SOTI Surfの設定

MobiControl v14 Manual

2021年 2月 15日

A. SOTI Surfのアドバンテージ

SOTI SurfはSOTIが提供するブラウザです。 次の様なルックアンドフィールを、構成プロファイルにより設定できるのが、他のブラウザと比較してのアドバンテージです。
  1. ブラウザのホーム画面に、複数のURLのショートカット(Webクリップ)を、表示できます
    ブラウザのホーム画面とは、端末のリセット後に、ブラウザを起動したときに最初に現れる画面です。または、 下辺バーで、をタップしたときに 現れる画面です。下記の「5. ホーム画面を有効化」の「カタログ方式」のセクションを参照ください。
  2. 構成プロファイルで指定したURLのページを、ブラウザのホーム画面とすることもできます。 この場合は、構成プロファイルで複数のURLをブックマークとして、登録しておくこともできます。下記の(図1)のメニューで「ブックマーク」をタップすると、ブックマークリストを 開くことができます。下記の「5. ホーム画面を有効化」の「ウェブサイト方式」のセクションを参照ください。
  3. ブラウザのURL入力欄を非表示にすることができます
    上記のa. またはb. の設定をし、且つ、URL入力欄を非表示にすることで、 a. または b. で指定したWebクリップ、またはブックマークのURLにしかアクセスできないようにできます。
  4. URLのブラックリスト、またはホワイトリストを設定できます。
    上記 c. の設定をせず、ブラウザのURL入力欄を表示し、任意のURLを入力できるようにしてあっても、ホワイトリスト登録したURLしかアクセスできないようにできます。 または、ブラックリスト登録したURLにはアクセスできないようにできます。
  5. 上記d. のURLのブラックリストを作成せず、替わりに、Webコンテンツによる アクセス制限ができます。例えば、「成人向けコンテンツ」や「ファイル共有」のサイトへのアクセスを禁止します。 Webコンテンツのジャンル分けは、Bitdefender社により行っています。
  6. オプションとして、情報漏洩のリスクがある操作を禁止できます。 (例えば、ダウンロードしたファイルを、SNSを使って第三者に転送し共有するなどの操作を禁止できます)
  7. 社内で文書を共有するためのリポジトリサーバにアクセスし、その文書を閲覧できます。その文書が社外への漏洩にならないような仕組みが用意されています。
    次の種類のリポジトリサーバ(サービス)をサポートしています。
    WebDAV、SharePoint(オンプレミス)、SharePoint Online、OneDrive、OneDrive for Business、BOX、及びNextcloud content management service。
    リポジトリサーバがクラウドでなく、Firewall内のオンプレミスの場合でも、 イントラネット・ゲートウェイを経由することで、社外にあるモバイル端末から、アクセスできます。
    イントラネット・ゲートウェイは、SOTIが無償提供する逆プロキシサーバのソフトです。
  8. アクセス先を日付順に並べたアクセス履歴を保存できます。 ファイル同期ルールで、MobiControlサーバは、それらを収集できます。MobiControl管理者はそれを閲覧できます。

B. SOTI Surfの適用とインストール

SOTI Surfは、アプリ(apkファイル)をインストールしただけでは、利用できません。構成プロファイルの適用が必要です。
  1. SOTI Surfに関する構成プロファイルを、端末に適用しておきます。 その構成プロファイルの作成方法を、本ページの「D. SOTI Surfの構成プロファイル設定」で説明します。
  2. 端末にSOTI Surfをインストール
    1. アプリカタログルールで、アプリカタログに、SOTI Surfを加えておきます。 配信オプションを「必須」にしておくと、サイレントインストールがされます。バージョンアップは自動で行われます。
    2. 端末のネットワーク環境が、Google Playにアクセスできない場合は、 SOTIのダウンロードサイトにアクセスし、「SOTI Surf」ボタンを クリックし、SOTI Surfのapkファイルをダウンロードします。そして、そのapkファイルをパッケージに 挿入します。作成したパッケージを、構成プロファイルに積み込み、端末に配布します。サイレントインストールがされます。

C. SOTI Surfの画面メニュー

(図1) 
SOTI Surf(v15.2.3.6)の画面メニュー 


  • をタップすると、現在開いているタブ画面の一覧が、サムネイル型式で表示されます。数字は、現在開いているタブの数です。
  • をタップすると、(図1)のように操作メニューが現れます。
  • SOTI Surfの「ホーム画面」を構成プロファイルで設定してあれば、その「ホーム画面」へ移ります。 「ホーム画面」には、指定のURLの画面、または、複数のURLのショートカット(Webクリップ)を表示されます。
  • をタップすると、現在のページをブックマークとして登録できます。

