
管理コンソールの構成
A. MobiControl v13 との操作上の違い
A-1. 端末一覧
MobiControl v13のコンソールの上辺は、(図1)のようになっていました。(図1)
ところが、MobiControl v14のコンソールを起動すると、デフォルトでは、(図2)のような端末一覧画面が表示されます。
(図2)のコンソール画面の上辺には、端末OSまたは端末設定モード別のバーがありません。従って、(図2)のように、 多種類のOSの端末が混在表示されています。
(図2)
これは次の点で、ちょっと困ります。つまり、 端末グループ単位で、働きかけ(例えば、スクリプトやメッセージを送る)をすると対象外のOSの端末にまで働きかけをしてしまうことです。 このような不都合を避けるために、MobiControl v14では、端末に対しフィルタリングをして、(図2)に表示される端末のOSや設定モードを絞ります。もし端末フィルタ条件式が保存されていれば、(図4)のようなプルダウンメニューが現れます。
(図3)
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画面の左上の歯車マークをクリックします。(図3)の赤矢印。 (図4)の Android Enterpriseを選択すると、 (図5)の
(図4)
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(図4)のプルダウンメニューのリスト項目は、端末フィルタ条件式の名前です。
この中から、1つを選択すると、(図2)には、その端末フィルタ条件式に沿った端末群のみが表示されます。 (図4)は、サンプルです。この他に任意の端末フィルタ条件式を作成し、メニューに加えることもできるし、 不要な項目は削除できます。 MobiControl v14にアップグレードした段階では、(図4)は空白です。
「コンソールでの端末フィルタ」を参照して、 端末フィルタ条件式を登録してください。のように、端末フィルタ条件式として、
端末種別 = Android Enterpriseと表示されます。 これにてAndroid Enterpriseとして設定された端末だけが表示されます。(MobiControl v13の図1では、Android Plus と Android Enterpriseの両方が表示されていました)
更に、ANDを加えて、Android OS 8以上のみを表示するようにフィルタ条件式を追加できます。
このように、端末の精密なステータスに基づいて、端末を一覧表示できます。これは、MobiControl v13に比べての MobiControl v14のアドバンテージの1つです。(図5)
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A-2. 端末への働きかけ
MobiControl v13 では、端末の名前を右クリックして、働きかけメニューを表示していました。
MobiControl v14 では、働きかけをする端末の左側の〇にチェックを入れると、下辺に働きかけメニューが表示されます。 MobiControl v13 と異なって、MobiControl v14 では、複数の端末を選択できます。
の〇にチェックを入れると、画面の全ての端末を選択できます。
対象となる端末群を選択したら、働きかけのアイコンをクリックします。 この方法で、端末のOS、設定モード、及びその他のステータスを絞っての働きかけができます。 働きかけの具体的な方法は、下記のページを参照ください。
B. 「ルール」「レポート」「コンテンツライブラリ」は、旧GUIのまま
B-1. 旧GUIへの遷移
(図6)から他の画面に切り替えるには、(図6)の左上のハンバーガーマーク(赤枠)をクリックして、(図7)のプルダウンメニューを表示します。
(図6)
(図7)
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(図7)の中から、各々のメニュー項目を選択します。 これらは、 MobiControl v13での、画面下辺の「プロファイル」「パッケージ」「ルール」及び「レポート」タブを選択する操作に相当します。 「プロファイル」「パッケージ」は、新しいGUIになりました。 (図7)の赤枠の項目を選択すると、MobiControl v13と同じGUI(旧GUI)が現れます。 MobiControl v13では、下辺に「コンテンツライブラリ」のタブがありました。
MobiControl v14では、(図7)の「ルール」を選択し、旧GUIに遷移させると、下辺に「コンテンツライブラリ」のタブが表示されるので、 それを選択してください。v13での「全OS」の下辺タブに相当する画面
v13での下辺タブ v14での相応する操作 アラート (図7)で、「ルール」を選択し、下辺で「アラート」タブを選択 セキュリティ (図7)で、「ユーザーとコンソールのセキュリティ」を選択 サーバ (図7)で、「システムの中枢の設定」を選択 B-2. 旧GUIから新GUIへ戻す
(図7)で、「ルール」を選択すると、(図8)のように、旧GUIの表示がされます。(図8)
(図8)の上辺にある「MobiControlの次世代コンソールに戻ります!」(赤枠)をクリックすると、 GUIは、(図6)に戻ります。(図9)
(図9)は、MobiControl v13での下辺タブ群です。(図9)には「端末」「プロファイル」「パッケージ」のタブがありますが、(図8)にはありません。
これらは、新GUIで表示されるからです。C.ブラウザの複数タブを使う
