端末画面をリモート操作

MobiControl v14 Manual

2021年 12月 12日
  • リモート操作のアイコンが表示されない
  • をクリックしても、リモート画面操作のWindowがすぐに消える
  • リモート画面がブラックアウトする

上記の事象は、前回のリモート操作終了時にセッションが、正常に終了できなかった場合に、稀に発生します。 この場合は、次のスクリプトを、該当端末に向けて送ってください。
スクリプト送信画面に張り付けて送信してください。
(1)retryrcdetection 通常は、(1)だけでもリモート操作を回復できます。それでもダメなら、(2)の2行を、まとめて送ってください。(1)と(2)をまとめて送信しても結構です。
(2) _resetfailedrcdetectionflag
restartagent
(1)にて、リモート操作用ライブラリファイルの再設定を行います。
(2)にて、ファイルのロードを、再度行います。(MobiControlエージェントが古い場合に必要)
正常終了するには、シェル画面でexitスクリプトを入力ください。「F-2. スクリプトコマンドで端末操作」を参照。

A. リモート端末の操作画面の表示方法

A-1. オンライン端末を選択

端末は、MobiControlサーバとオンラインであり、且つロック解除の状態である必要があります。端末一覧で、オンラインの 端末アイコンは、となっています。 もしオフラインだったら、オンラインにします。

Googleのプッシュ通信サービス経由で、端末にスクリプトを送る
及び
端末操作でオンラインにする 」を参照してオンラインにしてください。

(図a-1)

コンソールでオンラインのAndroid端末の名前をクリックすると、右上に(図a-1)のようなアクション・アイコンが現われます。 これの「リモート操作」のアイコンをクリックすると、(図a-2)がポップアップします。

A-2. リモート画面の操作の2つの方法の選択肢

(図a-2) 

リモート画面の操作の2つの方法の選択肢が(図a-2)で、表示されます。
このどちらを選択するかについては、「C. リモート画面操作の2種類の方法」を参照ください。

「ダウンロード可能なプラグイン(レガシー)」を、初めて選択すると、プラグインのダウンロードを促すポップアップが表示します。 これをダウンロードし、インストールします。下記の「G. コンソール(Windows PC)のプラグインのインストール」を参照してください。

インストールプロセスでは、「Install for all users of this machine」を必ず選択してください。これを選択しないでインストールすると、 リモート画面操作途中に、そのセッションが頻繁に切断することがあります。

A-3. リモート操作への許可を端末に求める

(図a-2)の右下の「OK」を押すと、 端末側に、(図a-3)のようなポップアップが現れます。「今すぐ開始」をタップして貰います。 一部の端末メーカーの端末では、(図a-4)のようなポップアップが現れます。この場合は、その都度、「許可」をタップして貰います。
(図a-3)(図a-4)

「今後表示しない」にチェックを入れてから、「今すぐ開始」をタップして貰うと、 次回からは、(図a-3)のポップアップが現れません。端末がロック解除中なら、コンソール管理者はいつでも、リモート操作(またはリモート表示)ができるようになります

(図a-3)または、(図a-4)で、端末ユーザが、許可をしてくれないと、リモート操作(またはリモート表示)の画面は現れません。 画面が現れない場合、なんらかのシステム障害が原因か、端末ユーザの許可がないのが原因か、わかりません。
そこで、「システムアラートルール」で、次のイベントにチェックを入れておきます。
177 リモート制御セッションがユーザによって拒否されました: {0} リモート画面操作を始めようとしたら、端末ユーザによって拒否された: {0}
補足 リモート画面操作ができなかった場合、その理由が、上のd.項の理由であることがわかります。端末にメッセージを送って、「許可」ボタンをタップするように依頼します。
178 リモート制御セッションが開始されました リモート画面操作を始めた
結果は、アラートログ画面に表示されます。

A-4. リモート画面の操作を開始

(図a-2)の2つの選択肢のどちらかを選択すると、(図a-5)が表示されます。

(図a-5)リモート操作画面 画像クリックすると拡大画面に

 

 