をタップして現れる操作メニューの説明を下表で説明します。

(表1)

新しいタブ新しいタブを開きます。
ブックマークブックマークリストを表示します。 「法人」と「個人」のタブが現れます。(図3)の「ホーム画面を有効化」で指定したブックマークは、「法人」タブの中に表示されます。
履歴過去のアクセス先URLのリストを、日時順に表示します。
ダウンロード ダウンロード保存したファイルのフォルダを開きます。HTML文書以外の文書(例えば、pdf形式や、txt形式の文書)がリンク先の場合に、それらはダウンロードされ、端末内フォルダに保存されます。 そのフォルダは、「設定」-->「詳細設定」-->「ダウンロードの場所」で指定します。
  • SOTI Surf v15.0 以下の場合
    文書は、ダウンロードフォルダに保存されるだけです。フォルダの中から指定の文書を選択すると表示することができます。
  • SOTI Surf v15.1 以上の場合
    文書はダウンロードされると、自動的に表示されます。且つ、 文書は、ダウンロードフォルダに保存されます。フォルダの中から指定の文書を選択すると、再表示することができます。
    但し、下記の「設定」で、「ダウンロード後にファイルを自動的に開く」をONにしておく必要があります。
印刷 次の3択のどれかを選択できます。
  • 設定済のGoogleクラウド対応プリンタに直接印刷する。
  • Googleクラウドプリンタに保存します。後で、PCなどからGoogleクラウドプリンタにアクセス、当該ファイルをダウンロードして印刷します。
  • 表示画面をPDF形式に変換し、端末内のフォルダに保存します。
ページで検索検索欄が表示されるので、これに文字列を入力します。表示されているページ内で、入力した文字列が黄色マーカー表示されます。
ホーム画面に追加これを選択すると、現在開いているWeb画面のWebクリップが作成されます。Webクリップは、 端末のホーム画面に表示されるようになります。SOTI Surfを起動しなてくも、そのWebクリップをタップするだけで、当該Web画面を表示できます。
PC版サイトチェックを入れるとPC向け形式で表示します。
スマホ向けとPC向けと2種類のページを用意しているサイトがあります。このサイトでは、スマホからアクセスするとスマホ向けページを自動的に表示する振り分け機能があります。 このようなサイトの場合、「PC版サイト」を選択すると、PC向けサイトを表示します。
2種類のページを用意せず、1つの共通のページで、スマホ向けとPC向けの両方に対応するサイトでは、この機能は使えません。
設定
この「設定」の各項目を、構成プロファイルによる設定で、表示させないようにできます
下記の「8. アプリケーション設定」を参照ください。
下記の設定が行えます。
  • アクセス性(見やすさ)
    • テキストスケーリング(画面の拡大縮小) 
      130%以上にスクロールオーバすると、画面の拡大縮小ができるようになります。
      下記の 「8.アプリケーション設定を指定」を参照ください。
    • 上下バーの非表示 
      オンにするとオフにすると
      上にスワイプすると、上下のバーが隠れ、
      下にスワイプすると、上下のバーが表示されます
      上下のバーが常に表示されます
    • 全画面モード
      オンにするとオフにすると
      バッテリ容量や時刻などを表示する上部のステータスバーが消えます 上部ステータスバーが常時表示されます
  • 詳細設定
    • スタートアップの復元タブ(再起動で現在のタブを表示)
      端末で、次のいずれかの操作をしたとします。
      • 端末をOSレベルで再起動してから、SOTI Surfを起動。
      • 端末下辺の□ボタンを押すことで開いた画面で、SOTI Surfを終了。その後、SOTI Surfを起動。
      オンにするとオフにすると
      現在のタブページが表示される 今までに開いたタブが削除され、ホーム画面が表示される
    • 新しいタブでリンクを開く
      オンにするとオフにすると
      新しいタブで開くように、リンクが設定してあれば
      新しいタブでリンク先が開かれる。
      target="_blank"を挿入したリンク。
      新しいタブで開くように、リンクが設定してあっても
      今のタブでリンク先が開かれる。
      但し、この設定は、下記の 「1. プライバシー設定を指定」 の「n. バックグラウンドで新しいタブを開く」をオフにしておくと、 無効になります。
    • ダウンロード後にファイルを自動的に開く(SOTI Surf v15以降の場合)
      オンにするとオフにすると
      HTML以外のファイルをダウンロードすると、自動的にそのファイルを開く ダウンロードフォルダに保存するだけ
    • URLの提案
      URL欄に文字列を入力すると、その文字列を含むURLのリストが表示される
    • ダウンロードの場所
      SOTI Surfでダウンロードするファイルの保存フォルダを指定できる
  • 設定のリセット
    これをタップすると、この「設定」で、端末ユーザが設定した設定値をリセットする
  • SOTI Surfのバージョン
    現在のSOTI Surfアプリのバージョン番号を表示

