端末エージェントの生成

MobiControl v14 Manual

MobiControlでの設定は次の順序で行いますが、ここでは、下記の7番目、「Windows Classicのエージェントの生成」を実行します。 
  1. MobiControlサーバのプロパティと証明書等設定
  2. 端末グループの作成
  3. 端末登録ルールの作成
  4. 端末グループまたは端末の構成プロファイル作成
  5. 端末グループの詳細設定
  6. 端末登録ルール以外のルールの設定
  7. Windows Classicのエージェントの生成
  8. エンドポイントからMobiControlへの登録

 

  1. Windows Classicの端末登録ルールの作成後、「端末エージェントマネージャー」を起動します。  
    エージェントの登録先グループ(エンドポイントの所属グループ)や登録時のパスワードなどの 属性情報は、端末登録ルールから、「端末エージェントマネージャー」に通知されます。
  2. エンドポイントのOSバージョンなどを指定すると、「端末エージェントマネージャー」は、SOTIの「エージェント作成サービス」に、エージェントプログラムの 作成を依頼します。
  3. 作成されたエージェントのダウンロードには、2つの選択肢があります。
    1. MobiControlサーバにダウンロードされ、その格納先のURLをコンソールに通知する。MobiControl管理者は、該当PCユーザにURLを通知し、 エンドポイントへのダウンロードを依頼する。
    2. コンソールにダウンロードされる。メール添付などでエンドポイントユーザにエージェントを送り、そのインストールを依頼する。

(図1) 

1. 端末エージェントマネージャーの起動

端末登録ルールの作成が終わると、(図2)のようなポップアップが現われます。

(図2) 

 

(図3) 
(図2)の「端末エージェントマネージャーの起動」をクリックします。

 

もし、「閉じる」を選択してしまった場合は、(図3)で該当の端末登録ルールの名前を右クリックします。 プルダウンメニューが現われるので、そこから「端末エージェントマネージャ」を選択します。

2. 端末エージェントマネージャーの管理画面

端末エージェントマネージャーを起動すると、(図4)のような管理画面が表示されます。

(図4) 

3. メーカーをを選択

(図4)下辺の「新しいエージェント」をクリックします。

(図5) 

 
(図5)で、エージェントに名前をつけます。OSのバージョンなどを連想しやすい名前などがよいでしょう。  
メーカーとして、「Microsoft Windows Desktop OS」を選択します。

(図6) 

4. エンドポイントのOSバージョンを選択

(図6)で「次へ」を押すと、(図7)が現われます。

(図7) 

(図7)でOSのバージョンを選んでから「次へ」を押します。

5. エンドポイントの名前の決め方を指定

(図8) 

 
MobiControlのコンソール画面に表示されるエンドポイントに名前をつけます。 名前の付け方には、3択があります。
  • 端末ユーザが端末名を入力するためにプロンプトを表示  
    (登録プロセスで、端末ユーザが端末名を入力します)
     
  • 端末名として端末IDを使用  
    メーカーから出荷時のときにつけられているIDを名前として流用。  
    0003000F-3EAC-0F94-0F00-0300AA3EE877 
    のような文字列です。エンドポイントを識別するには、余り、お勧めできません。

     

  • デバイス名を変更 端末登録ルール名の後に、マクロで名前を自動的につけます。 
    マクロは、% ~ %で囲んだ文字列で定義されています。(図8)の赤矢印部分に、下記の一覧表を参考にして マクロを入力します。
    マクロの種類説明
    %AUTONUM% 登録された順番に、0001から追い番で付番していきます。 例えば、名古屋営業部第2課という固定文字列が前にあると、名古屋営業部第2課0001という名前から順次付番されていきます。
    %HOSTNAME%エンドポイントのHOST名を、流用します。
    %IP%エンドポイントに割り当てられたIPアドレスを名前として流用します。IPアドレスが固定アドレスでないと、名前が固定しません。 DHCPでアドレスが弾力的に割り当てられている場合は、名前が特定できません
    %IMEI% 対象デバイスがスマホの場合、International Mobile Equipment Identityを名前として使います。
    %ESN% 対象デバイスがスマホの場合、Electronic Serial Numberを名前として使います。
    %IMSI% 対象デバイスがスマホの場合、International Mobile Subscriber Identityを名前として使います。
    %REG://%エンドポイントのレジスタの値を名前とします。定義をするときは、下記のサンプルのように記述します。 
    %REG://HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Apps\ SOTI\MobiControl?VN=ESN%
    %TXT://% テキストファイルの特定行の値を名前とします。テキストファイルのパスとファイル名、及び行番号を 記します。下記のサンプルのように記述します。 
    %TXT://\Device.log?LN=1%
    %INI://% INIファイルのパラメータ値を名前とします。下記のサンプルのように記述します。 
    %INI://\pdb.ini?SC=Device&NM=DeviceName%
    %EXE://% EXEファイルのEXITコードを名前とします。EXEファイルのパスとファイル名を指定します。 
    %EXE://\windows\system32\calc.exe%
    %STDOUT% 実行プログラムのSTDOUTを名前とします。下記のサンプルのように記述します。 
    e.g. %STDOUT://cmd.exe /c dir%

