Android Plus

MobiControl v14 Manual

3つのセットアップ方法

Android端末を、Android Plusとしてセットアップをするには、次の2段階の操作を行ないます。 Android Plusのセットアップには、3つの方法があります。


エージェントの取り込み

登録用URLまたは登録IDの入力
方法1端末から soti.net/oem にアクセスし、ダウンロード 登録用URLまたは登録IDの入力
方法2Chromeに登録用URLを入力し、
MobiControlサーバからダウンロード
登録用URLのコピペ、またはQRコード読み取り
方法3コンソールPCからの直接受け渡し
(USBケーブル接続による受け渡し、または
SDカードによる受け渡し)
エージェントがmcsetup.iniを自動読取
  • Android Plusのエージェントは、端末メーカー、及び端末モデルによって異なります。
  • 方法2と方法3では、端末が完全閉域網にあっても、登録ができます
    (但し、MobiControlサーバは、DMZに置いて、SOTI Serviceへのアクセスを可能としておきます。)
  • 登録用URLや登録IDは、端末登録ルールを作成することで、生成されます。
  • 方法1と方法2では、エージェントに、登録ID、又は登録用URLを入力する画面が現れます。手入力してもよいですが、QRコード読み取りでも代行できます。 このQRコードを、MobiControl Stage Barcode Generatorを使って、作成しておきます。
    方法3では、登録ID、又は登録用URLの入力は不要です。mcsetup.ini ファイルにその情報が書き込まれているからです。
  • Android Plusのエージェント・アプリは、Google Playストア以外からダウンロードします。 Androidは、それを、提供元不明のアプリと、みなします。
    Android 8未満の場合は、事前に、そののインストールを許可する設定をします。
    次の「 提供元不明のアプリのインストールを許可する設定」をクリックしてください。

    Android 8以上の場合は、エージェント・アプリのダウンロードの際に、その旨の警告がでます。そこで、許可を与えます。

A. 提供元不明のアプリのインストールを許可する設定(Android8未満)

  • (図a-1).

    (図a-2)

    (図a-3)

    端末の「設定」メニューの「セキュリティ」をタップします。 提供元不明のアプリのインストールを許可します。赤矢印部分をタップ 警告がでるので、「OK」をタップ

    (図a-4)

    MobiControl Agentは提供元(SOTI Inc)が確定しているアプリです。

    Androidでは、Playストア以外をダウンロード元とするアプリは、提供元不明のアプリの扱いとなります。  
    従って、提供元不明のアプリのインストールを許可する必要があります。
     
    MobiControl Agentのインストールが終われば、(図a-4)の画面を開き、提供元不明のアプリのインストールを許可しないモード、つまりA2の画面に戻します。

説明を開いた状態
説明を閉じた状態

次の をクリックしてください。

B. 方法1. SOTIのサイトからエージェントをダウンロード

  • PCまたはタブレットで、soti.net/oemにアクセスします。
    (図b-1)が現れます。

    (図b-1)


    Android Plusとして設定する場合は、「Android Classic - OEM Specific Agent and Plugins」を選択します。 (図b-2)が現れます。

    (図b-2)


    Manufacture欄の右端をプルダウンして、端末メーカーを選択します。
    続けて、端末モデルを選択します。
    最後に、端末エージェントのバージョンを選択します。
    画面に QRコードが現れます。(図b-2)の左側です。 このQRコードを、これからMobiControlに登録しようとする端末にスキャンさせます。次の方法も可能です。
    • QRコードを印刷しておき、その印刷物を、端末にスキャンをさせる
    • QRコードを画像ファイルにし、メール添付などで、遠隔地に居るインストールする人に送る
    端末で、QRコードをスキャンをすると、Chromeが起動し、ダウンロード元のURLにアクセスします。そして、端末エージェントのダウンロードが始まります。ダウンロードが終わると、(図b-3)が表示されます。

    上記の手順を、端末自らの操作で行い、(図b-2)の左側の「Download」ボタンを押すことでも エージェントのダウンロードはできます。

    (図b-3)

    (図b-4)

    Playストア以外からのダウンロードなので、「提供元不明」として警告がでます。「OK」を押します。 エージェントのダウンロードが終わりました

    (図b-4)の「開く」の文字列をタップすることで、インストールが始まります。(図e-2)が表示されます
    「開く」の文字列をタップしても反応がないときは、「ダウンロード」フォルダを開き、その中のファイル名をタップします。(図e-1)を参照ください。

C. 方法2. MobiControlサーバからエージェントをダウンロード

  1. MobiControlサーバがオンプレミスの場合、完全閉域網の端末から登録できます
  2. 登録用URLをコピペで入力できます。MobiControlサーバがSaaSの場合でも適用できます
  • サードパーティのQRコード生成ソフトを使って、登録用URLのQRコードを作成しておきます。その QRコードを印刷しておきます。
    端末でQRコードを読み取ると、Chromeが起動しMobiControlサーバにアクセスします。
    (図c-1)の画面が現れます。

    (図c-1)

    (図c-2)