D. SOTI Surfの構成プロファイル設定

(図2)の「構成プロファイルメニュー」の画面を表示します。
表示方法は、 「Android Enterpriseの構成プロファイルの作成 」を参照ください。

(図2) 
Android Enterpriseの構成プロファイル・メニュー

(図2)で、SOTI surfを選択すると、(図3)が表示されます。 

(図3) 

1. プライバシー設定を指定

情報漏洩対策
  • ここでいうプライバシー設定とは、Web閲覧に関する各種機能の設定を指します。 
    (図3)の「プライバシー設定指定」の行の「設定」ボタンをクリックすると、(図4)が表示されます。

    (図4)

    1. ブラウザからのコピーを無効 
      SOTI Surfで表示される文字列や画像のコピーができないようにします。他のアプリ(例えばSNS)の画面で、貼り付けをして、情報が漏洩しないようにするためです。
    2. ブラウズ中の画面キャプチャを無効 
      SOTI Surf使用中は、画面キャプチャができないようにします
    3. ファイルのダウンロードを無効 
      HTMLファイル以外の文書(pdf文書や、docx文書など)をダウンロードできないようにします。
    4. ダウンロードしたファイルの共有を無効 
      HTMLファイル以外の文書をダウンロードし、それをSOTI Surfで開いても、共有(共用)をできなくします。
      チェックを入れないでおくと、「他のアプリで開く」、「Googleドライブに保存」、 「Bluetooth経由で他の端末に渡す」、「メーラーを開き、それに添付する」、「Dropboxに保存する」 などが可能になります。
      チェックを入れると、これらができないようになります。
      但し、q項 「サードパーティアプリケーションでファイルを開く」を有効にしておくと、 ダウンロードしたファイルをSOTI Surfで開かず、サードパーティアプリで開くので、この共有(共用)の無効は、できなくなります。
    1. 印刷を無効 
      画面の印刷を不可能とします。プリンタに直接印刷できないばかりか、Googleクラウドプリンタに保存できなくなります。 画面をpdfに変換する機能も使えなくなります。
    2. JavaScriptを無効
    3. ポップアップを無効
    4. クッキーを無効
    5. 起動時にクッキーを消去 
      クッキーの機能を使うことが可能だが、次回のSOTI Surf起動時に過去のクッキーを消去します。
    6. Webサイトのキャッシュを無効
      キャッシュ(端末内保存)ができなくする。
    7. 自動フィルを無効 
      チェックを入れないと、過去に入力したログインIDやパスワードが自動的に入力されます。 チェックを入れると、ログインIDやパスワードを再入力が必要になる。
    8. 安全検索を無効 
      チェックを入れると、不適切またはどぎつい画像や動画があるページをブロックしなくなります。
      但し、対象となるページは、URL欄に検索単語を入力して検索するページだけです。
      また、「3. ウェブサイトフィルタリングを有効にする」で、ブラックリストに登録したWebサイトは、対象外です。
    9. 無効なSSL証明書でウェブサイトへのアクセスを無効にする
      無効なSSL証明書を搭載しているウェブサイトへアクセスできなくする。
    10. バックグラウンドで新しいタブを開く
      リンクをクリックしても、そのタブでは、リンク先画面を表示しません。 裏で、新しいタブを開き、そのタブで表示します。 (図1)の をタップし、サムネイル表示された、該当タブを指定することで、開くことができます。
    11. 起動時の履歴を消去
      SOTI Surfを再起動すると、 (図1)の端末でのメニューでの「履歴」を選んでも、過去のアクセス先URL一覧が表示されなくなります。
    12. ブックマークを無効にする
      ブラウザの画面(図1)の を押しても、ブックマークとして保存できなくなります。 但し、「5. ホーム画面を有効化」で、構成プロファイルで設定したブックマークは、有効のままです。
    13. サードパーティアプリケーションでファイルを開く
      HTML以外のファイル(例:pdfファイル)をダウンロードした場合に、どのアプリで開くかのアプリメニューが現れるようになります。 一度選択すると、次回からは、そのアプリで自動的に開く。例えば、pdfファイルを開くアプリとして、Acrobat Readerを最初に選ぶと 次回からは、常に、Acrobat Readerで開くようになります。ここにチェックをいれない場合、ダウンロードしたファイルは SOTI Surfで開きます。
    検索エンジン
    SOTI SurfのURL入力欄に、検索キーワードを入力すると、ネット検索ができます。そのときに利用する検索サイトを選択します。 右端をプルダウンすると、メニューが現われます。Google、Bing、Yahooの中から選択します。

