MobiControlスクリプト一覧 (Windows Classic)
MobiControlスクリプトを利用するシーン
- Windows PCを、Windows Classicとして設定した場合、スクリプトコマンドを送ることで、PCの挙動を設定できます。 このスクリプトは、PCにインストールしたMobicontrolエージェントに対し、働きかけるものです。
- Windows PCを、Windows Modernとして設定した場合は、MobiControlのスクリプトは適用できません。その替わり、 リモート画面操作のセッションで、Windowsのコマンドを入力します。 画面の左下の「ここに入力して検索」に、cmdと入力します。
次のシーンで、MobiControlスクリプトを利用することができます。
- コマンド・プロンプト画面
PCのコマンド・プロンプト画面をコンソールに表示し、コンソールからスクリプトを入力。PCからの反応が、対話型にコマンド・プロンプト画面に表示されます。
「リモート操作」のページの(図4)の「シェル」タブ(赤矢印)を選択すると、リモートPCのコマンドスクリプト画面がコンソールに表示されます。
(この画面は、MobiControlエージェントのコマンドスクリプト画面であって、OSのWindowsのコマンドスクリプト画面ではありません)- コンソールからPCにスクリプトだけを送り、PCの挙動を指定します。「スクリプトを送る」のページに、 送信方法を示してあります。
- パッケージにスクリプトを挿入して送る。パッケージに挿入するアプリがインストールされる前やインストールされた後にスクリプトを実行します。 スクリプトだけをパッケージに挿入することもできます。「パッケージにスクリプトを挿入」を参照ください。この場合、勤務時間でのスクリプトの実行を避け、指定日時に実行させることもできます。
- ファイル同期ルールにスクリプトを挿入することができます。ファイルの同期の前、又は、後に実行させることができます。
Windows Classic PCでのMobiControlスクリプト・コマンド一覧
1. | abortpkg | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
説明 | パッケージのインストールを中止し、コンソールのログに「Failed」を送る。パッケージの中の Pre-Installファイルに挿入するコマンド。 if 構文の後に、記述する場合が多い。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2. | abortsync | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
説明 | ファイル同期プロセスを中止する。ファイル同期ルールのページの(図14)または (図24)を参照ください。この図の「ファイル同期の前に、実行するスクリプト」欄に挿入します。 if 構文の後に、記述する場合が多い。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
3. | attrib | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
説明 | ファイルの属性定数を表示する。またはファイルの属性定数を変更する。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
構文 |
日本語のパス名やファイル名は、二重引用符 " " で囲う必要がある attrib +R [ドライブ] [パス] [ファイル名] Read Only のファイルとして設定attrib -R [ドライブ] [パス] [ファイル名] Read Only のファイル指定を解除 attrib +A [ドライブ] [パス] [ファイル名] Archiveファイルとして設定 attrib -A [ドライブ] [パス] [ファイル名] Archiveファイルとしての指定解除 Archiveファイルは前回のバックアップ以降に変更されたファイル attrib +S [ドライブ] [パス] [ファイル名] Systemファイルとして設定attrib -S [ドライブ] [パス] [ファイル名] Systemファイルとしての指定解除 attrib +H [ドライブ] [パス] [ファイル名] Hidden ファイル(隠しファイル)として設定 attrib -H [ドライブ] [パス] [ファイル名] Hidden ファイルとしての指定解除 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
サンプル | attrib +A C:\Document\database_info.txt | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
4. | cd | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
説明 | Directory(フォルダ)を変更 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
構文 | cd [変更先のディレクトリ名]
サンプル | cd download | download という名前のディレクトリに、セッションを移す。 5. | certimport | 説明 | X.509形式の証明書をPCにインポートします。証明書はDER または Base64 のエンコードが必要。 | 構文 | certimport -cert "ファイルへのパス"