(図a-2)で、ウェブベースを選択した場合のUIは、(図a-5)と若干変わります。

B.リモート端末画面の操作

  1. B-1. リモート画面操作
    (図a-5)の中央の端末画像をマウスでクリックすると、現物をタップするのと同じ感覚で、画面操作ができます。 コンソールのマウス操作で、リモートの端末のアプリを起動し、各種の操作を実行できます。コンソールのマウス操作でスワイプもできます。
  2. B-2. 文字入力
    端末の文字入力欄に、コンソールマウスを当てると、文字入力ポップアップが現れます。
    • 端末種別がAndroid Plusの場合、または、Android Enterprise でデバイスプラグインをインストールしてある場合
      コンソールのキーボード入力で、端末画面に文字入力ができます。
    • Android Enterprise で、アクセシビリティサービスを利用している場合
      ポップアップに対し、マウス操作をします。例えば「あ」の文字部分を、4回、クリックをすると、「え」を入力できます。
  3. B-3. 端末の「設定」変更
    コンソールのマウスを使って、端末画面の上辺からスワイプができます。マウスを掴む位置に、ちょっと、コツが要ります。そうすると、端末の「設定」の一部を変更できます。
    を マウスクリックすると、端末の「設定」画面が現れます。端末の「設定」変更ができます。「構成プロファイル」割り当てや、「端末への働きかけ」ではできない「設定」変更ができます。 この設定変更手順は、マクロとして保存でき、他の端末の設定変更作業を自動化します。
  4. B-4. スクロール
    画面にマウスを乗せてから、コンソール・キーボードの上向き/下向き矢印で、画面をスクロールできます。マウスホィールを動かすことでもスクロールができます。
  5. B-5. ホーム画面に遷移
    画面にマウスを乗せてから、コンソール・キーボードの「Home」キーを押すと、画面をホーム画面に遷移できます。端末画面下辺のホームボタンをマウスでクリックすることでも 遷移できます。

C. リモート画面操作の2種類の方法

リモート画面操作をするためには、(図a-2)で表示されるように、2種類の方法があります。この2種類の方法について、説明します。

ウェブベースダウンロード可能なプラグイン
コンソール側の
アプリ
ブラウザ プラグインアプリ(Windows PC)
準備 サーバ側にSOTI Assistのインストールが必要(注1) コンソール(Windows PC)にプラグインのインストールが必要(注2)
特長
  • コンソールで、端末のADBログを取得できます
  • macOSコンピュータをコンソールとしていても操作または表示が可能
  • WiFi端末とMobiControlサーバの間にあるFirewallにPort5494が開いていなくても、操作または表示が可能
  • 端末の音量を大きくしたり小さくしたりできます
  • 注1. SOTI Assistは、有償です。しかし、リモート画面操作に限定利用する場合は、メーカーであるSOTIは、無償としています。MobiControl 購入元の営業担当者に、お問い合わせください。
  • 注2. Windows PCプラグインのインストールには、注意するべきポイントがあります。 「I. コンソール(Windows PC)プラグインのインストール」を参照ください。
下記のをクリックください。

D. ウェブベースの場合の操作メニュー

  • ウェブベースでのリモート画面操作(またはリモート表示)では、開かれたWindowの右側に(図d-1)のようなメニューアイコンが表示されます。
    (図d-1)
    1. リモート表示
      b. d. を選択の後に、端末画面表示にもどす
    2. Device Info
      メモリ空容量、OSのバージョン、電話番号などを表示
    3. Device Log
      端末のADBログファイルをコンソールに取り込み
    4. File Explore
      現在開いているアプリ傘下のサブフォルダとそのファイル名を表示
    5. ズーム
      画面拡大縮小
    6. Pan
      e.ズーム拡大したときに、端末画像の上下移動
    7. 回転
      時計回りに90度づつ回転
    8. Take Screenshot
      画面のスクリーンショットを撮影
    9. Preference
      スクリーンショットの解像度などを設定
    10. Device Control
      このアイコンは、リモート表示の場合は、表示されません。 リモート操作の場合に、表示されます。これをクリックすると、(図d-2)のように、左にメニューが拡がります。