2. イントラネット ゲートウェイを有効にする

  • イントラネット(社内網)内に設置してあるWebサーバ、またはWebアプリケーションサーバに、ファイアウォールの外側にある端末から、アクセスができるようにします。

    予め、イントラネット・ゲートウェイを設置しておきます。イントラネット・ゲートウェイは、一種のリバーズプロキシサーバです。 Windows Server2013をOSとするサーバに、SOTIが提供する無償ソフト「ERG(Enterprise Resource Gateway」と「SOTI Apps Server Extention for SOTI Surf」をインストールしておきます。

    (図5) 
    社内のWebサーバにアクセス 

    (図6)に、イントラネットゲートウェイのURLと、社内Webサーバのドメイン名を入力します。そして、この構成プロファイルを端末に展開することで、それらの情報を端末のSOTI Surfに記録しておきます。 SOTI Surfが、イントラネット内のWebサーバにアクセスする手順は、次の通りです。
    • 端末ユーザが、社内Webサーバのドメインを指定することで、 SOTI Surfは、イントラネット・ゲートウェイにアクセスします。
    • イントラネット・ゲートウェイは、当該端末が MobiControl Managementサーバに登録されているかどうかをチェックします。MobiControl Management サーバに登録されてない端末は、アクセスを拒否されます。
    • イントラネット・ゲートウェイは、ログイン画面を提供し、 端末から、AD_DS(Active Directory Domain Services)のUPN(User Principal Name)とパスワードの入力を得ます。イントラネットゲートウェイは、AD_DSサーバに問い合わせ、そのUPNとパスワードの真正性をチェックします。
    • 上記の結果が TRUE だったら、 SOTI Surfと、社内Webサーバの接続を確立します。

    (図3)の「イントラネットゲートウェイを有効にする」にチェックを入れ、「設定」ボタンを押すと、(図6)が現われます。

    (図6) 

    (図6)のアドレス欄にイントラネット・ゲートウェイのURLとポート番号を入力します。

    また、(図6)の囲みの中に、社内Webサーバのドメイン名を入力します。複数のドメインへのアクセスを許可する場合は、各々のドメイン名を入力します。 1行に1つのドメインを入力します。

    もし、ドメインの数が多いときは、ドメインリストのファイルをインポートします。
    1行に、1つのドメイン名を入力したファイルです。拡張子を、CSVまたは、TXTとします。
    (図6)の「インポート」ボタンをクリックすると、エクスプロラーが起動します。ドメインリストのファイルを指定すると、 そのファイルは、MobiControlサーバにインポートされます。
    (図6)の下辺の「OK」を押すと、 現在作成中の、構成プロファイルにそのドメインリストが組み込まれ、更には、端末のSOTI Surfに、アクセス可能なドメイン名が組み込まれます。

3. ウェブサイト フィルタリングを有効にする

  • (図3)の「ウェブサイト フィルタリングを有効」にチェックを入れ、「設定」ボタンを押すと、(図7)が現われます。 
    インターネットの一部サイトへのアクセスを制限します。

    (図7) 

    (図7)のには、URLのスキーム部分、つまり、http:// または https:// も入力する必要があります。
    対象URLのスキーム部分が、https://の場合は、https://で始まるURLだけでなく、http://で始まるURLも追加登録してください。