| -stype "storagetype" -storage "Storage" サンプル | certimport -cert "test.cer" -stype "CSSLM" -storage "ROOT"
| 補足 |
6. | cls | 説明 | 画面消去 | コマンド・プロンプト画面をクリアする。 7. | copy | 説明 | ファイルを、他のディレクトリ(フォルダ)へコピーさせる。 | 構文 | copy <ファイルのパスと名前> <コピー先フォルダ>
| 8. | del | 説明 | ファイルの削除
| サンプル1 | del \storage\*.tmp | storageという名前のフォルダ内で拡張子がtmpのファイルを全て削除 サンプル2 | del \storage\"菊 と 刀.pdf" | 全角文字列や空白があるファイル名は、二重引用符 " "で囲みます。 9. | dir | 説明 | ポインタのある現在のディレクトリ(フォルダ)の中の全てのファイルとサブフォルダの表示
| 補足 |
「コマンド・プロンプト画面」で使います。
| 10. | echo | 説明 | これから実行するスクリプトを、「コマンド・プロンプト画面」で、表示するか否かの指定。
| サンプル1 | echo on | スクリプトの表示開始 サンプル2 | echo off | スクリプトの表示終了 サンプル1 | echo "errorlevelが9以上" | 二重引用符 " "で囲った中のメッセージを 「コマンド・プロンプト画面」で表示 11. | exit | 説明 | 端末画面のリモート操作を終了させます。「コマンド・プロンプト画面」で入力した時にのみ、有効です。
| 12. | find | 説明 | PCのポインタがあるディレクトリ(フォルダ)内のファイルの検索。「コマンド・プロンプト画面」で使います。
| 構文 | find /s
| /s は、オプション。これを付けると、サブフォルダの中からも検索する。 サンプル | find /s *.txt
| 拡張子が .txt のファイルをサブフォルダも含めて検索する。 13. | finishpkg | 説明 | パッケージの展開を中止し、正常終了とする。if 構文の後に、挿入する。
| 14. | goto | 説明 | 複数のスクリプトを順次にプロセス実施するのでなく、ジャンプして、ジャンプ先からプロセスを継続させる。
| 構文 | goto label | ここで、labelとは、スクリプト文につけたラベルを指す。ラベルは、コロン、つまり : から始まる文字列です。 サンプル | copy *.* C:\Document | goto next . . . . :next 現在のフォルダの全てのファイルを、\Document フォルダにコピーをし、それが終わったら、:next のラベルが ついているスクリプトまでジャンプする。 補足 | if 構文と組み合わせると、巧妙なスクリプト群(バッチ)を作成できます。
| 15. | help または ? | 説明 | スクリプトのリストと、簡単な説明を英文で表示します。
| 補足 | 「コマンド・プロンプト画面」で使います。
| 16. | if errorlevel | 説明 | 「errorlevel の数値が、XXであれば、・・・」の条件文を作成します。 | 補足 | errorlevelは、MobiControlエージェントが保持している変数。スクリプトが正常に実行できれば 0 をerrorlevel の変数として
返します。実行結果が非正常なら、その結果毎に、1以上の整数がerrorlevelの値として返します。
| 構文1 | if errorlevel [整数] <他のスクリプト>
| 「現在のerrorlevel が [整数] の値以上ならば、<他のスクリプト>を実行せよ」の意味。 構文2 | if not errorlevel [整数] <他のスクリプト>
| 「現在のerrorlevel が [整数] の値未満ならば、<他のスクリプト>を実行せよ」の意味。 サンプル1 | if errorlevel 0 if not errorlevel 1 goto next | 「errorlevel が0以上で、1未満ならば (つまり、errorlevel = 0 ならば)、:next ラベルのついたプロセスにジャンプせよ」の意味。 サンプル2 | if errorlevel 9 echo "errorlevel が9以上" | 「errorlevelが9以上ならば、errorlevel が9以上 と、プロンプトスクリプト画面に表示」の意味。 17. | if %<環境変数>%==<文字列> | 説明 | 「<環境変数>の値が、<文字列>であれば、・・・」の条件文を作成します。 | 補足 |
環境変数に関しては、項番37の(表A)と(表B)を参照ください。
| サンプル1 | if %carrier%==DoCoMo goto next | 「carrier という環境変数の値が、DoCoMoならば、:next ラベルのついたプロセスにジャンプせよ」の意味。 サンプル2 | if not %carrier%==DoCoMo goto next | 「carrier という環境変数の値が、DoCoMoでないならば、:next ラベルのついたプロセスにジャンプせよ」の意味。 18. | if exist | 説明 | 「指定のフォルダやファイルが存在すれば・・・」の条件文を作成します。 | 構文1 | if exist <パスとファイル名> <他のスクリプト>
