エージェントの作成

MobiControl v14 Manual

 
端末にインストールするMobiControlエージェントソフトを準備する方法を説明します。

 

  1. 端末が所属するべき端末グループなどを指定し、 端末登録ルールを作成してあることを 前提とします。

     

  2. Windows Embedded端末のエージェント・ソフトは、 端末メーカーと端末モデル別にSOTIのサーバに用意されています。これをSOTIのサーバからダウンロードします。

     

  3. ダウンロードしたエージェントに、端末登録ルールの情報をビルド(バンドル)します。 例えば、所属するべき端末グループ名などをエージェントに記憶させます。  
    ビルドしたエージェントは、MobiControlサーバに格納されます。 端末登録ルールは複数作成しますが、その端末登録ルール別に格納場所のURLは用意されます。  
    (エージェントをPCにダウンロードし、これを端末に渡す方法もあります。)
     
  4. 端末は、上記 c項のURLにアクセスし、エージェントをダウンロードし、インストールします。 インストールの後に、MobiControlサーバに登録します。そして、上記 a項で定めた端末グループに自動的に登録されます。  
    端末の挙動は、端末グループごとに設定された「構成プロファイル」と「ルール」と「詳細設定」 に従うようになります。

1. 端末エージェントマネージャの起動

(図1) 

端末登録ルールの作成が完了、つまり、(図1)で「終了」ボタンを押すと、 (図2)のポップアップが表示されます。

(図2) 

(図2)で「端末エージェントマネージャを起動」をクリックすると(図4)の 「エージェントマネージャ」が起動されます。 
作成完了した端末登録ルールの名前を右クリックをすると、(図3)のメニューが 表示されます。

(図3) 

(図3)で「端末エージェントマネージャを起動」をクリックすることでも 「エージェントマネージャ」が起動されます。

(図4) 
エージェントマネージャ

「エージェントマネージャ」は、端末エージェントの管理一覧表です。 これからビルドするエージェントが、ここに列挙されます。

2. エージェント・ビルダー

(図4)の下辺で「新しいエージェント」ボタンを押すと、(図5)が現れます。

(図5) 

 
(図5)の「エージェント名」欄に 任意のエージェント名を入力します。通常は、端末メーカー名とモデル型番を名前とするのがよいでしょう。 
更に、端末メーカー名を選び、「次へ」を押します。 
(図5)で「次へ」を押すと(図6)が現れます。

(図6) 

(図6)で、 モデル型番を選んでから、「次へ」を押すと、(図7)が現れます。

(図7) 

オプション

MobiControlコンソールに表示する端末名の形式を指定します。 
デフォルトでは、端末登録ルール名 + %AUTONUM% となります。 
%AUTONUM% はマクロで、0001から登録順番で附番します。 
(図12)のデフォルトでは、端末名は「東京営業1課 0001」 や、「東京営業1課 0002」のようになります。
 

最初のパッケージ

端末で利用するアプリは、MobiControlパッケージに内包して、端末に送ることで インストールできます。 MobiControlパッケージについては、パッケージ・スタジオを使って作成します。 
既に、パッケージを作成すみで、端末の登録と同時に、それを端末に送り、インストールする場合は、ここで、 パッケージ名を指定します。右端をクリックするとパッケージ名のリストが現れるので、それから選択します。
 
(図7)で「次へ」を押すと、(図8)が現れます。

(図8) 

(図8)で、エージェントの挙動に関するオプションを設定します。右端をクリックすると、オフをオンに切り替えることができます。  
MobiControlサーバの自動検出 ビルドされたエージェントには、MobiControlサーバのURLが埋め込まれています。  
このオプションをオンにしておくと、このURLのサーバが見つからないとき、 端末からUDPブロードキャストをしてサーバを探します。  
サーバが同一ネットワーク内に複数ある場合、 サーバの違いを検出するため、各サーバに固有のサイト名をセットする必要があります。
直接接続のリモート操作を許可する 端末のリモート操作は、MobiControlサーバと接続している端末と、一般的にサーバ経由で行います。 このオプションをオンにしておくと、MobiControlコンソールと端末が直接接続した場合でも、 リモート操作ができます。 直接接続は、コンソールから端末のIPアドレスに接続コマンドを出して、接続します。 また、USBケーブルで直接つなぐこともありえます。
不揮発性ストレージフォルダ スクリプト reset /w またはreset /eを実施すると、初期化がされますが、 不揮発性フォルダだけは削除されません。 エージェントは、このフォルダに保存しておきます。 不揮発性フォルダのフォルダ名は、端末メーカーにより指定され、端末モデルにより異なります。どの端末モデルの場合でも、不揮発性フォルダは、Rootフォルダです。
端末ID MobiControlの管理上の端末IDの規定元を指定します。
  • サーバー生成 
    Mobicontrolサーバが登録時に生成したIDを端末IDとする
  • MACアドレス 
    MACアドレスを端末IDとする
  • 製造元作成のID 
    端末メーカーが端末に埋め込んだIDを端末IDとする
右端をドロップダウンして選択します。
削除可能なプログラムリストに表示する このオプションをオフにすると、 端末エージェントを、端末のExplorerに非表示になります。 端末ユーザーによる端末エージェントのアンインストールを防止することができます。
MobiControlサーバMobiControlサーバのURLとポート番号を指定します。
Windows端末名を設定してくださいこのオプションをオンにすると、 エージェントビルダーで規定した端末名(図7参照)が、端末のOSに端末名として登録されます。
(図8)で、設定が終われば、「次へ」を押します。(図9)が現れます。