    (図d-2)

    ホーム画面へ移動
    前の画面にもどす
    音量を上げる
    音量を下げる
    ロックをかける(但しリモート操作は継続可能)

E. Android Enterprise端末のリモート画面操作を可能にする

リモートの Android Enterprise端末の画面を、コンソールで操作(リモートコントロール)できるようにするには、2つの方式があります。
方式メリットデメリット
デバイスプラグインをインストールするコンソールのキーボードで、リモート端末に文字入力ができる デバイスプラグインが、用意されてない端末機種に対しては利用できない
アクセシビリティサービスを利用するほとんどの機種で、利用可能 リモート端末の画面への文字入力に、コンソールのキーボードを使えない

E-1.

ここでは、アクセシビリティサービスを適用して、リモート端末の画面を、コンソールで操作できるようにする 方法を説明します。

まず、MobiControlエージェントを、v15.0.1 以上にアップデートします。 アップデートの方法については、「Android端末エージェントのアップデート」を 参照ください。
アプリカタログに、MobiControlエージェントを加えておけば、自動的に、v15.0.1 以上にアップデート されています。

次のスクリプトを、Android Enterprise Device Owner Mode端末(群)に送ってください。

enforce_rcaccessibility 1

スクリプトの送信方法については、「Android端末へスクリプトを送って操作」を参照ください。

このスクリプトを送ると、MobiControlエージェントは、再起動をします。そして、端末では、右のE-1の画面が現れます。


Google Playにアクセスできないネットワーク環境にある端末のMobiControlエージェントをアップデートするには、MobiControlエージェントを パッケージに挿入して、端末(群)に配布ください。
赤矢印部分をタップします。画面は、E-2に遷移します。

E-2.

E-3.

これは、「設定」==>「ユーザー補助機能」の画面です。下辺の赤枠部分をタップします。E-3に遷移します。 スライドスィッチを、ONにします。E-4に遷移します。

E-4.

E-5.

下辺の赤枠部分をタップします。E-5に遷移します。 これで、コンソールからリモート画面操作ができるようになりました。

  • 一度E-5までの操作をしておけば、次回からは、E-1からE-5までの端末側の設定操作は、要りません。 実際のリモート画面操作をするときには、E-1は現れません。
  • OSは、Android7以上であることが必要です
  • この機能の機種依存は、原則としてありません
  • コンソール側の使用アプリは、「ダウンロード可能なプラグイン」でも、「ウェブベース(ブラウザ)」のどちらでも、アクセシビリティでのリモート画面操作は可能です。
  • 端末を再起動(電源をオフにしてからオン)したあとでも、リモート画面操作をすることはできます。
    「enforce_rcaccessibility 1」スクリプトを、端末グループの端末全体に送信しておいたとします。その際、その端末グループの 端末を、他の端末グループへ移動させても、当該端末のリモート画面操作はできます。
  • 下記の「 F. ダウンロード可能なプラグインでの操作メニュー」の全ての機能を使えます。
  • デバイスプラグインを実装済の端末に、「enforce_rcaccessibility 1」スクリプトを送ると、 画面は、E-1になります。そして、アクセシビリティサービスの機能で、リモート画面操作をするようになります。

    つまり、アクセシビリティサービスによるリモート画面操作が、強制されます。

    アクセシビリティサービスによるリモート画面操作を、デバイスプラグインを実装していない端末だけに限定したい場合は、 下記の「プラグインを実装していない端末群のみに、アクセシビリティ・スクリプトを送る」を開いてください。
  • もし、デバイスプラグインの働きで、リモート画面操作をするように戻すには、 次のスクリプトを、送ります。
    enforce_rcaccessibility 0
    デバイスプラグインを実装していない端末に対して、「enforce_rcaccessibility 0」スクリプトを送ると、リモート画面ビューはできますが、リモート画面操作はできなくなります。
  • Android Enterpriseモードの場合、Android Enterprise Device Owner Modeでのみ リモート画面操作が可能です。 Android Enterprise Profile Owner Mode では、リモート画面ビュー(画面変化の観覧)は可能です。

