使って、端末にGoogle Playにアクセスさせ、アプリをダウンロードさせることができなくなります。 MobiControlパッケージか、ファイル同期ルールを使って、アプリを配布することになります。下記の(表4)を参照。
  2. 端末がオフラインの時に、Googleプッシュ通知サービス経由で、スクリプトやメッセージを送ることができなくなります。
  3. ウィルスのスキャニングができなくなります。ウィルス検疫のBitDefenderクラウドにアクセスできないからです。

B.「Android Plus」と「Android Enterprise」の違い

Androidの設定モードには、「Android Plus」と「Android Enterprise」の2つの設定モードがあります。

B-1. 端末エージェントとプラグイン

  • Android Plus
    Android端末メーカー182社がMobiControlの開発会社であるSOTIと協力して、当該メーカーの製品に対応する端末エージェントインストーラ(APKファイル)を開発しております。 端末メーカー毎に、異なるAPKファイルになります。 そのエージェントをインストールした端末モードをAndroid Plusといいます。
    日本国内で、主に販売しているAndroid Plus対応のメーカーは、次の通りです。
    Casio、Denso、Panasonic Toughpad、 SONY Xperia、京セラ DignoU、Asus、HTC、Huawei、Lenovo、LG、Nexus、Samsung、Zebra、
    Android Plusの端末エージェントを用意している端末メーカーであるかどうかは、 Android Plus の端末エージェントがあるかどうかのチェックを参照ください。
  • Android Enterprise
    Googleの仕様に基づいて作られた、各端末メーカー共通の端末エージェントインストーラをインストールした端末を、Android Enterpriseといいます。 追加的な機能を提供するために、約90社の端末メーカーはプラグインを提供しています。このプラグインは、端末メーカー毎に、異なるAPKファイルです。 端末メーカーによっては、プラグインを用意していないメーカーもあります。Samsung社製を除いて、プラグインをインストールしないと、リモート画面操作はできません。 但し、リモート画面表示(ビュー)は可能です。

    Googleは、Android Enterpriseデバイスとして、推奨する端末リストを公開しています。 Android Enterprise Recommended Devicesを参照ください。しかし、Android Enterprise Recommended Devices であっても、プラグインを提供していないメーカーもあります。

    Android Enterprise Recommended Devices でなくても、Android7.0 以上なら、基本的には、Android EnterpriseとしてMobiControlに登録できます。 但し、携帯電話会社の指定で、Android Enterpriseとして設定できないモデルが、稀に存在します。そこで、事前に、Android Enterpriseとして設定できるかどうかをトライアル端末で検証しておきます。 (表3)を参照ください。

Android Plus、Android Enterprise どちらの設定モードにするかは、展開しようとする端末の端末モデル次第です。
どの設定モードを選択するか」を参照し、事前検証しておくことを、お勧めします。

B-2. リモート画面操作ができるか、リモート画面ビューのみか

Android Enterpriseでは、全ての機種で、リモート画面ビューが可能です。
更に、 端末メーカーとモデルによって、プラグインが提供されている場合があります。 このプラグインをインストールすると、Android Enterpriseでもリモート画面操作が可能になります。 リモート画面操作とは、コンソールに端末画面を表示しそれを操作することです。リモート画面ビューは端末ユーザの操作により変化する画面をコンソールで 見ることができる機能です。

(表2)


Android PlusAndroid Enterprise
プラグイン有りプラグイン無し
リモート画面操作可能基本的に可能不可能
リモート画面ビュー可能可能可能
Samsung端末だけは、Android Enterpriseでも、プラグインなしで、リモート画面操作が可能です。
2021年3月時点で、90社の端末メーカーが、Android Enterprise用のプラグインを提供しています。
プラグインを用意しているメーカーかどうかは、 Android Enterpriseのプラグインがあるかどうかのチェック を参照ください。

(表3)
Android Enterprise 対応機種の分類
下表の緑色枠内の機種は、MobiControlに登録可能

Google Android Enterprise Recommended Device のリストに掲載されているか否か
掲載されている掲載されていない
多数少数
プラグインあり
プラグインなし

