
Android:バーコードにより所属部門を認識させる
1. 登録IDの入力の替わりにバーコードスキャン
Android端末をMobiControlに登録するプロセスで、登録IDの入力を求めるプロンプト画面が現れます。 このとき、端末でバーコードをスキャンすることで、登録IDの入力の代行をすることができます。 これにより、端末登録作業では、端末への文字入力がなくなり、キッティング作業が非常に簡単になります。 また、エンドユーザによる登録も可能になります。
(A) (B) (C)
端末をMobiControlに登録するプロセスで現れる登録ID入力画面。 下段にバーコードのアイコン(赤矢印部分)が現れるので、これをタップします。 タップをすると、バーコードスキャナーが起動します。 予め用意されているQRコード(バーコード)にフォーカスして、読み取ります。QRコード(バーコード)は、MobiControl Stage Barcode Generatorを使って MobiControlの端末グループ別に用意しておきます。PDFファイル、または印刷した紙を媒体とします。
端末はMobiControlに登録されます。端末は、管理コンソールでの所定の端末グループに所属します。Mobicontrtolサーバから、端末グループ別の 端末の構成プロファイルや詳細設定がダウンロードされ、端末で展開されます。
端末は、端末グループに所属することで、 「構成プロファイル」、「ルール」、「詳細設定」の適用を受けます。
登録IDは、端末登録ルールに紐づけられています。その端末登録ルールは、端末グループ毎に作成します。
従って、端末登録のプロセスで、登録IDを認識させることで、端末は、所属予定の 端末グループに登録されることができます。2. MobiControl Stage Barcode Generatorのダウンロード
登録IDの替わりになるバーコードは、MobiControl Stage Barcode Generatorで作成します。 PCに、MobiControl Stage Barcode Generatorをダウンロードします。
- SOTIのダウンロードサイト
https://www.soti.net/products/mobicontrol/download/
にアクセスします。現れたページの中の「Barcode Generator」のボタンをクリックします。
![]()
- PCのダウンロード・フォルダに「MobiControlStage.zip」ファイルが見つかります。このファイルを、解凍します。
- 解凍して現れた全てのファイルを、適当なフォルダに移します。
- ファイル群の中の、MobiControlStage.exe をクリックすると、Barcode Generatorが起動し、(図1)が現れます。
3. Profileの基本設定
(図1)
(図1)の項目 | 説明 |
---|---|
Profile Name | Profile名を入力します。Profileとは、このBarcode Generatorで設定する設定値の総体を含むファイルを 指します。 このファイルには、拡張子 .cp がつきます。Profileは、端末登録ルール単位で作成します。従ってProfile名は、端末登録ルールの名前または それが対象とする端末グループ名と同じまたは近似した名前にすると管理が容易でしょう。 |
Version | Profileのバージョンを入力します。この入力は必須ではありません。 |
Comment | このプロファイルに対するコメントを入力します。この入力は必須ではありません。バージョン更新の際に、 メモを記入しておくと便利です。 |
Platform | 右端の下向き矢印を押して、対象となる端末のOSを選択します。 Androidを選択します。 |
Encription type | 「Simple」を選択します。プルダウンして現れる選択肢「AES256 Fixed Passowrd」や「AES256」は、端末にMobiControl Stageがプリインストールされて出荷されている 端末の場合に適用します。 |
Password | 空白にしておきます。(AES256 Fixed Password」の選択したときのみに入力するからです) |
![]() ボタン | 既に設定または設定途中で保存したプロファイル(拡張子 .cp)を呼び出すときに このボタンを押します。ボタンを押すと、エクスプロラーがポップアップします。プロファイルを保存したフォルダを 選択し、プロファイルのファイルをクリックすると、呼び出せます。 |
![]() ボタン |
プロファイルとして入力した値を全て、削除するときに、このボタンを押します。 |
(図1)で、入力が終われば、
を押します。ダイアログが(図2)に変わります。

4. 登録IDの入力
(図2)
設定項目を追加するために、

(図3)
(図3)の 赤矢印部分をプルダウンすると、(図4)のように設定項目のメニューが表示されます。
(図4)
(図4)で、Device Agent Settingを選択すると、(図5)が現れます。
(図5)
(図5)の項目 | 説明 |
---|---|
Name | 通常は、「登録ID」を入力します。ここで入力した文字列が、(図2)のName欄で記されます。 |
Enrollment ID/URL | 登録ID(アルファベット6字 + 数字2字)を入力します。 端末登録ルール毎に生成される文字列です。 |
Server Address | 空白のままにしておきます。 |
Site Name | |
Rule Tag | 通常は空白にしておきます。端末登録ルールの作成で、 「詳細設定」ボタンを押すと現れる画面のルールフィルタに表記されている文字列です。 |
Server Root Certificate | 空白のままにしておきます。 |
入力が終われば、

(図6)
5. QRコードを選択
図6)で、
を押すと、(図7)が表示されます。
(図7)は、一次元バーコードの型式で表示されています。 (図7)で、
を押すと、(図8)がポップアップします。
(図9)で、赤矢印部分をクリックすると、バーコードが拡大されます。 端末の登録IDの入力画面で、(図9)のQRコード(バーコード)を読み取れば、端末は、所定の端末グループに登録されます。

(図7)
(図7)は、一次元バーコードの型式で表示されています。 (図7)で、

(図8)
(図8)の項目 | 説明 |
---|---|
Project Information | (図7)にProfile名を表記する場合にチェックを入れます。Profile名は、(図1)で命名しました。 |
Device Agent Settings | (図5)で入力した情報、具体的には、登録IDの文字列を(図7)に表記する場合にチェックを入れます。 |
Additional Settings | Device Agent Settings以外に設定した設定値を(図7)に表記する場合に チェックを入れます。 |
Barcodes | QRコード(バーコード)は複数生成されたときのその間隔スペースと1次元バーコードの長さを 指定します。単位はpixel。登録IDだけの情報だけでは、バーコードが複数生成されることはありません。 |
Symbology | 右端をプルダウンして、3択から選びます。
|
Add | エスケープ文字を登録 |
Delete | エスケープ文字を削除 |
(図9)
(図9)で、赤矢印部分をクリックすると、バーコードが拡大されます。 端末の登録IDの入力画面で、(図9)のQRコード(バーコード)を読み取れば、端末は、所定の端末グループに登録されます。
6. QRコードを保存
(図9)で、
を押すと、(図10)がポップアップされます。
(図9)で、
を押すと、(図9)の囲み部分を印刷できます。
端末の登録IDの入力画面で、印刷したペーパーのQRコード(バーコード)を読み取れば、端末は、所定の端末グループに登録されます。

(図10)
(図10)の項目 | 説明 |
---|---|
Save Configuration Profile | 今まで、設定してきた設定値を含むプロファイルを保存します。
ファイル名は、(図1)で入力したProfile Name。拡張子は、.cp となります。 (図1)の ![]() |
Save Raw Data | 拡張子 .dat で保存します。 |
Export to SMS | 拡張子 .txt で保存します。 |
Export to PDF | 拡張子 .pdf で保存します。PDFファイルを、キッティング現場のPCに送り、
PC画面のQRコード(バーコード)を端末でスキャンして、端末の設定を始めることができます。 印刷したPDFファイルを端末でスキャンして、端末の設定を始めることもできます。 |
(図9)で、

端末の登録IDの入力画面で、印刷したペーパーのQRコード(バーコード)を読み取れば、端末は、所定の端末グループに登録されます。