プラグインを実装していない端末群のみに、アクセシビリティ・スクリプトを送る

  • 方法1
    端末一覧で、Android端末の名前部分をクリックすると、上辺に、リモートコントロールのアイコンが表示されます。これにマウスを載せると、 (図e-1) か (図e-2)のように、文字列が表示されます。
    (図e-1)
    (図e-2)
    (図e-1)の端末は、端末画面のリモート表示は可能ですが、リモート操作はできません。端末一覧に戻って、(図e-1)の端末名の左にチェックを入れておきます。 こうして、全てのAndroid端末のリモート機能を調べ、(図e-1)ならチェックを入れます。 チェックを入れた端末は、背景色がグレイになります。

    このように、端末名の左にチェックを入れると、下辺に、(図e-3)のようなポップアップが現れます。

    (図e-3)

    (図e-3)の「スクリプトを送信」を選ぶと、スクリプトを送る画面が現れます。そこで、スクリプト「enforce_rcaccessibility 1」を送ります。 選択した端末のみに、スクリプトは送られます。
    端末画面が、(図E-1)に変わります。端末ユーザに、(図E-5)までの操作をやっていただきます。

    (図e-2)が、デバイスプラグインを利用してのリモート操作を提供しているか、アクセシビリティ・サービスを利用しているのか、判別したいときがあります。
    その場合は、その端末に、スクリプト「enforce_rcaccessibility 0」を送ります。
    アクセシビリティ・サービスを利用しているのなら、(図e-1)に変わります。
    デバイスプラグインを利用しているのなら、(図e-2)のままです。

    方法2
    特定のメーカーの端末は、全て、リモート画面操作ができないという知見があったとします。 そのメーカーの端末を抽出して、その全端末に対し、アクセシビリティ・スクリプトを送ります。

    (図e-4)

    赤矢印の部分にチェックを入れると、画面の全ての端末を選択します。

    そうすると、(図e-3)が、下辺に現れます。

    (図e-3)の「スクリプトを送信」を選ぶと、スクリプトを送る画面が現れます。そこで、スクリプト「enforce_rcaccessibility 1」を送ります。

    端末画面が、(図E-1)に変わります。端末ユーザに、(図E-5)までの操作をやっていただきます。
    端末フィルタ条件式については、「コンソールでの端末フィルタ」を参照ください。

    もし、同じメーカーでも、端末モデルによっては、プラグインを用意し、リモート画面操作ができる機種があるかもしれません。 その場合は、端末フィルタ条件式に、(図e-5)のように、プラグインのない端末モデル名を入力し、それらの端末群を抽出表示をします。

    (図e-5)

    モデル名は、各端末毎の端末の詳細パネルの中に記されています。

アクセシビリティ・スクリプトをパッケージで送る

端末グループに、後日、新規登録する端末にもスクリプトを適用する
    1. リモート画面操作が可能な端末を初期化して、MobiControlに再登録すると、当該端末のリモート画面操作 ができなくなっています。
    2. 「enforce_rcaccessibility 1」スクリプトを、端末グループの端末全体に送信しておいたとします。 その端末グループに、端末を新規に登録したとします。その場合、その新規端末のリモート画面操作はできません。
      また、この端末グループに、他の端末グループから端末を移動させてきたとします。 この場合も、その端末のリモート画面操作はできません。
    上記a. b. のリモート画面操作を可能にするには、「enforce_rcaccessibility 1」スクリプトを、その都度、送らなければなりません。

    上記a. b. の不都合を避けるために、「enforce_rcaccessibility 1」スクリプトをパッケージに挿入し、そのパッケージを構成プロファイルに積み込んで、 端末グループに送信しておきます。 スクリプトを挿入したパッケージの作成方法は、「パッケージへのスクリプトの挿入/編集」を参照ください。 作成したパッケージを、MobiControlサーバにアップロードします。アップロードしたパッケージを、構成プロファイルに積み込みます。
    (図e-6)は、パッケージスタジオで、スクリプトを挿入している画面です。

    (図e-6)