    1. ブロックされたウェブサイト/カテゴリーのデフォルトURL 
      アクセスを阻止した場合、替わりに、表示するWebページのURL。 
      このWebページは、MobiControlを利用する企業様で用意ねがいます。
    2. ブラックリスト 
      「ブラックリスト」にチェックを入れると、以下のURLがアクセス禁止となります。
    3. ホワイトリスト 
      「ホワイトリスト」にチェックを入れると、以下のURLにしかアクセスを許容されません。
    4. ウェブサイトフィルタを指定 
      「ブラックリスト」または「ホワイトリスト」の対象となるURLを指定します。
      ワイルドカードとして、* を使えます。
      例えば、https://www.google.* をブラックリストとして指定入力すると、https://www.google.co.jp だけでなく https://www.google.com にもアクセスできなくなります。
    5. これらのウェブサイトをフィルタリングから除外 
      上記d項での概括的指定からの例外を指定します。
    6. インポート 
      対象のURLが複数あり、CSV型式のファイルでその一覧表があるときは、 それを一括インポートできます。「インポート」ボタンを押すと、Exploreがポップアップするので、当該ファイルを選択すると インポートできます。CSVファイルは、「改行」でセパレーションします。
    複数の構成プロファイルが同一の端末グループまたは端末に、割り当てられることがあります。 ブラックリストを設定した構成プロファイルとホワイトリストを設定した構成プロファイルの2つが同一端末に割り当てられたら、 制限が厳しい方、つまり、ホワイトリスト設定の構成プロファイルが適用されます。

4. ウェブコンテンツによるアクセス規制

  • (図8)

     
    (図7)の上部にあるタブ、「ウェブコンテンツ」を選択します。 
    (図7)が(図8)のように変化します。 
     
    SOTI Surfを使ってのインターネットアクセスで、閲覧を禁止したいコンテンツ・カテゴリを指定します。
    各ウェブサイトのコンテンツは、BitDefender社によって、カテゴリ分けをしています。

5. ホーム画面を有効化

URLのショートカット群をホーム画面に表示
またはブックマークを指定
  • ホーム画面とは、SOTI Surfを起動したときに、最初に現れる画面です。
    また、SOTI Surfの下辺バーのホームボタン をタップすると現れる画面でもあります。

    (図3)の「ホーム画面を有効化」にチェックを入れ、「設定」ボタンを押すと、(図9)が現われます。 
    ホーム画面の表示方式には、「カタログ方式」と「ウェブサイト方式」があります。

    (図9)

    「カタログ方式」と「ウェブサイト方式」の違いは、次表の通りです。

    カタログ方式ウェブサイト方式
    何がホーム画面に表示されるかURLのショートカット
    (Webクリップ)
    指定したURLのページ
    構成プロファイルで
    ブックマークを設定できるか
    できない できる

    カタログ方式

    ホーム画面にURLのショートカットを表示したいときには、(図9)で「カタログ」にチェックを入れます。
    (図9)の 「新規」ボタンを押して、ショートカットアイコンに添える名前とそのURLを入力します。

    登録から削除したいサイトがあれば、それを選択して「削除」ボタンを押します。 表示順序を変えたいときは、当該項目を選んでから「上へ」または「下へ」のボタンを押します。

    ウェブサイト方式

    (図9)で、「ウェブサイト」にチェックを入れると、画面は(図10)に遷移します。

    (図10)

    ホーム画面に常に表示するURLを、(図10)のURL欄に入力します。

    続けて、(図10)の「端末設定」ボタンを押すと、ブックマーク登録画面が現れます。 ブックマークとして登録するURL(複数)を入力します。

    (図3)の「ホーム画面を有効化」にチェックを入れないでおくと、ホーム画面を開いても、白い画面が現れるだけになります。

6. キオスクモードを有効

画面にURL入力欄を表示させないようにする設定
  • ここでいう「キオスクモード」とは、URL入力欄を含む上辺バーを表示しないモードを指します。

    (図3)の「キオスクモードを有効」左端のチェックボックスにチェックを入れるだけで、URL入力欄を含む上辺バーが 表示されなくなります。
    従って、上記5項の「ホーム画面」で設定したウェブページ及び、ブックマークにしかアクセスできなくなります。これにより、 ブラウザの用途を業務に特化したサイトへのアクセスに限定することができます。

    更に、次の設定をすると、いわゆるネットサーフィンができなくなり、端末用途を業務に特化できます。

    キオスクモードに設定すると、 (図1)の上辺のURL入力欄が無いばかりか、 及びのアイコンも表示されません。

    (図11) 

    また、画面の下部も(図11)のような表示になります。 (図11)の、のアイコンをタップすると、(図12)のようなメニューが現れます。

    (図12) 

    • ダウンロード
      ダウンロード済みのファイルを保存してあるフォルダにアクセスし、ダウンロード済のファイルを再閲覧できます。
    • 印刷
      表示した画面を、PDF形式に変換する。または、設定済のGoogleクラウド対応プリンタに直接印刷できます。
    • ページで検索
      文字列を入力し、表示したページ内にあるその文字列を黄色マーカー表示します。
    • PC版サイト
      アクセスしたサイトに、PC版サイトがあれば、それを表示
    • 設定
      上述した(表1)の「設定」の一部のメニューが表示されます。

