Windows Embeddedの構成プロファイルの作成
端末の定常的な挙動を設定するために、「構成プロファイル」、「パッケージを搭載したプロファイル」、「詳細設定」 及び「ルール」を作成して端末に送ります。このページでは、「構成プロファイル」の作成と、その端末への展開方法について、概説します。
端末に対する非定常的な働きかけは、次の方法で行います。a. b. は複数端末への一斉働きかけが可能。
- アクション項目を選択して、端末へ働きかけ。
- スクリプトコマンドを送信。
- リモート画面操作で、「設定」ボタンを押す
A. 設定のための基本メニュー
コンソール画面の左上の三本線アイコンをクリックすると、(図1)の基本メニュー画面が現れます。
(図1) (図1)の「プロファイル」を選択すると、設定済みの構成プロファイルの一覧画面(図2A)又は(図2B)が現れます。
- MobiControl v14.3以上の場合は、(図2A)が表示されます。
- MobiControl v14.3未満の場合は、(図2B)が表示されます。
(図2A)
プロファイルの一覧 (MobiControl v14.3以上の場合)
右上の「新しいプロファイル」のアイコン(赤矢印)をクリックすると、 端末のプラットフォームの一覧がプルダウンされます。
Windows Embedded端末に対しては、Windows Mobile/CE を選択します。 (図3)が現れます。(図2B)
プロファイルの一覧 (MobiControl v14.3未満の場合)
(図2B)の上辺のタブで、「Windows Embedded」を選択します。 (図3)が現れます。B. 構成プロファイルに名前をつける
(図3)
名前欄に、構成プロファイルの名前を入力します。構成プロファイル内の設定項目や利用対象の組織名などを類推しやすい名前をつけるのがよいでしょう。
説明欄に、構成プロファイル内の設定項目や利用対象がより分かり易い記述を書き込みます。
構成プロファイルを更新した場合は、その履歴も記入しておくとよいでしょう。 名前を入力すれば、「構成」タブを選択します。(図4)が現われます。(図4)
C. 構成プロファイル・メニュー
(図4)で「追加」タブを選択すると、(図5)が現われます。(図5)
(図5)で設定したい項目をクリックすると、各々の設定ダイアログがポップアップします。
Windows Embeddedの構成プロファイルメニュー
D. 構成プロファイルの端末グループへの割り当て
各々の設定ダイアログでの設定が終わり、その「OK」ボタンを押すと、画面は(図6)に遷移します。
設定した設定項目のタイトルが挿入されました。(図6)
(図6)で、再度「追加」ボタンを押すと、(図5)が再度ポップアップします。ここで他の項目を選択して、設定項目を追加することができます。
設定項目を追加する必要がない場合は、(図6)の下辺の「保存して割り当て」ボタンを押します。 (図7)がポップアップします。(図7)
(図7)で、構成プロファイルの配布対象となる端末グループまたは端末を選択します。選択をするとチェックボタンが青くなります。 選択が終わると、下辺の「割り当て」ボタンを押します。これで、端末グループまたは端末の割り当てが完了します。
「割り当て」直後に、構成プロファイルは、端末(群)に送られ展開されます。端末は、この構成プロファイルに従って挙動するようになります。
「割り当て」直後に、構成プロファイルが、端末(群)に送られるためには、端末は、MobiControlサーバとオンラインでなければなりません。 オンラインの場合は、(図7)のように、端末アイコンがと、ブルーになっていなければなりません。
オフラインの場合は、アイコンが、 と表示されます。
Windows 端末は、接続時間帯の設定により、非接続時間帯の時刻でない限り、オンラインであるのが常態です。
オフラインのWindows 端末に対しては、その端末がオンラインになったときに、構成プロファイルが展開されます。E. 構成プロファイルの修正または項目の削除
(図6)の段階で、構成プロファイルの内容を修正したいときがあります。 その場合は、(図6)で、 設定した構成の項目を選択(背景色が変わる)してから、「アクション」をプルダウンすると、(図8)のように アクション項目が表示されます。 ここで、「編集」を選択すると、設定項目のダイアログが再度表示されるので、そこで、設定内容を修正します。(図8)