「端末一覧」「プロファイル」「パッケージ」「ルール」の画面を、ブラウザの別々のタブで開いておくと、切り替えが容易になります。C-1. 「端末一覧」のタブ
(図10)
C-2. 「プロファイル」のタブ
(図11)
C-3. 「ルール」のタブ
(図12)
ブラウザのタブの変更だけで、(図10)、(図11)、および(図12) の画面を切り替えることができます。
一つのタブで、MobiControlコンソールにログインすると、新規のタブでのログインでは、IDとパスワードの入力は不要になります。D. 端末一覧を見やすくする
D-1. 端末のコラムを入れ替える
(図13)のの赤枠の中にある各項目は、 「端末のプロパティ」です。
(図13)
の赤枠全体を、「コラム」と呼びます。
コラムには、端末フィルタ条件に則って表示された端末群に相応する項目を加えることを、お勧めします。
例えば、Apple端末群だけの一覧なら、「MDMステータス更新」の項目を加える、
その他のOSの端末群だけの一覧なら、「エージェント切断時間」の項目を加えるなどです。
(図14) ![]()
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端末のコラムを入れ替えるには、(図13)の の「コラム表示」をクリックすると、 (図15)がプルダウンします。
この中から、表示されている端末群のOSや設定モードに対応するコラムを選択します。 MobiControl v14にアップグレードした段階では、(図15)は空白です。 「端末一覧の端末プロパティの入れ替え」を参照して、コラムのリストを追加ください。 このように、端末一覧の端末群の種類に応じて、コラムを機動的に入れ替えることができます。これも、MobiControl v13に比べての MobiControl v14のアドバンテージの1つです。(図15)
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D-2. 端末プロパティの列の左右移動と端末行の上下並べ替え
(図13)のの赤枠の中の端末プロパティ名をマウスでつまんで、 左右に動かすと、縦列全体が左右に動きます。つまり、端末プロパティの 左右の順序は、ドラッグアンドドロップの手法で、変えることができます。 また、端末プロパティの各ヘッダーをクリックすると、上向きまたは下向きの山形マークが現れます。 これをクリックすると 当該端末プロパティ値の数値順、又はアルファベット順に、端末の上下順序を変えることができます。 例えば、「チェックインをした時刻の古い順」、「OSのバージョンの古い順」、 「ウィルススキャンの時刻の古い順」などに並べ変えることができます。 これにより、異常な状態の端末を見つけることができます。
D-3. プロパティの値などを条件に端末を探して表示
(図4)の端末条件式の名前リストには、「プロファイルがインストールされてない端末」とか「正常性構成証明書が不適切なPC」などの表示があります。
端末一覧に表示する端末群のフィルタ条件には、多様な選択肢が可能です。
「ウィルスチェックをしてないAndroid」とか「本日、チェックインしていない端末」とかも考えられます。 これらの端末フィルタ条件式を適用することによって、セキュリティ上に問題がある端末やPCだけを表示することができます。 詳しくは、危険な端末を探すを参照ください。
これも、MobiControl v13に比べてのMobiControl v14のアドバンテージの1つです。、D-4. 左側インデックス(端末グループツリー)を隠す
コラムが指定する端末プロファイルの数が増えると、横に広がり、一覧では表示できなくなります。
その際、左側インデックスの端末グループ・ツリーを隠すことで、より多くのプロファイルを表示できます。
左側インデックスの端末グループ・ツリーの表示を隠すには、(図13)のの右向き矢印を押します。
左側インデックスの表示を再開するには、同じの左向き矢印を押します。
D-5. 端末プロパティをグラフ表示
(図13)の右上にある「チャート」ボタンをクリックすると、 (図13)のに並んだ、各端末プロパティをグラフ表示することができます。
詳しくは、 端末状況や属性のグラフを参照ください。
これも、MobiControl v13に比べてのMobiControl v14のアドバンテージの1つです。D-6. 端末一覧をExcelに
(図13)のをクリックすると、 この端末一覧表をCSV型式でダウンロードできたり メール添付で送付できます。CSV型式でのダウンロードを選択すると、 コンソールでExcelが起動し、Excel画面に表示されます。 これを保存したり、印刷して、管理に役立てます。
これも、MobiControl v13に比べてのMobiControl v14のアドバンテージの1つです。D-7. コラムに、「エージェント切断時間」を掲げる
(図16)では、コラムに「エージェント切断時間」の列を表示してあります。 Apple端末以外は、デフォルトでは、MobiControlサーバに、常時接続しています。 接続中の端末は、コンソールでは、と緑色の アイコンで表示されます。これが、正常です。
(図16)
しかし、
コラムに、「エージェント切断時間」を掲げた例
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とグレイの アイコンの端末は、切断中であることを示しています。切断中の端末は、なんらかの異常です。 「エージェント切断時間」は、MobiControlサーバとの接続を切断した日時です。「エージェント切断時間」をコラムに加えておくと、 切断してから永く時間経過している端末に気が付くことができます。