| 「<パスとファイル名> で指定したフォルダ、またはフォルダ+ファイル名が存在すれば、<他のスクリプト>を実行せよ」の意味。 構文2 | if not exist <パスとファイル名> <他のスクリプト>
| 「<パスとファイル名> で指定したフォルダ、またはフォルダ+ファイル名が存在しなければ、<他のスクリプト>を実行せよ」の意味。 19. | if procexist | 説明 | 「指定のプログラムが実行中ならば、・・・」の条件文を作成します。 | 構文1 | if exist <プログラムファイル名> <他のスクリプト>
| 「<プログラムファイル名>で指定したプログラムが起動済みならば、<他のスクリプト>を実行せよ」の意味。 サンプル1 | if exist filesys.exe goto next | 「filesys.exe というプログラムが起動済ならば、:next ラベルのついたプロセスにジャンプせよ」の意味。 構文2 | if not exist <プログラムファイル名> <他のスクリプト>
| 「<プログラムファイル名>で指定したプログラムが起動されてないならば、<他のスクリプト>を実行せよ」の意味。 サンプル2 | if not exist filesys.exe goto next | 「filesys.exe というプログラムが起動されてないならば、:next ラベルのついたプロセスにジャンプせよ」の意味。 20. | ipoctet | 説明 | PCのIPアドレスのオクテットを指定する。192.168.100.34 だと、192が1番目のオクテット、168が2番目のオクテット。
このスクリプトは、他のスクリプトと組み合わせて使います。
| 構文 | ipoctet <IPアドレス> [整数]
| サンプル1 | ipoctet 192.168.100.34 4 | 192.168.100.34の4番目のオクテットを指定。このサンプルだと、34 サンプル2 | ipoctet %IP% 4 | %IP% は、MobiControlエージェントが管理している変数の1つで、PCの現在のIPアドレスを自動収集し、それを値としている。 仮に、PCの現在のIPアドレスが、192.168.100.34だと、%IP% の値も192.168.100.34。この場合、サンプル2は、サンプル1と同じ34を指定することになる。 補足 | 次のように、他のスクリプトと組み合わせて使用します。
|
21. | kill <実行型式プログラムのファイル名> | 説明 | 現在、実行中のプロセスを中止させる | サンプル | kill scanner.exe | 現在実行中の プロセス scanner.exe を中止。 22. | lockdevice <時間> | 説明 | PCを指定した時間の間、ロック状態にする。時間は、分で指定する。最低は 1(分)。 | サンプル | lockdevice 2 | PCを2分間ロック状態にする。 23. | log -i "メッセージ" | 説明 | コンソールのPC毎のイベントログのタブで開いた画面に、二重引用符の中のメッセージを送る。 | サンプル |
if errorlevel 1 | log -i "PCのerrorlevelが1以上になった" リモートPCでの処理結果に基づくerrorlevelの値が1以上だったら、 コンソールのイベントログ欄に、"PCのerrorlevelが1以上になった"と表示する。 15項の if errorlevel を参照ください。 24. | mkdir または、md | 説明 | 新しいサブフォルダを作成 | サンプル | md work | 現在のディレクトリの傘下に、workという名前のサブフォルダを作成する。 25. | move | 説明 | ファイルを、他のディレクトリ(フォルダ)へ移動させる。 | 構文 | move <ファイルのパスと名前> <移動先フォルダ>
| 26. | pause | 説明 | PCユーザがどれかのキー入力をするまで、スクリプトの実行を中断させる。 | サンプル |
showmessagebox "スクリプトを進めてよければOKを押してください" NO_TIMER 1 | pause "スクリプトを進めてよければOKを押してください"のメッセージをPC画面に表示し、PCユーザが画面のOKボタン、またはキーボードのどれかのキーを押したら、 スクリプトの実行を再開。 27. | ps | 説明 | 現在、起動中のプロセスのリストを画面表示します。「コマンド・プロンプト画面」のセッションで使います。
| 28. | regdelkey | 説明 | PCのレジストリから指定のキーを削除する。 | 構文 | regdelkey <レジストリとキー> | サンプル |
regdelkey HKEY_CLASSES_ROOT\.2bp
| 29. | regdelval | 説明 | PCのレジストリから指定のValueを削除する。 | 構文 | regdelval <レジストリ名> <Value名> | サンプル |
regdelval HKEY_CURRENT_USER\Start\Test
| 30. | regload | 説明 | REGファイルをPCにインポートする。 | 構文 | regload <インポート元> | サンプル |
regload C:\Document\App01.reg | 「コマンド・プロンプト画面」のセッションで、コンソールPCのDocumentフォルダの中にある App01.reg をリモートPCのREGファイルとしてインポート 31. | regsave -[A|U] | 説明 | レジストリをコンソールPCにエキスポートし保存する。