「削除」は選んでいる設定項目のみを削除。「全てを削除」は、当該プロファイルの全ての設定項目を削除します。F. 作成済の構成プロファイルへの働きかけ
(図2A)または(図2B)を参照ください。これは、作成済の構成プロファイルのリストです。
作成済の構成プロファイルに対し、各種の働きかけができます。F-1. MobiControl v14.3以上の場合
(図2A)で、該当の構成プロファイルを選択すると、画面下辺に、(図9)のようなメニューが現れます。(図9)
(図9)の右端の3点マークをクリックすると、(図10)のようにメニューが拡がります。
(図10)
働きかけの権限を持つコンソール管理者の変更または追加 構成プロファイルを削除した端末に再インストール 割当をする端末グループを追加、又は削除。
フィルター条件と適用日時の指定構成プロファイルの端末とサーバでの削除 これから追加登録する端末に対しては、当該構成プロファイルを非適用 構成プロファイルの端末での削除 構成プロファイルのコピー
プロファイル項目の内容の一部を修正して、 他の端末グループに割り当てる構成プロファイルの設定内容の修正 F-2. MobiControl v14.3未満の場合
(図2B)で、該当の構成プロファイルにマウスを当てて、背景色をブルーにしてから、「アクション」タブをプルダウンします。 「アクション」タブをプルダウンすると、(図11)のようなプルダウンメニューが現われます。(図11)
どの端末にも割り当ててない構成プロファイルは、「ドラフト」扱いです。「ドラフト」の構成プロファイルは、「名前」の後に、 ペンのマークがついています。
プロファイルの編集 構成プロファイルの設定内容の修正 プロファイルの割り当て 割当をする端末グループを追加、又は削除。
フィルター条件と適用日時の指定プロファイルの複製 構成プロファイルのコピー
プロファイル項目の内容の一部を修正して、 他の端末グループに割り当てるプロファイルを無効にする これから追加登録する端末に対しては、当該構成プロファイルを非適用 プロファイルの失効 構成プロファイルの端末での削除 プロファイルのインストールを再試行 構成プロファイルを削除した端末に再インストール プロファイルの削除 端末とサーバの両方での構成プロファイルの削除 アクセス許可の編集 働きかけの権限を持つコンソール管理者の変更または追加 G. 高度な割り当て方法
(図7)の下辺で「割り当て」を押さずに、上部のタブで、「フィルター条件」、「LDAP対象」、「オプション」を選択すると、構成プロファイルを 高度な方法で割り当てることができます。G-1. フィルター条件
例えば、特定の端末モデルの端末(群)のみに適用したい場合があります。
次の「フィルター条件の設定」をクリックしてください。G-2. LDAP対象
AD_DS(Active Directory Domain Service)のグループを、 構成プロファイルの配布対象として指定します。
その結果として、そのAD_DSグループがマッピング(紐づけ)してある端末グループ(群)に、割り当てられます。
AD_DSのグループに構成プロファイルを割り当てるには、 予め、ディレクトリサービスとの接続プロファイルを作成し、当該のディレクトリサーバとMobiControlサーバとの間をバインドしておきます。 次の「LDAP対象の設定」をクリックしてください。
(図16)のように、端末グループの「マーケティング課」と「東京営業課」は、異なる部に属しているが、AD_DSでは、共通の「TOKYO」という グループにマッピングされているとします。
この場合、構成プロファイルをグループ名「TOKYO」に割り当てると、端末グループの「マーケティング課」と「東京営業課」の両方に割り当てることができます。(図16)
G-3. オプション
(図7)の 下辺の「割り当て」ボタンを押すと、構成プロファイルは、 端末群にすぐに送られ、サイレント・インストールされます。 今すぐインストールすると差支えがある場合は、(図7)で、「割り当て」を押さずに、上辺の「オプション」タブを押します。 次のような場合に、今すぐのインストールを控えることがあります。次の「オプションの設定」をクリックしてください。
- 通信回線の輻輳
端末台数が数万台あり、一斉に送ると、通信回線が輻輳し、他のオンライン業務に影響を与えることを懸念- 端末操作中のインストールを避ける
従業員が端末を操作している最中に、端末の構成に変化があると、操作に支障があることを懸念H. 構成プロファイルのバージョン管理