    (図3)の「キオスクモードを有効」にチェックを入れてから、「設定」ボタンを押すと、(図13)が現われます。

    (図13) 

    アプリの下部バーを非表示
    チェックを入れるチェックを入れない
    (図11)または(図12)にある下辺バーが表示されなくなります 下辺バーが表示されます。しかし、更に下記を選択設定できます。
    • アプリメニューを非表示
      (図11)ののアイコンが表示されなくなります。従って(図12)のメニューの展開はできません。
    • ホームでクッキーを消去
      下辺バーのホームアイコンをタップすると、クッキーを消去します。
    キーボードを無効にする
    画面に文字入力のためのキーボード画面が現れなくなります。文字入力を完全に禁止できます。

7. 参照履歴をファイルにエクスポート

  • SOTI Surfを使っての閲覧先の履歴をテキスト形式のファイルに記録保存できます。そのファイルには、閲覧先へのアクセス日時と、そのURLが記録されます。
    (図3)の「参照履歴をファイルにエクスポート」にチェックを入れ、「設定」ボタンを押すと、 (図14)が現われます。 
    端末内の保存先フォルダと、ファイルの名前を入力します。(図14)の例は、「SOTIsurf」 という名前のフォルダに、history.txt というファイル名で保存する例です。

    (図14) 

    ファイル同期ルールを作成し、(図14)で指定した パスから、そのファイルを、MobiControlサーバに吸い上げることができます。

    ファイル同期ルールでの指定では、内部ストレージのルートフォルダの名前 %sdcard% を付します。 (図14)のように指定した場合だと、ファイル同期ルールでは、%sdcard%SOTIsurf/history.txt と指定します。

    これにより、MobiControl管理者は、端末の閲覧先履歴を一覧できるようになります。 日時順に、どこにアクセスしたかが、把握できます。
    (図15)

    (図15)は、Android端末の内部ストレージのフォルダ構成です。 「sdcard」は、Android 4.0以上の内部ストレージのルートフォルダの名前です。紛らわしいですが、外部記憶媒体のSDカードを指してはいません。

    「SOTISurf」は、SOTI Surfをインストールした端末でのみ作成されるサブフォルダです。 「SOTISurf」以外のサブフォルダを履歴の保存先としたい場合は、(図15)を参照して、適宜、(図14)に入力ください。
    端末のフォルダ構成は、PCにUSBケーブルを使って接続すると表示できますし、リモート操作をすることでも、表示することができます。

    Androidのファイル名は、大文字/小文字の認識をします。

8. アプリケーション設定を指定

ブラウザのルックアンドフィールのデフォルト値を設定。
ブラウザでの設定項目の表示を隠す。
  • (図3)の「アプリケーション設定を指定」の「設定」ボタンを押すと、 (図16)がポップアップします。一方、端末でのSOTI Surfの操作メニュー(図1)の中の、「設定」を選択すると、(図17)のような設定画面が現れます。
    (図16)の各項目は、(図17)の対応項目と連動しています。

    (図16) 

    (図17)
    ブラウザで「設定」を開いた画面

    <-  設定
    アクセス性
    テキストスケーリング
    100%
    上下バーの自動非表示
    全画面モード
    詳細設定
    スタートアップの復元タブ
    新しいタブでリンクを開く
    URLの提案
    ダウンロード場所
    /storeage/emulated/o/SOTISurf
    設定のリセット
    (図16)の各項目の左端のチェックボックスにチェックを入れると、(図17)での対応する項目は、非表示になります。 (図16)の各欄で、On/Offを選択したり値を入力すると、それらが(図17)でのデフォルトの設定値になります。 そのまま、(図16)下辺の「OK」を押すと、(図17)では、項目が非表示になることで、ブラウザでは設定変更ができなくなり、デフォルト設定が強制されることになります。

    On/Offを選択したり値を入力した後に、(図16)でチェックを再度オフにすると、ブラウザ側の(図17)で、対応する 項目が表示されるようになり、その(図17)を操作することで、設定をデフォルトから変更できるようになります。