| -A はファイルのエンコードが ANSI -U はファイルのエンコードが UNICODE 構文 | regsave <エキスポート先パスとファイル名> subtree | サンプル |
regsave -U C:\Document\HKLM.reg HKEY_LOCAL_MACHINE | PCのHKEY_LOCAL_MACHINE subtree をコンソールPCのDocumentフォルダの中に、HKLM.reg というファイルに保存する。 エンコードは UNICODE 補足 | 「コマンド・プロンプト画面」のセッションで使用する。
| 32. | regset | 説明 | レジストリにキーまたはVlueを追加する。
| 構文 | regset <レジストリのキー名> <レジストリのValue> | サンプル1 |
regset HKEY_LOCAL_MACHINE\software\apps newkey | newkeyという名前のキーを追加 サンプル1 |
regset HKEY_LOCAL_MACHINE\software\apps newkey | newkeyという名前のキーを追加 サンプル2 |
regset HKEY_LOCAL_MACHINE\software\apps\newkey dataword2 | dataword2という名前のvalueを追加 33. | rem または ; | 説明 | remark文の始まり。スクリプトのバッチファイルに挿入。スクリプトの説明のために挿入。
| 構文 | regset <レジストリのキー名> <レジストリのValue> | サンプル |
rem "2019年 5月 1日" 34. | rename | 説明 | ポインタのあるフォルダ(ディレクトリ)の傘下のファイルまたはサブフォルダの名前の変更 | サンプル | rename userwork.txt userwork_old.txt | userwork.txt というファイルのファイル名を、userwork_old.txtに変更。 補足 | rename の実行後は、9項のdir を入力して、
名前が正しく変わっているかどうかをチェックしましょう。 | 35. | replacetext | 説明 | ファイルの中の文字列を置換 | 構文 | replacetext <パスとファイル名> <置換前文字列> <置換後文字列>
| サンプル | replacetext "document\userwork.txt" "Classic" "Modern" | documentフォルダの中のuserwork.txt というファイルの中の Classicという文字列を、Modernに置換 補足 | 置換後文字列を指定しないでおくと、置換前文字列が削除できます | 36. | reset | 説明 | PCをリセットします。
| サンプル | reset /s /delay 10 | 10秒後にSoft Reset 構文 | reset /<switch> /delay<秒> |
/delay<秒> の指定がない場合は、5秒後(デフォルト)に実施 補足 | 「エージェントの作成と配布準備」のページの(図10)の「不揮発性ストレージフォルダ」の行に、
当該PCの不揮発性フォルダ名が表示されています。MobiControlエージェントは、ここに保存されます。
パッケージもオプション指定すれば、このフォルダに保存されます。
| 37. | rmdir またはrd | 説明 | フォルダを削除する。
| 構文 | rmdir [/S] <パス> | <パス>は、対象フォルダまでのパス。 スィッチ /s はオプション。/s を付けるとサブフォルダも削除される。 サンプル | rmdir /s %sdcard%/temp | SDカード内の、フォルダ temp の中の全ファイルを削除 38. | set | 説明 |
「コマンド・プロンプト画面」のセッションでsetだけを入力すると、
定義されている全ての環境変数と、その各々の現在の値のリストを表示します。 | |
環境変数は、setスクリプトを使って定義します。(表A)で、work1 という名前の環境変数の定義の方法を示します。6種類あります。
(表A)
A. | 直接定義 | |
サンプル | set work1=Hello | |
説明 | Helloの5文字を、環境変数work1の値とする | |
B. | Textファイルの中の文字列 | |
サンプル | set work1=TXT://policy.txt?LN=5 | |
説明 | policy.txtファイルの5行目の文字列を、環境変数work1の値とする | |
C. | レジストリファイルの中のキーの値 | |
サンプル | set work1=REG://HKEY_LOCAL_MACHINE\Program?VN=Platform | |
説明 | レジストリファイルの中のPlatformというキーの値を、環境変数の値とする | |
D. | INIファイルの中のセクションの値 | |
サンプル | set work1=INI://setting.ini?SC=Config&NM=Option | |
説明 | INIファイルの中のoptionの値を、環境変数の値とする | |
E. | 指定のプログラムの終了出力コード(Exit Code) | |
サンプル | set work1=EXE://scansystem /o | |