    登録する端末のメーカーを選択 選択すると、色反転します。「次へ」をタップ
    端末登録ルールの「F. Android Plusのエージェントの取り込み」の(図F3)で、チェックを入れたメーカー群の名前が (図c-1)に表示されます。(図c-1)では、SONYだけにチェックを入れておいた例です。

    (図c-3)

    (図c-4)

    「ダウンロード」ボタンをタップ。MobiControlサーバからエージェントのダウンロードが始まります。 ダウンロードが終わると、画面下辺に、エージェントのファイル名が表示されます。
    (図c-4)の「開く」の文字列をタップすることで、インストールが始まります。(図e-2)が表示されます
    「開く」の文字列をタップしても反応がないときは、「ダウンロード」フォルダを開き、その中のファイル名をタップします。(図e-1)を参照ください。

    (図c-5)

    (図c-4)には、登録用URLが、オレンジ色で表示されています。オプション操作ですが、これをコピペすることができます。

    範囲指定すると、(図c-5)のように、色反転します。そして、「コピー」をタップします。登録用URLが、クリップボードに保存されます。

    (図e-11)で、登録用URLを貼り付けることができます。登録用URLの入力を、張り付けだけで済ますことができます。
    この方法は、MobiControlサーバからエージェントをダウンロードします。 MobiControlサーバに、最新バージョンのエージェントを取り込んで格納しておくためには、サーバのバージョンが、v14.3以上であることが必要です

D. 方法3. エージェントAPKファイルとINIファイルをコンソールで入手

    1. エージェントファイル(APKファイル)を、MobiControlサーバから、コンソールPCにダウンロードします。
    2. 端末をコンソールPCとUSBケーブルで、接続します。
    3. コンソールのエクスプロラーで、端末のdownloadフォルダを開けます。
    4. エージェントファイル(APKファイル)を、端末のdownloadフォルダにコピペします。
    5. ついでに、mcsetup.ini ファイルも、同じ手順でコピペします。
      mcsetup.ini ファイルが、エージェントファイル(APKファイル)と同じフォルダにあると、 セットアップの際に、(図e-11)の登録IDまたは登録用URLの入力画面が、表示されません。 登録IDまたは登録用URLの入力作業をスキップできます。
    (図d-1) 


    該当端末に適用する端末登録ルールを右クリックすると、(図d-1)のようなプルダウンメニューが現われます。 
    このメニューの中の「端末エージェントをダウンロード」を選択します。(図d-2)がポップアップします。
    (図d-2) 


    下向き矢印を押します。
    (図d-3) 


    端末のメーカーリストが表示されます。 
    端末メーカーによっては、機種モデルによって、エージェントアプリが異なる場合があります。 該当する機種モデルを選択します。

    (図d-3)でリストアップされる端末メーカーは、SOTIのサイトから貴社のMobiControlサーバに 取り込んだエージェントのメーカーだけです。
    (図d-3)のリストにはない場合は、取り込んでおいてください。
    詳しくは、端末登録ルールの「F. Android Plusのエージェントの取り込み」を参照ください。
    (図d-4) 


    (図d-3)で選択したメーカー名が表示されます。

    (図d-4)では、CasioのIT-G400というモデルのエージェントをダウンロードしようとしています。

    「INIファイルのダウンロード」と 「APKファイルのダウンロード」の両方のボタンを押して、コンソールPCにダウンロードし、保存してください。

    (図d-4)での「APKファイル」が、MobiControlエージェントのインストラーファイルです。
    「INIファイル」のファイル名は、mcsetup.ini です。これは、MobiControlサーバへの登録用URLなどの情報を持っています。 APKファイルは、インストール開始時に、mcsetup.ini の情報を読み取ってから、MobiControlサーバにアクセスします。
    端末では、APKファイルと、mcsetup.ini の2つのファイルは、同じフォルダに配置しておきます。

    APKファイルと、mcsetup.ini の2つのファイルを端末に渡します。
    1. 端末をコンソールPCとUSBケーブルで、接続します。
    2. コンソールのエクスプロラーで、端末のdownloadフォルダを開けます。
    3. エージェントファイル(APKファイル)を、端末のdownloadフォルダにコピペします。
    4. ついでに、mcsetup.ini ファイルも、同じ手順でコピペします。
    (図d-5) 

    端末画面で、のアイコンを探し、これをタップします。 そうすると、端末内の「ダウンロード」フォルダを開けます。(図d-5)のような画面が現れます。

    エージェントのインストラーファイル(拡張子:APK)と mcsetup.ini の2つのファイルがあります。
    この2つは、コンソールから受け渡されたファイルです。

    このAPKファイルの名前部分をタップします。 エージェントのインストールが始まります。画面は、(図e-2)に遷移します。
    mcsetup.ini のファイル名が、mcsetup(2).ini のような形式だと、エージェントのインストーラは、アクセスするべき MobiControlサーバのアドレスを認識できません。
    下記の(図e-11)が現れ、登録用URLまたは登録IDの入力を求められます。
    この方法は、MobiControlサーバからエージェントをダウンロードします。 MobiControlサーバに、最新バージョンのエージェントを取り込んで格納しておくためには、サーバのバージョンが、v14.3以上であることが必要です