    • このパッケージを積み込んだ構成プロファイルを、端末グループに送ると、 端末画面には、上記のE-1 の画面が現れます。E-5までの設定操作を端末側でしてもらいます。実際のリモート画面操作をするときには、E-1は現れません。
    • 端末を初期化し再登録したり、当該端末グループに新規端末を登録したり、他の端末グループから当該端末グループに 移動してきても、逐一、「enforce_rcaccessibility 1」スクリプトを送る必要がありません。自動的に、送られます。
    • このパッケージを積み込んだ構成プロファイルは、なるべく、上位階層の端末グループに割り当てることを、お勧めします。 それだけ、構成プロファイルを割り当てる端末グループの数が少なくてすみます。
    • このパッケージを積み込んだ構成プロファイルを送ろうとする端末グループ内に Android Enterprise以外の設定モードの端末があっても、それら端末にはこの構成プロファイルは、送られません

F. 「ダウンロード可能なプラグイン」での操作メニュー

F-1. エクスプロラー・ツールの操作 - ファイルのコピペ

  • (図f-1)

    エクスプロラー・ツールには、コンソールPCの外付けHDDデバイスのような感じで、端末を表示します。

    (図f-1)での、sharp0919[353358060079428]が、そのデバイス名です。
    そのうち、sharp0919が、コンソールでの端末の名前です。
    [353358060079428]が、端末IDです。端末IDは、端末が MobiControlサーバに登録したときに、与えられるIDで、一意的な番号です。

    sdcard は、Android4.0 以上の内部ストレージのルートフォルダです。 誤解しやすいですが、記憶媒体のSDカードを指してはいません。

    ルートフォルダsdcardの傘下には、複数のサブフォルダがあります。
    (図f-1)で表示されているサブフォルダ群は、Android端末に共通する標準的なサブフォルダ群です。

    (図f-2)


    • 端末内ファイルをコンソールPCへコピー
      (図f-2)は、サブフォルダのDownload を長押ししたときに現れる画面です。Downloadの中のファイルが表示されています。

      ファイルのどれかにマウスを当て、右クリックすると、メニューが現れます。
      コピー(C)を選ぶと、当該ファイルをコンソールPCのクリップボードに保存します。
      CTRL + C でもコピーできます。 コンソールPCのどこかのフォルダで、「貼り付け」をすると、ファイルが端末からコンソールPCにコピーされたことになります。
    • コンソールPCのファイルを端末内にコピー
      コンソールPC内のどこかのフォルダ内のファイルをコピーして、(図f-2)の右半分にマウスを置いてから、
      Ctrl + V を押すと、 端末内のDownloadフォルダ内にファイルがコピーされます。
    • 新規フォルダ作成
      (図f-2)のメニューで、「新規フォルダ作成」を選ぶと、端末内のDownloadフォルダの傘下に、サブフォルダを作ることができます。
    • 削除
      ファイルやフォルダの削除は、エクスプロラーと同じ操作で、実行できます。キーボードの「Delete」キーを使います。
    • Downloadフォルダ
      端末のOSが、Android8 以上だと、端末画面で、 をタップすると、 Download フォルダを開くことができます。そして、そのフォルダ内のファイルを開くことができます。 ファイル同期ルールなどで、サーバからDownloadフォルダにファイルを送れば、端末ユーザは、それを開いてみることができます。

      Chromeで、HTMLファイル以外にアクセスすると、そのファイルはダウンロードされます。そのファイルは、Downloadに保存されています。
    • DCIMフォルダ
      「DCIM」フォルダの中には、端末で撮影した写真や動画が保存されています。
      リモート画面操作で、カメラを起動し、撮影した写真や動画を、コンソールPCに保存できます。
    • 「Pictures」フォルダ
      「Pictures」フォルダの中には、端末操作で、取得した画面キャプチャが保存されています。コンソールでの画面キャプチャは、 下記の「F-3 ツールバー、画面キャプチャ、画面のビデオ録画、操作マクロの作成」を参照ください。

F-2. スクリプトコマンドで端末操作

  • (図f-3)


