
Android Enterprise:出荷時のリセット防止
コンソールからのリモート操作で、端末を初期化(Wipe)した後に、端末のロック解除をするためのGoogleアカウントを設定しておきます。
リモート操作で、端末を初期化(Wipe)する方法は、「Android端末に働きかける」の「初期化(Wipe)」の項を参照ください。
「出荷時のリセット」とは、工場出荷時の設定にもどすことです。「出荷時のリセット防止」は、「端末保護機能」とも呼ばれています。
- 端末ユーザのGoogleアカウントを残したままのリセット
- 端末の「設定」をタップしてからのリセットの場合
初期化後に、当該端末に属しているユーザのGoogleアカウントを入力しないとロック解除ができません。盗難防止が目的です。- コンソールから、端末を初期化(Wipe)した場合
初期化後に、この構成プロファイルで設定したGoogleアカウントを入力しないと、ロック解除ができません。- 端末ユーザのGoogleアカウントを削除してからのリセット
- この構成プロファイルでGoogleアカウントを設定していた場合
初期化後に、この構成プロファイルで設定したGoogleアカウントを入力ないと、ロック解除ができません。
端末ユーザが、会社支給端末を他人に譲渡するのを防止するためです。- 下記の(図2)の「工場リセット保護を無効にする」にチェックを入れておいた場合
初期化後に、新しい所有者のGoogleアカウントが入力することでロック解除ができます。 そして正常に端末を使用できます。
(図1)の「構成プロファイルメニュー」の画面を表示します。
表示方法は、 「Android Enterpriseの構成プロファイルの作成 」を参照ください。(図1)
Android Enterpriseの構成プロファイル・メニュー
Google アカウントIDの入力
(図1)で、「出荷時のリセット防止」を選択すると、(図2)が現れます。(図2)
(図2)に、MobiControl管理者のGoogle アカウントIDとメールアドレスを登録します。 登録のためには、「追加」ボタンを押します。(図3)が現れます。(図3)
GoogleアカウントIDは、Googleアカウント名(メールアドレス形式)とは異なります。
(図3)の矢印部分のGoogle IDをクリックすると、Googleのサイト「Try this API」が 現れます。
personFields欄に、メールアドレスを入力し、「Execute」ボタンを押すと、Google IDが現れます。 これを(図3)に転記します。
続けて、Google IDとそれに紐づけられているメールアドレスを入力します。
「OK」ボタンを押します。
(図2)に「GoogleアカウントID」と「関連する電子メール」アドレスが表示されます。「OK」ボタンを押します。端末を他者に譲渡する場合
(図2)で、「工場リセット保護を無効にする」にチェックをいれてから、「OK」ボタンを押します。
その上で、「初期化(Wipe)」をします。端末では、譲渡先のGoogleアカウントの登録ができるようになります。構成プロファイルの作成が終わると、これを対象とする端末グループやAD(Active Directory)の グループに割り当てます。そして、それを当該グループの端末に配布し、インストールします。詳しくは、 「Android Enterpriseの構成プロファイルの作成」 のページの「E. 構成プロファイルの端末グループへの割り当て」以下を参照ください。