E. エージェントファイル(APK)を起動して、MobiControlサーバに登録する

(図e-1)

端末画面で、のアイコンを探し、これをタップします。 そうすると、端末内の「ダウンロード」フォルダを開けます。(図e-1)のような画面が現れます。
端末の「ダウンロード」フォルダに保存された このファイルが、エージェントのインストラーファイル(拡張子:APK)です。

このAPKファイルの名前部分をタップします。エージェントのインストールが始まります。画面は、(図e-2)に遷移します。

(図e-2)

(図e-3)

(図e-4)

「インストール」をタップ「開く」をタップ待機します

(図e-5)

(図e-6)

(図e-7)

「許可」をタップ「許可」をタップ「許可」をタップ

(図e-8)

(図e-9)

(図e-10)

「許可」をタップ「許可」をタップ「許可」をタップ

(図e-11)

(図e-11)では、登録IDまたは登録用URLを入力します。登録用URLや登録IDは、端末登録ルールの設定内容に記されています。
登録用URLまたは登録IDを入力することで、MobiControlエージェントは、登録しようとするMobiControlサーバのアドレスと適用する端末登録ルールを把握できます。

(図e-11)で、執るべき操作には4択があります。

登録ID登録用URL
手入力
QRコード
読み取り
C. 方法2」では、登録用URLをコピペできます。その際は、上の表の を採用することができます。キーボード入力をせずに、登録用URLを(図e-11)の白い欄に貼り付けることができます。
コピペをせずに、 の どれかを採用しても構いません。

登録用URLは、端末が閉域網にあって、SOTIのEnrollment Serviceサーバにアクセスできないときに、入力します。 詳しくは、登録IDと登録用アドレスのどちらを入力するか?を参照ください。

(図e-11)の下段に、QRコードマークがあります。これをタップすると、QRコードスキャナーが起動します。 これで、登録IDまたは登録用URLに相当するQRコードを読み取ります。
QRコードは、MobiControl Stage Barcode Generatorを使って、作成しておきます。

登録する端末台数が少ないときは、を採用します。端末台数が多いと、 または、を採用すると 作業が簡素になります。

D. 方法3」では、(図e-11)は現れません。これは、エージェントが、mcsetup.ini ファイルから、登録用URLを読み取るからです。 登録IDまたは登録用URLの入力は、スキップできます。

(図e-11)で入力が終わり、「登録」ボタンをタップすると、(図e-12)に画面遷移します。

(図e-12)

(図e-13)

「有効」をタップ端末の登録が完了しました。左上のハンバーガーマークをタップすると、メニュー画面に移ります

F. 本人認証

上記の方法1から方法3までの記述は、本人認証の手順を省いた場合です。 端末登録ルールでは、下記の3種類の本人認証方式を用意しています。
  1. 登録のときだけのパスワードを入力
  2. AD_DS(Active Directory Domain Service) などのディレクトリサービスによる認証
  3. Azure IdP などのID Providerによる認証
これは、MobiControlへ登録のときに限る本人認証です。端末からの通常のチェックイン(更新)では必要ありません。 この選択肢のどれにするかは、端末登録ルールで規定しておきます。 端末登録ルールで、そのように規定すると、登録IDの入力に続けて、 上記の a. b. c. のいずれかのアカウント入力画面が現れます。

G. プラグインのインストール

端末の登録が終わったら、プラグインをインストールします。 「端末へのプラグインのインストール」を参照して、インストールしてください。作業は、簡単です。

Android Plus端末の
端末の機能制限」に関する構成プロファイルは、 端末機種によっては、制限ができない機能項目があります。しかし、これらは、プラグインをインストールすることで、 機能制限が可能になることがあります。「APN」機能の強化もされます。

H. エージェントのアップデート

機能向上とバグ解決のために、エージェントは、平均して月に1回は、バージョンアップ(アップデート)されます。 最新バージョンのエージェントをMobiControlサーバに取り込んでおき、端末のエージェントも最新バージョンにするように、お願いします。
作業は、簡単です。Android端末エージェントのアップデートを参照ください。

I. MobiControlエージェントがバックグラウンドで作動し続けるように設定

Android端末のMobiControlエージェントは常時作動させ、MobiControlサーバとの接続を維持する必要があります。他のアプリがフォアグラウンドで作動していても、 また、端末がスリープ状態になっても、エージェントは、バックグラウンドで作動し、接続を維持しなければなりません。
Android端末が、MobiControlサーバと接続していると、 コンソールの端末一覧画面での端末アイコンは、 と緑色 になりますし、またそうなっていなければなりません。Android端末のアイコンが とグレイに なっている端末は、「端末接続時間帯」の設定により接続時間帯を制限してある場合を除き、運用上望ましくない状態です
Android6.x、 7.xの端末では、スリープ状態になると、殆どのバックグラウンド・アプリの動作は停止します。 しかし、端末がスリープ状態になっても、MobiControlエージェントが、バックグラウンドで作動を継続するようにします。
その方法は、「常にサーバとの接続を維持」のページを参照ください。