6. MobiControlパッケージを指定

PCで実行するアプリをパッケージにし、それをMobiControlサーバからPCに配付し、PCで自動インストールする仕組みがあります。 このパッケージは、パッケージ・スタジオで作成します。  
エージェントプログラムにこのパッケージも一緒にいれることができます。そうすると、エージェントのインストールが終わると 続けて、パッケージ化されたアプリも自動インストールされます。

 

(図8)の「最初のパッケージ」の欄で、プルダウンするとパッケージのリストがプルダウンしますから、それを選択します。  
エージェントと一緒にパッケージをインストールする必要がないのなら、「なし」のままとします。  

7. オプションの設定

(図8)で、「次へ」を押すと、(図9)が現われます。  

(図9) 

 
(図9)の5つのオプションの設定変更をします。 (図9)の各項目の右端(赤矢印部分)をクリックすると、設定変更ができます。
MobiControlサーバの自動検出エンドポイントのエージェントには、MobiControlサーバのURLが埋め込まれています。 そして、TCPでアクセスにいきます。 この値を「オン」にしておくと、エージェントはUDPブロードキャストでMobiControlサーバを探します。
直接接続のリモート操作を許可する 「オン」にすると、管理コンソールから、MobiControlサーバを経由せずに、エンドポイントに接続し、 エンドポイントをリモート操作できます。
不揮発性ストレージフォルダ %Program Files%\SOTI\MobiControlを不揮発性フォルダとします。
スクリプトの、reset /w または、reset /eを送ると、 対象PCは、初期化されます。但し、不揮発性フォルダの中のファイルは削除されません。 MobiControlエージェントや、パッケージは、このフォルダに保存しておきます。
MobiControlサーバ エージェントプログラムのエンドポイントへの配付方式として、MobiControlサーバからダウンロードを選択したとします。 その際のMobiControlサーバのURL。冗長化とスケラビリティのために、MobiControlサーバは複数台用意することがあります。 その際は、このURLがエンドポイントから見ると最初にアクセスするサーバになります。
 

(図10) 
(図9)のオフをオンに変更した場合

 
「次へ」を押すと、(図4)の管理画面に戻ります。

8. 端末の名前の決め方を指定

(図10)で「次へ」を押すと、(図4)の管理画面に戻ります。

(図11) 
(図4)の再掲

 
もし、他のOSバージョンも登録したい場合は、再度「新しいエージェント」ボタンを押します。  

9. 2つのダウンロード方式

(図11)で、ダウンロードしたいエージェントを選んでから、下辺の「端末への配付」をクリックします。  

(図12) 

 
  • 「自動解凍ができる実行ファイル」を選ぶと、SOTIのエージェント作成サービスから、 管理コンソールにエージェントプログラム(*.exe)がダウンロードされます。  
    エンドポイントユーザにメール添付などの手段で、エージェントを配付し、インストールを依頼します。

     

  • 「端末エージェントダウンロードサイトのURL」を選ぶと、SOTIのエージェント作成サービスから、 MobiControlサーバにダウンロードされます。そして、コンソールに次のようなポップアップが 表示されます。  

    (図9) 

    エンドポイントユーザに、このURLを通知し、ダウンロードしてインストールを依頼します。
 
登録するプロセスで、パスワードを必要とするように、端末登録ルールで 設定してあれば、そのパスワードをエンドポイントユーザに連絡します。