の端末などが、その例です。
WiFi範囲外に持ち出された端末かもしれません。SIMカードを抜き取られた端末かもしれません。盗まれた端末かもしれません。なんらかの対応が必要な端末です。D-8. コラムに、「MDMステータス更新」を掲げる
(図17)では、コラムに「MDMステータス更新」の列を表示してあります。「MDMステータス更新」とは、Apple端末からチェックインした時刻です。 MobiControlサーバは、Apple端末に対するチェックイン要求スケジュールを内蔵しています。そして、スケジュール時刻になれば、APNs(Apple Push Notification Service) 経由で、Apple端末にチェックインを 要求します。(図17)
チェックインは、2時間間隔がデフォルトです。従って、「MDMステータス更新」の時刻が、2時間より前であるApple端末は、異常です。
コラムに、「MDMステータス更新」を掲げた例
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の端末などが、その異常な例です。 WiFi範囲外に持ち出された端末かもしれません。SIMカードを抜き取られた端末かもしれません。盗まれた端末かもしれません。なんらかの対応が必要な端末です。
「MDMステータス更新」の右端をクリックすると、チェックインが早い順又は遅い順で、端末の行を並べ替えることができます。 iPhoneやiPadにとっては、「エージェント切断時間」は、端末管理上、クリティカルではありません。これは、端末ユーザが、アプリとしてのMobiControl、または、SOTI Surfの 利用を終了した時刻です。しかし、この時刻は、端末の地理的位置情報をサーバが取り込んだ最終日時でもあります。詳しくは、 詳しくは、「Apple端末:チェックインと接続」を参照ください。
E. リモート操作の方法を選択
画面の右上には、コンソールにアクセスした管理者のログインIDが表示されています。これを プルダウンすると(図18)が表示されます。 (図18)の「プリファランス」を選択すると(図19)がポップアップします。(図18)
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(図19)
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コンソール側のアプリ 特長 ウェブベース ブラウザ
- (ブラウザ)プラグインのインストールが不要
- 端末の音量の調整ができる
ダウンロード可能な
プラグインプラグインアプリ
- 対話型UIで、スクリプトを送れる。OKまたはNGの反応を得やすい。
- リモート操作が始まってからの操作ポイントをマクロとして保存可能。次回からはそのマクロを実行すれば、 自動的に端末操作をしてくれる。
- ウェブベースで、端末画面を開けない場合は、弊社にご相談ください。SOTI Assistの無償トライアル版のインストールが必要です。
- 最初に、(ブラウザ)プラグインでのリモート操作を実行しようとすると、(図20)のようなポップアップが現れます。 「ダウンロード」ボタンを押して、これをダウンロードします。
(図20)
このブラウザプラグインのファイル名は、SotiRemoteControlInstaller.msiです。これをコンソールPCにインストールし、且つ、ブラウザを再起動します。 「I. コンソール(Windows PC)のプラグインのインストール」を参照ください。
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- iPhone、iPad、macOSコンピュータの場合、リモート画面ビューは可能ですが、リモート画面操作はできません。
- Android EnerpriseのMobiControlエージェントに対するプラグインが用意されています。これを端末にインストールします。 このプラグインは、端末メーカーと端末モデルによって、そのインスタンスは異なります。 また、エージェント・プラグインが用意されてない端末モデルもあります。
Androidエージェント・プラグインに関しては、「Android端末へのプラグインのインストール」のページを参照ください。 次のことを知ることができます。
- エージェント・プラグインが用意されている端末モデルでは
基本的には、リモート画面操作が可能です。- エージェント・プラグインが用意されてない端末モデルでは リモート画面ビューは可能ですが、リモート画面操作はできません。
- プラグインが用意されている端末モデルかどうかを調べる
- プラグインをMobiControlサーバに受け渡す方法
- プラグインをMobiControlサーバから端末に配布し、サイレントインストールする方法
- Android Plus、Windows PC、Windows Embedded端末、Linuxデバイスは、リモート画面操作が可能です。
- (図19)の「セッションを開始する時に毎回たずねる」をONにしておくと、リモート操作をするたびに、 「プラグインベース」か「ウェブベース」のどちらで実行するかのプロンプトがポップアップします。
- 「ウェブベース」の場合、TCP443経由で交信します。「(ブラウザ)プラグイン」の場合は、TCP5494経由で交信します。
F. 端末のアイコン
(図13)の端末一覧の左端には、端末のアイコンが表示されています。このアイコンが意図するメッセージに関しては、 コンソールでの端末アイコンを参照ください。