    (図a-5)の中央の端末画像の右上に「シェル」という名前のタブがあります。これをクリックします。

    (図f-4)


    スクリプト入力画面が現れます。

    1:\ は、コンソールPCから見た端末を表示するドライブ名です。PCでの C:\ や D:\に相当します。

    sdcard>は、Android端末の内部ストレージのルートフォルダの名前です。

    (図f-5)


    ランチャー画面を通常のホーム画面に

    端末画面がランチャー画面だったとします。なんらかの不具合があったとして、これを通常のホーム画面に戻したいときがあります。 その場合は、(図f-5)のように、notify kiosk offというスクリプトを入力します。
    「OK」のレスポンスがあったので、端末画面は、ランチャーが解除されたはずです。管理者用パスワードの入力は必要ありません

    (図f-6)


    アプリ起動禁止を解除する

    アプリ起動制限の構成プロファイルを適用して、一部のアプリの起動を禁止してある場合があります。
    これを解除して、アプリの起動を許可することにします。 その際は、のように、_adminmode onのスクリプトを入力します。 「OK」のレスポンスがあったので、このスクリプトは成功したはずです。管理者用パスワードの入力は必要ありません

    逆に、のように、_adminmode offのスクリプトを入力すると、 端末は、アプリ起動制限モードにもどります。

    (図f-7)

    (図f-7)は、アプリ名 AOSS 、バンドルID jp.buffalo.aoss というアプリをアンインストールしようとしたスクリプトです。

    スクリプト実行に失敗した旨のエラーが表示されています。

    このように、スクリプトを端末に直接入力すると、スクリプトの実行結果を、インタラクティブに確認できるメリットがあります。
    成功すると、次の行に、OKが表示されます。
    詳しくは、「Android端末へスクリプトを送って操作」を参照ください。
    (図f-8)は、? を入力した場合の画面です。スクリプトの一覧が表示されます。 Android端末に対するスクリプトは、(図f-8)以外にもあります。 「Android端末で使うMobiControlスクリプト一覧」を 参照ください。

    (図f-8)

    (図f-8)には、Android端末には適用できないスクリプトも表示されています。 設定モードが、Windows EmbeddedやWindows Classicを対象端末とした場合のコマンドも表示されています。 端末画面の表示に戻るには、横側タブの「端末画面」を押します

    リモート操作画面を、正常に終了させるには、exit を入力します。

F-3.ツールバー -画面キャプチャ、画面のビデオ録画、操作マクロの作成

  •  
    (図a-5)の左上に、ツールバーが表示されています。 
    端末画像の縮小端末画像の拡大端末画像の回転 端末画像の色品質
    画面変化を速くするには、低品質へ
    端末画像をキャプチャ
    画像をコンソール
    コンピュータに保存
    端末画像を 
    クリップボードへ
    端末画像を印刷端末画像の変化を
    ビデオ録画
    ビデオ録画の中止 ビデオ録画の終了

    端末画面のビデオ録画

    ツールバーの ビデオカメラアイコンを操作すると、端末画面変化をビデオ録画できます。
    PCで再生できます。画面操作の動画マニュアルに使えます。

    端末操作のマクロ作成

    (図f-9)

    端末操作プロセスをマクロ記録しておくことができます。同じプロセスを、後日実行するときには、自動的に同じ操作プロセスを実行します。 マクロファイルは、Windowsのコマンドファイルです。「マクロ記録開始」ボタンを押すと、(図f-10)がポップアップします。

    (図f-10)

    「参照」を押して、マクロファイルの保存フォルダを指定します。続けて、任意のファイル名を入力して、「OK」を押すと、記録が始まります。 画面操作を開始してください。マクロ記録を終わらせるときは、「マクロ記録停止」ボタンを押してください。

F-4.アプリ一覧、プロセス一覧

  • 各種ツールの表示/非表示

    (図f-11)

    (図f-11)の各種ツールアイコンをクリックすると、ツールを表示したり、非表示にできます。

    アプリ一覧

    (図f-11)で、「アプリケーションマネージャーツール」ボタンを押すと、 端末にインストールされているアプリケーション名とそのパッケージIDが(図f-12)のように表示されます。