(図9)または、(図10)のメニューの中で、を押すと、 既に、端末に割り当て済の構成プロファイルの編集ができます。
構成プロファイルの編集を行い、端末への割り当てを再度行うと、構成プロファイルのバージョン番号が、 1つ上がります。
バージョンが上がったときの、新しいバージョンのステータスを知る方法を説明します。 次の「新しいバージョンのステータスを知る」をクリックしてください。I. アラートルールを作成する
構成プロファイルのインストールに、成功したか、又は失敗したかなどの結果を、ログに記録するためにアラートルールを作成しておきます。 アラートルールの対象とする端末グループは、原則として、ルートグループまたは上位端末グループに設定しておきます。
本来は、構成プロファイルの作成の前に、アラートルールの作成を終わらせておきます。 構成プロファイルに関するアラートには、「端末側で認識するアラートイベント」と、「サーバ側で認識するアラートイベント」があります。I-1 端末側で認識するアラートイベント
「Windows Embedded:アラートルールの作成 」 を参照して、端末が認識するアラートイベントに基づくアラートルールを作成します。 次のようなアラートイベントと、ログに表示されるアラート文(編集可能)があります。
イベント名 編集後のアラート文例 すべてのペイロードをインストールできないため、プロファイルのインストールに失敗しました。 プロファイル "{0}" バージョン {1} のインストールに失敗した。一部のペイロードのインストールに失敗。 デバイスのプロファイルは、管理者のアクションによって失効しました 管理者が、デバイス "{1}" からプロファイル "{0}" の削除を要求した プロファイルがインストールされました 構成プロファイル "{0}" がインストールされた プロファイルが削除されました 構成プロファイル "{0}" が削除された プロファイルの削除に失敗しました 構成プロファイル "{0}" の削除に失敗しました 管理者のアクションによってプロファイルがインストールされました 管理者はデバイス "{1}" のプロファイル "{0}" のインストールを要求した デバイス ユーザーがプロファイルのインストールを要求しました デバイス ユーザーがプロファイル "{0}" のインストールを要求した デバイス ユーザーがプロファイルの削除を要求しました デバイス ユーザーがプロファイル "{0}" の削除を要求した I-2 サーバ側で認識するアラートイベント
「システムアラートルール」の設定で、構成プロファイルに関するアラート・イベントにチェックを入れておきます。 「システムアラートルール」で、構成プロファイルに関するアラート・イベントには、 ●の印をつけてあります。合計21件あります。 これの全てにチェックを入れてください。
項番 種類 71-72 2件 94-99 6件 122-135 14件 243 1件 合計 21件 J. 構成プロファイルが適用されてない端末の一覧
構成プロファイルが、端末に届いたのに拘わらず、インストールに失敗した端末の一覧を表示することができます。
赤矢印部分にマウスを載せ、クリックします。(図26)
プルダウンメニューが現れるので、「プロファイル」を選択します。(図27)
プロファイルプロパティで、「ステータス」を選択します。(図28)
「インストール失敗」を選択してから、右下の「完了」ボタンを押します。(図29)
赤矢印部分をクリックします。赤矢印部分をクリックします。 これで、プロファイルのインストールに失敗した端末が一覧表示されます。
(図29)で、「インストールの保留中」も念のため、一覧表示します。構成プロファイルの割り当てを実行した後には、念のため、その構成プロファイルが端末にインストールされたかどうかを確認をします。
端末フィルタリングの「構成プロファイルがインストールされてない端末を探す」を実行します。 (図30)は、構成プロファイルのステータスが「インストールの保留中」の端末を一覧表示する端末フィルタ条件式です。(図30)
一覧表示された端末の名前をクリックし、その「構成」タブを開くと、 当該端末に適用されている 構成プロファイルの一覧が表示されます。その中には、 インストール済み(成功)」以外の状態(ステータス)の構成プロファイルも表示されます。 構成プロファイルの割り当てをした時に、端末がMobiControlサーバと切断中で、且つ切断が現在まで継続中の場合は、 構成プロファイルは、端末に届いていません。