MobiControlの構成
A. サーバの構成と仕様要件
MobiControlサーバは、次のコンポーネントから構成されています。
- MobiControlデプロイメントサーバ
- MobiControlマネージメントサーバ
- MobiControlサーチサーバ
- Microsoft SQLサーバ
全てのサーバには、次のプラットフォーム準備をしておくことが必要です。MobiControl v14のサーバ構成要件に関する SOTIのガイダンスは、下記のリンク先を、ご参照ください。
- NET Framework 4.8 及び
.NET Core 3.1 runtime libraries (但し、重要なアップデートのインストールが必要)- MSXML 6.0
- Java SE 8 (64 bit)
但し、代替として、OpenJDK 11.0.2 も可能。
その際は、 Using MobiControl with OpenJDK instead of Javaを参照
MobiControl v14 System RequirementsA-1. 端末台数が1,000台以下の場合
端末台数が、1,000台以下の場合は、1台の筐体に、全てのサーバ・コンポーネントをインストールできます。
(表1)
端末台数 10 〜 500 500 〜 1,000 CPU速度 2GHz Dual Core 以上 メモリ 8GB以上 10GB以上 ストレージ 3GB以上 5GB以上 サーバ・インスタンスとして300MB
DBインストレーションに350MBDBとして2GB以上 DBとして4GB以上 OS Windows Server 2016 RDBMS 次のいずれか
- SQL Server 2014 Express Edition
- SQL Server 2016 Express Edition (SP2)
- SQL Server 2017 Express Edition
(図1)
Microsoft SQL Server Express Editionは、無償です。 但し、使用できる CPU は 1CPU 4コアまで、データベース エンジンのインスタンス毎のRAM は 1GB までと制限されています。 またデータベースの最大容量は、10GBまでです。
MobiControl v14のインストーラには、 Microsoft SQL Server 2014 R2 Express Editionが同梱されています。
MobiControl v15のインストーラには、 Microsoft SQL Server 2016 Express Edition (SP2)が同梱されています。A-2. 端末台数が1,000台 〜 5,000台の場合
端末台数が、1,000台 〜 5,000台の場合、Microsoft SQL Serverを独立させ、サーバの筐体を2台とします。(図2)
(表2)
サーバ
コンポーネントマネージメントサーバ
デプロイメントサーバ
サーチサーバMicrosoft SQL Server CPU速度 3GHz Quad Core 以上 2GHz Dual Core以上 メモリ 8GB以上、16GB以上を推奨 ストレージ サーバインスタンスとして300MB 端末1000台で5GB、
以降1000台増加毎に、5GBを追加OS Windows Server 2016 Windows Server 2012 R2
または、Windows Server 2016RDBMS 次のいずれか
- SQL Server 2014 Standard Edition
- SQL Server 2016 Standard Edition (SP2 CU1)
- SQL Server 2017 Standard Edition
A-3. 端末台数が5,000台 〜 10,000台の場合
端末台数が、5,000台 〜 10,000台の場合、サーバの筐体を3台とします。(図3)
(表3)
サーバ
コンポーネントマネージメントサーバ
サーチサーバデプロイメント
サーバMicrosoft SQL Server CPU速度 3GHz Quad Core 以上 2GHz Dual Core以上 メモリ 8GB以上、16GB以上を推奨 ストレージ サーバインスタンスとして300MB 端末5000台で25GB、
以降1000台増加毎に、5GBを追加OS Windows Server 2016 Windows Server 2012 R2
または、Windows Server 2016RDBMS 次のいずれか
- SQL Server 2014 Standard Edition
- SQL Server 2016 Standard Edition(SP2 CU1)
- SQL Server 2017 Standard Edition
A-4. 端末台数が10,000台 〜 30,000台の場合
端末台数が、10,000台以上の場合、デプロイメントサーバの台数を2 〜 3台として、負荷分散をします。(図4)
端末台数が、1万台以上の場合、デプロイメントサーバを2台に、
端末台数が、2万台以上で、デプロイメントサーバの台数を3台に増やします。 以降、端末台数が増える毎に、デプロイメントサーバの台数を増やします。(表4)
サーバ
コンポーネントマネージメントサーバ
サーチサーバデプロイメント
サーバMicrosoft SQL Server CPU速度 3GHz Quad Core 以上 2GHz Dual Core以上 メモリ 8GB以上、16GB以上を推奨 ストレージ サーバインスタンスとして300MB 端末10000台で50GB、
以降1000台増加毎に、5GBを追加OS Windows Server 2016 Windows Server 2012 R2
または、Windows Server 2016RDBMS 次のいずれか