説明 | scansystem /o というプログラムを終了させた際に得られた終了出力コードを、環境変数の値とする | |
F. | 標準出力(STDOUT)の値 | |
サンプル | set work1=STDOUT://checkmessage | |
説明 | checkmessageというプログラムを起動させたときに出力(画面表示)した値を、環境変数の値とする |
環境変数は、echo、if、log、showmessageboxなどのスクリプトと組み合わせて使います。
(表B)
項番 | 組み合わせの例 | 使途 |
---|---|---|
10 | echo "XXXの値は %<環境変数>% です" | echo "メッセージ"スクリプトの、"メッセージ"の中に挿入し、当該環境変数の値を表示する。 |
「コマンド・プロンプト画面」のセッションで使用する。 | ||
17 | if %<環境変数>%==<文字列> | スクリプトのバッチファイルの中で、プロセスの分岐に使う |
23 | log -i "結果は、%<環境変数>% でした" | 二重引用符の中の文字列を、コンソールのイベントログに表示する。この際、<環境変数> の値を表示する。 |
42 | showmessagebox "XXXの値は %<環境変数>% です" | PC画面にポップアップ表示されるメッセージの中に挿入し 値を表示する。 |
39. | set <環境変数>++ [数字] | ||||||||||||||||||||||||||||||||
説明 | 環境変数の値が数値の場合、その数値に、[数字]を加える | ||||||||||||||||||||||||||||||||
40. | set <環境変数>-- [数字] | ||||||||||||||||||||||||||||||||
説明 | 環境変数の値が数値の場合、その数値に、[数字]を減じる | ||||||||||||||||||||||||||||||||
41. | shellexecute | ||||||||||||||||||||||||||||||||
説明 | Windows Shellscript Fileを実行する | ||||||||||||||||||||||||||||||||
構文 | shellexecute <パスとShellscriptファイル名> -verb -w数字
引数 -verb は、ファイルに課するアクション
引数 -w数字 (オプション)は、実行までの待ち時間(単位は秒) | ||||||||||||||||||||||||||||||||
サンプル |
shellexecute 1:\temp\temp.upg -open shellexecute 1:\temp\temp.upg -run -w5 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
42. | showmessagebox | ||||||||||||||||||||||||||||||||
説明 | PC画面にメッセージを表示する。 コンソールから端末に、今すぐメッセージを送るには、「端末へメッセージを送る」を参照ください。 但し、「指定日時にメッセージを送信する」には、以下のスクリプトをパッケージに挿入して送信ください。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
構文 | showmessagebox "message" [timeout] [type]
[timeout] [type] はオプション。
| ||||||||||||||||||||||||||||||||
サンプル1 | showmessagebox "在庫検索アプリのバージョンアップをしました" NO_TIMER 1 「OK」ボタンが表示され、PCユーザがタップするまで表示継続 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
サンプル2 | showmessagebox "今からバージョンアップを開始します" 120 1 「OK」ボタンが表示され、PCユーザがタップするまで表示継続。 PCユーザがタップしないと、120秒後に表示終了。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
サンプル3 | showmessagebox "今からバージョンアップを開始します" 「OK」ボタンが表示されない。10秒後に表示終了。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
ユーザの反応 | PCユーザが押す「OK」=IDOK、「はい」=IDYES、「いいえ」=IDNO、「キャンセル」=IDCANCEL の値は、環境変数 %ShowMessageBoxReturn%に保存されます。
| ||||||||||||||||||||||||||||||||
補足 |
メッセージの中に、MobiControlエージェントが把握している次のような、マクロ文字列(環境変数)を挿入できます。
| ||||||||||||||||||||||||||||||||
43. | sleep | ||||||||||||||||||||||||||||||||
説明 | 次の行のスクリプト実行開始を、指定時間(秒)遅らせます。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
構文 | sleep <length> <length>は、次の行のスクリプト開始までの時間。単位は秒。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