    (図f-12)アプリの一覧

    Android Enterprise Device Owner Mode で設定してある端末では、Googleの仕様により、(図f-12)のアプリの多くのアイコンが隠されています。 これを、復活表示させるには、「初期化で消えたアプリの再表示、または再インストール」を参照ください。

    プロセスマネージャーツール

    (図f-11)で、「プロセスマネージャーツール」ボタンを押すと 端末で現在稼働中のプロセスの一覧が表示されます。各プロセスの「PID(Process ID)」「UID(User ID)」「メモリの使用状況」を把握できます。

    (図f-13)プロセスの一覧


(図g-1)
IT-G600

G. 端末の外枠(スキン)を表示

端末のモデルに依っては、操作のためのボタンが、画面の外枠フレームの下辺にある場合があります。 (図g-1)が、その例です。 これらのハードウェアボタンを、スクリーン画像と一緒に、コンソールに表示することができます。コンソールでこれらのボタンをクリックすることで、 端末と同じような操作ができます。

この外枠フレーム画像ファイルを、MobiControlでは、スキンと呼びます。契約をしている端末メーカーのモデルのスキン画像のデータベースが、SOTI のクラウドサービスに格納されています。 これをMobiControlサーバにダウンロードしておきます。

このスキンを、設定するには、「リモート操作の事前準備」を参照ください。 個別端末毎にも設定できますが、端末グループ単位でも設定できます。端末グループ単位で設定するときは、その端末グループに登録されている端末のモデルが同一である必要があります。

スキンの右側または左側には、音量調整ボタンと、電源OFFボタンもついています。リモート操作の場合、これらのボタンも使用できます。

リモート画面操作ができない端末モデル、つまりリモート画面表示しかできない端末モデルの場合は、このスキンの設定をしておく必要はありません。

リモート操作、またはリモート表示の途中に、端末側 または コンソール側いずれかで、画面操作を中断することがあるかもしれません。
端末の接続回線が、携帯電話回線の場合は、無操作時間が15分間継続すると、セッションは切断します。
LAN または WiFi の場合は、無操作時間が30分間継続すると、セッションは切断します。

端末では、画面を消灯する「スリープ時間」または「自動ロック時間」を設定しています。それを短い時間(例えば5分間)に設定してあっても、 リモート操作またはリモート表示は、15分間、または30分間継続します。自動ロックの時間になり、端末がロック状態になっても、 リモート操作は継続できます。

H. コンソール(Windows PC)のプラグインのインストール

H-1. インストーラをダウンロード

(図a-2)で、「ダウンロード可能なプラグイン」を選択すると、(図h-1)がポップアップします。

(図h-1)

「ダウンロード」ボタンを押して、これをダウンロードします。ファイル名は、 SotiRemoteControlInstaller.msi です。

H-2. インストーラを起動

ダウンロードフォルダを開いて、SotiRemoteControlInstaller.msiをクリックします。(図h-2)が現れます。

(図h-2) 

(図h-2)の赤枠にチェックを入れ、の「Advanced」ボタンを押します。 デフォルトのの「Install」ボタンを押さないでください

H-3. 利用者を指定

(図h-3) 

(図h-3)では、「Install for all users of this machine」にチェックを入れて、「Next」を押します

H-4. インストールフォルダを指定

(図h-4) 

フォルダを変えたいときは、「Change」を押します。「Next」を押します。

H-5. 「Install」を押す

(図h-5)が表示されます。

(図h-5) 

(図h-1)で、「Install」を押します。インストールが始まります。

H-6. 証明書の確認

インストールの途中で、(図h-6)が表示されます。

(図h-6) 

(図h-6)で、「はい」を押します。

H-7. インストールの完了

(図h-7) 

(図h-7)で、「Finish」を押します。続けて、 ブラウザを再起動してください
これで、コンソール(Windows PC)のリモート操作用のプラグインのインストールが終了しました。
この プラグインは、1、2カ月に1回の割合で、バージョンアップされています。
バージョンアップに努めてください。