- SQL Server 2014 Standard Edition
- SQL Server 2016 Standard Edition(SP2 CU1)
- SQL Server 2017 Standard Edition
端末でのログの収集頻度を多くする、又は、サーバでのログの保存期間を長くすると、 データベースのストレージ容量は、増えます。端末でのログ収集頻度と、サーバでの保存期間は、データ収集ルールの設定または編集で、 変更可能です。A-5. MobiControl v15 のサーバ仕様要件
MobiControl v15のサーバ仕様要件は、上記 (表1) 〜 (表4)で示した、MobiControl v14での仕様要件と基本的には、変わりません。 変わった部分は、次の3つです。(表5)
MobiControl v15.4 のサーバ構成要件に関する SOTIのガイダンスは、下記のリンク先を、ご参照ください。
MobiControl v14 MobiControl v15.4 サーバOS Windows Server 2016 Windows Server 2016
または
Windows Server 2019RDBMS 次のいずれか
- SQL Server 2014 Standard Edition
- SQL Server 2016 Standard Edition (SP2 CU1)
- SQL Server 2017 Standard Edition
次のいずれか
- SQL Server 2016 Standard Edition (SP2 CU12)
- SQL Server 2017 Standard Edition (CU8以上)
同梱しているRDBMS SQL Server 2014 R2 Express Edition SQL Server 2016 Express Edition SP2
MobiControl v15.4 System Requirements
B. SSL/TLS の公開鍵証明書のインストール
端末とMobiControlサーバとの間は、TLSにて暗号化通信を行います。 MobiControlは、自己発行証明書を作成し、これにて、端末との間でTLS通信を行なうことができます。 しかしながら、Appleの仕様にて、iOS13(iPadOS13)以上のOSの場合は、自己発行証明書を忌避します。替わりに公開鍵証明書(商用証明書)を要求します。
また、Android11 以上の場合も、公開鍵証明書を要求します。
そこで、公開鍵証明書認証局から、公開鍵証明書を購入し、MobiControlサーバにそれをインストールしてください。 公開鍵証明書のインストールの前提として、DNSを設定し、MobiControlサーバへのアクセスには、IPアドレスでなく、FDQNにて アクセスが可能にしておきます。 公開鍵証明書は、SHA-2の2048bit鍵を提供できる必要があります。C. 端末 または エンドポイント
MobiControl v14が管理できる端末OSは下記の通りです。SOTIのガイダンス Supported Devices を参照ください。
- iOS 7以降
- iPad OS 13.1以降
- Android
- Android 4.2 以上
(但し、Android6未満では、Android Plusのエージェントがあることが必要。
Android Plus の端末エージェントがあるかどうかのチェックを参照)- Android6 以上
(Android Plus と Android Enterprise のどちらかを選択。
「Android Plus」と「Android Enterprise」の違いを参照)- パソコン用Windows OS 8.1以降
但し、Windows Modernとして登録する場合は、Windows10 以降。
Windows ModernとWindows Classicの違いを参照- Windows Embedded Compact7 以降
但し、TLS1.2 をサポートしていることが必要
TLS1.1しかサポートしない端末をMobiControl v14に登録する場合は、弊社にご相談ください。
「SOTI Centralでのアナウンス」を参照ください。- MacOS10.12以降
- Linux
- Intel系CPU (32Bit 及び 64Bit)
- ARM系CPU
- Zebra FX7500/FX9600 (RFID readers)
- Windows Hololens
D. コンソール
システム管理や、端末のリモート設定/管理のために、コンソールを用意します。コンソールの実体は、ブラウザです。
SOTIが推奨するブラウザは、次の通りです。「Microsoft Edge」は、推奨されていません。 SOTIの文書 「MobiControl v14 System Requirements」の Browserのセグメントを参照ください。
- Google Chrome
- Mozila Firefox
- Internet Explorer11
端末画面のリモート操作のために、ブラウザに、プラグインをインストールします。その関係で、ブラウザの種類に限定があるかと思います。
しかし、リモート画面の操作の方法には、ブラウザプラグインを使わない方法もあります。リモート操作の方法を選択を参照。上記のb. の方法の場合では、SOTIは推奨していませんが、Microsoft Edge を使えることは、確認されています。 また、上記 b. の方法を使うことで、macOSの Safari を使っているユーザも、いらっしゃいます。
- ブラウザプラグインを使って、リモート画面操作(表示)
- 完全ブラウザベースで、リモート画面操作(表示)
(図5)
コンソールは、TCP443経由で、MobiControlマネージメントサーバにアクセスします。