(図9) 

(図9)は、(図4)に、エージェントを追加した図です。 
この段階で、 SOTIのサーバからエージェントをダウンロードし、それに、端末登録ルールの情報をバインド(ビルド)する作業が 実行されます。  
バインドが終わると、エージェントが(図9)に記載されます。一旦、(図9)を閉じ、再度、(図3)から、エージェントマネージャを開くと、グレイアウトしていた 「端末への配布」を選択できるようになります。

3. エージェントの配布準備

(図9)で、端末に配布するべきエージェントを選択してから、下辺の「端末への配布」ボタンを押すと、 (図10)が現れます。

(図10) 

 
自動解凍ができる実行ファイル (図10)の「自動解凍ができる実行ファイル」を選択すると、 MobiControlエージェント・インスタンス(exeファイル)を、MobiControlコンソールに保存できます。  
このMicro SDカードを端末に装着し、 端末操作で、当該exeファイルを起動すると、エージェントのインストールとMobiControlサーバへの登録ができます。  
更に、(図10)下辺の「Download MCSETUP.INI」もダウンロードし、 Micro SDカード内の同じフォルダにに格納します。 MCSETUP.iniファイルは、所属する端末グループを指定するのに、使います。
パソコンで自動解凍する実行ファイル パソコンのOSが、Windows Vista以降の場合は、このファイルをダウンロードしての エージェントのインストールは行いません。
端末エージェントダウンロードサイトのURL MobiControlサーバ内のエージェント格納場所のURLを表示します。 
端末にブラウザ(Internet Explore)が搭載されていて、且つ、 URLを入力することで、端末へのダウンロードとインストールを実行します。
 
(図10)の「パソコンで自動解凍する実行ファイル」を使ってのインストール方法は、次の通りです。
  • ActiveSyncをインストールしたパソコンに、USBケーブルで端末を接続します。
  • そして、「パソコンで自動解凍する実行ファイル(exeファイル)」をパソコンで実行すると、端末にインストールがなされ、 MobiControlサーバに登録されます。
  • ActiveSyncは、Microsoftのサイト からダウンロードできます。このサイトに、ActiveSyncが利用可能なパソコンの仕様が記述されています。 ActiveSyncが対応するOSは、Windows XP までです。
    Windows Vista の場合は、Windows Mobile デバイス センター 6.1 を利用します。 これも、Microsoftのサイトからダウンロードできます。
    Windows Mobile デバイス センター 6.1 は、Windows 7以降のOSをサポートしてないようです。
 
以上で、端末エージェントを端末に展開する準備が完了しました

4. 端末の名前のオプション

(図7)では、端末に付ける名前をデフォルト規定しました。  
デフォルト規定は、端末登録ルール名 + %AUTONUM% でした。  
%AUTONUM% 以外に、次のマクロを使うことができます。
マクロマクロの説明
%MAC%端末のMACアドレス
%IP%端末のIPアドレス 
端末に固定IPアドレスを割り当てている場合でないと、唯一性がありません
REG特定のレジストリキーの値を読み取り、これを端末名の一部とします。
サンプル 
%REG://HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Apps\ SOTI\MobiControl?VN=ESN%
TXT特定のテキストファイルの特定行の値を読み取り、これを端末名の一部とします。
サンプル Device.log の1行目 
%TXT://\Device.log?LN=1%
INI特定のINIファイルの特定セクションの値を読み取り、これを端末名の一部とします。
サンプル 
%INI://\pdb.ini?SC=Device&NM=Dev
EXE特定のEXEファイルのEXITコードの値を読み取り、これを端末名の一部とします。
サンプル 
%EXE://\windows\system32\calc.exe%
STDOUT特定のEXEファイルのSTDOUTの1行目の値を読み取り、これを端末名の一部とします。
サンプル 
%STDOUT://cmd.exe /c dir%
 
  • 複数のマクロを組み合わせることができます
  • 固定の文字列を追加することができます