    テキストの拡大縮小を非表示にする
    • (図16)でチェックを入れると、(図17)の「テキストスケーリング」の項目が非表示となります
    • 入力欄に130から200までの数値を入れると、ピンチアウトができないWebサイトでも、その画面の拡大表示ができるようになります
    トップ&ボトムバーの自動非表示を隠す (図16)でチェックを入れると、(図17)の「上下バーの自動非表示」の項目が非表示になります
    On上にスワイプすると、ブラウザの上辺と下辺のバーが非表示になる。下にスワイプすると再表示される。
    Off上にスワイプしても、ブラウザの上辺下辺のバーは非表示にならない
    全画面モードの非表示 (図16)でチェックを入れると、(図17)の「全画面モード」の項目が非表示になります
    Onバッテリ容量や時刻表示の上辺のステータスバーが非表示になる
    Off上辺のステータスバーが非表示にならない
    『再起動で現在のタブを表示』を隠す (図16)でチェックを入れると、(図17)の「スタートアップの復元タブ」の項目が非表示になります
    端末で、次のいずれかの操作をしたとします
    • 端末をOSレベルで再起動してから、SOTI Surfを起動
    • 端末下辺の□ボタンを押すことで開いた画面で、SOTI Surfを終了。その後、SOTI Surfを起動。
    その操作の結果は、On と Off で異なります
    On現在のタブページが表示される
    Off今までに開いたタブが削除され、ホーム画面が表示される
    新しいタブのオープンリンクの非表示 (図16)でチェックを入れると、(図17)の「新しいタブでリンクを開く」の項目が非表示になります
    当該リンクのリンク形式に、target="_blank"が挿入されておらず、従って新しいタブで開くように、設定してないリンクにアクセス した場合
    Onそれでも、新しいタブを強制的に開いて、リンク先画面を表示する
    Off新しいタブを開かない。現在のタブでリンク先画面を表示する。
    URL提案の非表示 (図16)でチェックを入れると、(図17)の「URLの提案」の項目が非表示になります
    OnURL入力欄に、数桁の文字を入力すると、それから類推して、過去のアクセス先のURLを表示する
    OffURL入力欄に、数桁の文字を入力しても、過去のアクセス先から類推できるはずのURLが表示されない
    ダウンロード場所の非表示 ブラウザは、HTML以外の文書にアクセスした時、その文書を自動的にダウンロードします
    (図16)でチェックを入れないでおくと、(図17)で、その文書のダウンロード先フォルダを表示します。 (図16)でチェックを入れると、(図17)の「ダウンロード場所」の項目そのものが非表示になります。
    (図16)で「設定」ボタンを押すと、(図18)がポップアップします

    (図18) 

    ここで、ダウンロード先のフォルダを指定します。 SOTI Surfをインストールすると、MobiControlは、Android端末のルートフォルダ直下に、SOTIsurf という名前のフォルダを自動作成します。
    (図18)で、特にフォルダを指定しない場合は、このSOTIsurfという名前のフォルダにダウンロードしたファイルを保存します。
    端末には、/storeage/emulated/o/SOTISurf と表示されますが、これは、%sdcard%SOTIsurf と同じフォルダです。
    内部ストレージのフォルダ構成は、(図15)を参照ください。
    (図16)の各項目にチェックを入れないと、対応する設定項目がブラウザの(図17)に表示されます。そして、端末ユーザは、設定をデフォルトから変更できます。
    リセット設定の非表示
    • (図16)の「リセット設定の非表示」にチェックを入れないでいると、ブラウザの(図17)で、「設定のリセット」の項目が表示されます。その 「設定のリセット」をタップすると、端末ユーザによる全ての設定変更を(図16)で設定したデフォルト値に戻せます。
    • (図16)の「リセット設定の非表示」にチェックを入れると、ブラウザの(図17)で、「設定のリセット」の項目が隠れます。 端末ユーザは、自らが行った設定変更を、一斉にデフォルトに戻すことはできなくなります。

9. 使用するネットワークを指定

  • (図3)の「ネットワーク設定を指定」にチェックを入れ、「設定」ボタンを押すと、 (図19)が現われます。SOTI Surfを使っているときに、端末が使用するデータ通信回線を制限します。

    (図19)

    • 「携帯電話回線」にチェックを入れないでおくと、携帯電話回線経由では、ネット接続をしません。
    • 「ローミング」にチェックを入れないでおくと、海外での携帯電話回線経由でローミング接続をしません。
    • 「Wi-Fi」にチェックを入れると、WiFi経由でネット接続をします。