Android Plusに対してもプラグインが用意されています。端末の機能制限は、端末メーカーにより対応が異なりますが、Android Plusのプラグイン を付加すると、設定可能項目が増えます。

プラグインの端末群への配布とインストールについては、Android端末へのプラグインのインストールを参照ください。
MobiControlサーバが、v14.4以上なら、プラグインの配布とインストールは簡単になります。パッケージによる配布などは不要になります。
MobiControlエージェントも、2ヶ月に1回は、バージョンアップしています。機能アップと、バグ解決のためです。エージェントもパッケージによる配布などせずに 簡単にアップデートできます。 サーバをv14.4以上にアップデートすることをお勧めします。

より詳細な比較は、「3つの設定モードの詳細比較」 のページをご一読ください。セキュリティ対策の機能比較も表示されています。

B-3. アプリの配布とサイレントインストール

端末へのアプリの配布手段として、MobiControlは、「アプリカタログルール」、「ファイル同期ルール」及び「MobiControlパッケージ」を用意しています。

下表で、セルの背景色が黄色の場合は、サイレント・インストールが可能です。 サイレント・インストールとは、 端末ユーザの知らない裡に、アプリを自動ダウンロードし、インストールすることを指します。業務アプリの迅速な展開やバージョンアップに有用です。

(表4)


アプリカタログルール ファイル同期ルール MobiControl
パッケージ
Google Playアプリ社内限りアプリ
Android Plus
Android Enterprise

  • 社内限りアプリとは、社内で開発し公開したくないアプリを指します。「ファイル同期ルール」や「パッケージ」でも社内限りアプリを扱えます。 端末にとってのアプリのダウンロード元は、MobiControlサーバ又は他の社内ファイルサーバとなります。端末が完全閉域網の中にあっても アプリの配布が可能です。
  • Google Playアプリを、コンソールでダウンロードし、それを「ファイル同期ルール」や「パッケージ」で、Android端末に 配布することができます。Android端末が完全閉域網の中にある場合に有効です。
  • ファイル同期ルールには、INSTALLスクリプトを付記しておくことで、サイレントインストールを実現します。
  • MobiControlパッケージとは、 MobiControlパッケージスタジオを使って、アプリを挿入し作成したファイル(拡張子 .pcg)です。 デフォルトでは、サイレントインストールをします。端末ユーザが「インストール」ボタンを押すまで、インストールを控えるオプションもあります。
  • アプリカタログルールやファイル同期ルールを利用すると、仮想端末グループへも配布できます。 MobiControlパッケージは、仮想端末グループへは配布できません。

C. Android Enterprise 知っておくべきこと

C-1. ここが違うMobiControlのAndroid Enterprise

標準的なMDM/EMMのAndroid Enterpriseと比べて、MobiControlのAndroid Enterpriseは、次のメリットを提供します。
  • リモート画面操作、またはリモートビュー
  • パッケージ化して、端末に直接プッシュ配信し、サイレント・インストール
    標準的なAndroid Enterpriseソリューションでは、managed Google Play経由しかアプリを配布できません。自社開発アプリを公開したくない場合や、 インターネットへの接続を遮断した閉域ネットワークでの運用には困ります。
    コンソールで、Google Playからアプリ(APKファイル)をダウンロードし、そして、端末にプッシュ配布することもできます。
  • ランチャー作成機能で、業務指向のホーム画面を作成し、端末で表示
(図2)
  • 購入時のアプリのアイコンの再表示、またはアプリの再インストール
    Android Enterprise Device Owner Modeは、端末を初期化することでセットアップをします。そしてOSレベルのチューンアップを経て、MobiControlに登録されます。 その際、 端末購入時にインストールされていたアプリのアイコンの多くが画面に表示されなくなります。 MobiControlでは、これらのアプリを復元することができます。