サンプル | sleep 10 次の行のスクリプトの実行開始まで10秒間停止 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
補足1 |
複数のスクリプトで構成するスクリプトファイルの中に挿入します。 直前のスクリプトの後に、このsleepスクリプトを挿入すると、 直後のスクリプトの実行開始を遅らせることができます。直前のスクリプトの実行に時間がかかるときに適用します。 スクリプトファイルの作成は、「パッケージへのスクリプトの挿入/編集」を参照ください。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
補足2 | このsleepは、端末画面を消すスリープモードとは関係ありません。スクリプト実行を、少しの間、お休みするという意味です。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
44. | sleepex | ||||||||||||||||||||||||||||||||
説明 | 次の行のスクリプト実行開始を、指定時間(ミリ秒)遅らせます。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
構文 | sleepex <length> <length>は、次の行のスクリプト開始までの時間。単位はミリ秒。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
サンプル | sleepex 3500 次の行のスクリプトの実行開始まで3.5秒間停止 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
補足1 |
複数のスクリプトで構成するスクリプトファイルの中に挿入します。 直前のスクリプトの後に、このsleepexスクリプトを挿入すると、 直後のスクリプトの実行開始を遅らせることができます。直前のスクリプトの実行に時間がかかるときに適用します。 スクリプトファイルの作成は、「パッケージへのスクリプトの挿入/編集」を参照ください。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
補足2 | このsleepexは、端末画面を消すスリープモードとは関係ありません。スクリプト実行を、少しの間、お休みするという意味です。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
45. | start | ||||||||||||||||||||||||||||||||
説明 | PCの特定アプリを起動する。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
構文 |
start /wait <パスと実行型式アプリのファイル名>
/waitは、オプション。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
サンプル | start /wait 1:\program\apps\scanner.exe | ||||||||||||||||||||||||||||||||
46. | turnoff | ||||||||||||||||||||||||||||||||
説明 | PCの電源をオフにする。電源オフにするまでの時間を、ミリ秒単位で設定。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
構文 |
turnoff <time> | ||||||||||||||||||||||||||||||||
サンプル | turnoff 3500 3.5秒後に電源をオフにする | ||||||||||||||||||||||||||||||||
47. | type | ||||||||||||||||||||||||||||||||
説明 | テキストファイルのコンテンツを画面に表示する | ||||||||||||||||||||||||||||||||
構文 |
type <パスとファイル名> | ||||||||||||||||||||||||||||||||
サンプル | type 1:\ProgramStore\posti.cmd | ||||||||||||||||||||||||||||||||
48. | writeprivateprofstring Device DeviceName | ||||||||||||||||||||||||||||||||
説明 | PCの名前を変更 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
構文 | writeprivateprofstring Device DeviceName <新しいPC名> | ||||||||||||||||||||||||||||||||
サンプル | writeprivateprofstring Device DeviceName kyoto_shop001 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
補足 | コンソールで、該当PCを選びPCに働きかけるの「名前変更」を選択することでも、PCの名前を変更できます。 |
ご留意
構文誤りなどで、スクリプトセッションがハングアップした場合は、スクリプト実行開始から5分経過で、
スクリプトの実行は停止されます。