    「携帯電話回線」 と 「Wi-Fi」 のどちらか、または両方にチェックを入れます。

10. アプリのシャットダウン時間

  • SOTI Surfに関する構成プロファイルを編集変更したとします。
    その変更された構成プロファイルが端末に届いてから、何分後に、SOTI Surfの再起動をするかを指定します。
    変更された構成プロファイルが端末に届くと、 SOTI Surfの画面下段に下記の通知が表示されます。
    管理者は、Surfアプリの設定を変更しました。1分後にブラウザの起動を要求されます。

11. LDAPログインを有効

(図3)で、「LDAPログインを有効」にチェックを入れると、対象端末に対し(図1)のイントラネットサーバにアクセスする際に、 LDAP(Active Directory) アカウントのIDとパスワードの入力を要求します。入力をしないと、 (図6))のイントラネットサーバ経由でのリポジトリサーバへのアクセスができません。

12. 無通信タイムアウト

(図3)の「無通信タイムアウト」で、分数(Minutes)を選択します。最大値は999分です。 
これは、(図3)で「LDAPログインを有効」にチェックを入れた場合に入力します。 
(図6)のイントラネットサーバ経由の通信をしている途中で、端末操作を中断するとトラフィックが流れなくなります。 トラフィックが流れない状態が一定時間続くと、イントラネットサーバは接続を切断します。 デフォルトは15分です。0分とすると、タイムアウトはされません。

(図3)の構成プロファイルの作成が終わると、「OK」ボタンを押します。

構成プロファイルの作成が終わると、これを対象とする端末グループやAD(Active Directory)の グループに割り当てます。そして、それを当該グループの端末に配布し、インストールします。詳しくは、 「Android Enterpriseの構成プロファイルの作成」のページの「E. 構成プロファイルの端末グループへの割り当て」以下を参照ください。

E. PDFファイルの表示

SOTI Surfのアクセス先のページが、PDFファイルの場合があります。 SOTI Surfは、そのPDFファイルをダウンロードします。その開き方には4つの選択肢があります。

PDFファイルを開くアプリ
Acrobat Reader等の
アプリで開く注2
SOTI Surfで開く
ダウンロード直後に開く
(SOTI Surf v15.1以上が必要)
注1
  • (図1)の端末メニューの「設定」を開き、「ダウンロード後に自動的に開く」をオンにする
  • (図4)の「サードパーティアプリケーションでファイルを開く」にチェックを入れておく
  • (図1)の端末メニューの「設定」を開き、 「ダウンロード後に自動的に開く」をオンにする
  • (図4)の「サードパーティアプリケーションでファイルを開く」にチェックを入れない
ダウンロード直後に開かない。
「ダウンロード」フォルダから、ファイルを選択してタップして開く
  • (図1)の端末メニューの「設定」を開き、「ダウンロード後に自動的に開く」をオフにする
  • (図4)の「サードパーティアプリケーションでファイルを開く」にチェックを入れておく
  • (図1)の端末メニューの「設定」を開き、 「ダウンロード後に自動的に開く」をオフにする
  • (図4)の「サードパーティアプリケーションでファイルを開く」にチェックを入れない

PDFファイル以外のファイルに対しても、SOTI Surfは、同様な対応をします。

注1 「ダウンロード」フォルダから、ファイルを選択してタップすると、再閲覧ができます。

注2 最初に開くときに、どのアプリで開くかのアプリメニューが現れます。そこで、アプリを選択すると、次回からはそのアプリが デフォルトアプリとなります。

F. Chromeを起動させない

SOTI Surfをインストールし、Chromeを起動させないようにするには、2つの方法があります。

方法1 スクリプトを送信してChromeを起動させない

  • 次の2行のスクリプトコマンドを、端末に送ります。
    manualblacklist on
    manualblacklist add com.android.chrome

    これを送ると、Chromeのアイコンをタップしても、Chromeの画面は開かなくなります。

    スクリプトの送信方法は、「Android端末へスクリプトを送って操作」を参照ください。
  • 上記の制限をした後に、再度、Chromeの起動を許可する場合もあります。その場合は、次のスクリプトを送ります。
    manualblacklist remove com.android.chrome
    manualblacklist off

    これを送ると、Chromeのアイコンをタップすれば、Chromeが再び起動するようになります。
  • 構成プロファイルに、アプリ起動制限ポリシーがあります。しかし、Chromeを構成プロファイルで起動制限することはできません
  • Android端末では、Chromeをアンインストールすることはできません。

方法2 ランチャーを適用する

端末にランチャーを適用します。そのランチャーに掲示するアプリには、Chromeを採用せず、SOTI Surfを採用します。 ランチャーに、Chromeのアイコンが表示されないので、実質的に、Chromeは使われなくなります。