C-2. 初期化をしてからセットアップ

Android Enterprise Device Owner Modeとしてセットアップし、MobiControlに登録する前には、 端末を初期化しておく必要があります。

C-3. managed Google Playストアと管理者用Googleアカウント

通常のGoogle Play Storeとは別のサイトに、managed Google Play Storeがあります。管理対象Google Playともいいます。 その違いは、(表5)の通りです。

(表5)

通常のGoogle Play Storemanaged Google Play Store
アプリの種類全て管理者用Googleアカウント所有者が承認したアプリのみ
アクセスできる端末設定モード
  • Android Plus
  • Android Enterprise Profile Owner Mode
私的Googleアカウントでログイン
Android Enterprise
(端末ではログイン手続き不要で、サイレントインストールが可能)
(図3)は、端末登録ルール の「E.管理者用Googleアカウントの選択」の作成プロセスに現れるダイアログの一つです。 これは、端末を、Android Enterpriseとして、MobiControlに登録するにあたって、どのようなGoogleアカウントを端末に付与するかの選択画面です。

(図3)

端末を、managed Google Playにアクセスすることを許可する場合は、(図3)で、 または を選択します。 端末を、完全閉域網に置き、managed Google Playにアクセスさせない場合は、 を選択します。

のどちらを選択するかについては、(表6)を参照ください。

(表6)

managed Google アカウント managed Google Playアカウント
貴社のAD_DSのGoogleとの連動 必要 不要
端末に付与されるGoogleアカウント 端末ユーザのAD_DS(Active Directory Domain Service)のUPNが、登録した端末でのGoogleアカウントになる  "Enterprise(企業)"名に
連動した文字列。
端末ユーザは知る必要はない
管理者用Googleアカウントの取得方法 G. Suiteアカウントの作成と
Googleとのバインド
」を参照
managed Google Play
アカウントの作成
」を参照
  • managed Google Playアカウントを取得するプロセスで、「Enterprise」の名前を登録します。 (図3)の赤矢印部分で、その「Enterprise(企業)」の名前をプルダウンから選択して入力します。
    アプリカタログルールで、managed Google Playのアプリを指定する場合は、その「Enterprise」の名前にバインドします。
    そのバインドによって、端末は、managed Google Playにアクセスできるようになります。

    managed Google Playアカウントは、貴社で複数の方が取得できます。 本部別や店舗別に取得し、各々別々のアプリカタログルールを作成し、別々のアプリ群の配布が可能になります。

C-4. 私物端末をセットアップ

Android Enterpriseは、更に2つのモードに分類されます。 その違いは(表7)の通りです。

(表7)

Android Enterprise
Device Owner ModeProfile Owner Mode
用途会社支給端末私物端末
ユーザが任意の個人用アプリをインストールできるか? 不可能可能
MobiControlへの登録に当たって
初期化が必要か?
必要不要
managed Google Playのアプリサイレントインストール
可能
マニュアル操作で
インストール
パッケージで送ったアプリサイレントインストール可能
端末ユーザによるMobiControlからの登録解除解除を禁止できる解除できる
週末オフ機能不可能可能

  • 週末オフ機能
    週末や勤務時間外には、端末操作で、MobiControlサーバとの切断を維持し、端末のMobiControlエージェントの活動を停止させる機能。完全私物端末モード
    例えば、次のような操作が不可能になる。
    • コンソールで端末位置の地図表示
    • 端末の立ち寄り先のログ取得
    • コンソールでの、端末の操作画面リモートビュー
    • 会社メールの発受信
    • コンソールから送ったメッセージを、端末にポップアップ表示
    「仕事用モード」をオフを参照ください。

Android Enterprise Profile Owner Modeの場合、業務アプリ(MobiControlが指定したアプリ)が作成したデータやファイルを、私用アプリで読み取ることはできません。 逆もできません。

Android Enterprise Profile Owner Modeの端末には、2種類のGoogle Play Storeのアイコンが表示されます。
通常のPlayストアmanaged Playストア
通常のPlayストアは、私的利用に使います。