コンソールでの端末フィルタ

MobiControl v14 Manual


1台の端末は、多くのプロパティ(属性)を具備しています。OS、端末メーカー、インストールしたアプリ、適用した構成プロファイル、携帯電話会社名などです。
端末プロパティの種類は、百以上あります。これらの端末プロパティとその値を指定し、その指定に適合する端末群だけを抽出(フィルタリング)し、端末一覧に表示することができます。

例えば、インストールに失敗した端末群のみを表示できます。そして、これら端末群のみを、他の端末グループに移動したりして、問題解決をします。
これらの端末群のみに、メッセージを一斉に送ることもできます。iPhone/iPad以外だと、一斉にスクリプトコマンドを送ることもあります。

端末プロパティとその値を指定する端末フィルタ条件式を作成します。1度作成した端末フィルタ条件式は保存できます。次回からはその端末フィルタ条件式の名前を選択するだけで、 端末群を抽出できます。
端末を抽出する端末フィルタ条件式のサンプル

A. 端末フィルタ条件式の基本

(図a-1)は、コンソールでの端末一覧のデフォルト画面のサンプルです。

(図a-1)

A-1. 「端末ファミリ」で抽出

(図a-1)で、Android Plus と Android Enterpriseの両方の設定モードの端末だけを表示するようにしてみましょう。
(図a-2)
赤矢印部分にマウスを載せ、クリックします
(図a-3)

(図a-3)のように、端末プロパティの種類が、プルダウン表示されます。
(図a-3)の、赤い縦棒のところにマウスを当てて、端末 の2文字を入力します。
(図a-4)

(図a-3)で、端末 と入力すると、(図a-4)のように、端末 の2文字で始まる端末プロパティだけが表示されます。
この中の、端末ファミリを選択してみます。
(図a-5)

端末プロパティ名として、端末ファミリ を選択したことが確定しました。
「等号」か「不等号」の選択メニューが現れます。
「等号」を選択します。
(図a-6)

「端末ファミリ」の値の種類が列挙されたメニューが表示されます。
この中から、「Android Plus」を選択します。
(図a-7)

端末フィルタ条件式の入力が終わりました。
右側の

を押します。
これで、端末一覧に表示される端末は、Android Plus と Android Enterpriseの両方のモードの端末のみとなります。

(図a-6)で、他の端末ファミリを選択すれば、その端末ファミリに属する端末だけが表示されるようになります

A-2. 「端末種別」で抽出

(図a-8)
(図a-4)で、端末種別を選択してみます。端末種別の選択肢は、(図a-8)のようになります。

(図a-8)で、例えば、「Windows デスクトップ」を選択すると、Windows Modernとして設定したPCのみが表示されます。

「端末ファミリ」が、大くくりで、「端末種別」が、小くくりです。 次表のような関係です。
端末ファミリ端末種別
AndroidAndroid Generic
Android PlusAndroid Enterprise
Android KNOX
Android Plus
Samsung ELM
AppleiOS (iPhoneとiPad)
macOS
Windows Phone Windows デスクトップ
(Windows Modern)
Microsoft Hololens
Windows Phone
WindowsDesktopWindows デスクトップレガシー
(Windows Classic)
WindowsCEWindows Mobile/CE
(Windows Embedded)
WindowsRuntimeWindows ランタイム
LinuxLinux
PrinterZebraプリンター
iPhone、iPad、macOSの全てを表示したいときは、

端末ファミリ= Apple とします。
iPhoneとiPadの両方を表示したいときは、、

端末種族 = iOSとします。
macOSだけを表示したいときは、

端末種別 = macOS とします。
他に、次の様な端末プロパティの値を指定することもできます。
端末フィルタ条件式表示される端末
モデル = iPhoneiPhone
モデル = iPadiPad
監視下 = TRUEApple製品で監視モード
監視下 = FALSEApple製品で監視モードでない
端末フィルタ条件式表示される端末
Android Enterprise 管理タイプ = 作業管理対象端末 Android Enterprise Device Owner モード
Android Enterprise 管理タイプ = 作業プロファイル Android Enterprise Profile Owner モード
OSベースエディション = ホームWindows Modern Windows10 HOME
OSベースエディション = プロフェッショナルWindows Modern Windows10 PRO
OSベースエディション = 企業Windows Modern Windows10 Enterprise
OSベースエディション = 教育Windows Modern Windows10 Education

B. 複数の端末フィルタ条件式の連結

複数の端末フィルタ条件式を、AND 関数や OR関数で接続する例を説明します。 2つの端末フィルタ条件式があり、それらを
AND関数で接続すると、表示される端末群の範囲が狭めることができます。 2つの端末フィルタ条件式の両方を充たす端末だけが表示されるからです。
OR関数で接続すると、2つの端末フィルタ条件式のどちらかを充たす端末群を表示できます。表示される端末群の範囲が広くなります。

B-1. インストールに成功していない構成プロファイルの端末を抽出

プロファイルの名前と、構成プロファイルの「ステータス インストール済み」を連結します。
インストールされなかった端末群のみを表示できます。

(図b-1)

正しい、端末フィルタ条件式

(図b-1)は、構成プロファイルの名前の中に、アプリ制限 の5文字があった例を示しています。 実際には、調べたい構成プロファイルの名前の一部文字列を、入力してください。

(図b-1)の端末フィルタ条件式の入力方法を、説明します。下記の「インストールに成功していない構成プロファイルの端末を列挙」をクリックしてください。

インストールに成功していない構成プロファイルの端末を列挙

  • (図a-3)で、「プロファイル」を選択します。(図b-2)が現れます。

    (図b-2)


    (図b-2)で、「名前」を選択します。

    (図b-3)


    (図b-3)で、「含む」を選択します。

    (図b-4)


    (図b-4)で、「アプリ制限」を入力してみました。これで、「アプリ制限」の5文字を含む名前の構成プロファイルを指定できました。実際は、対象となる 構成プロファイルの名前の一部を入力してください。
    「完了」ボタンを押します。

    (図b-5)


    (図b-5) の で、白い縦棒が点滅しています。そこにマウスを乗せて、半角スペースを押します。全角スペースは無効。半角で、+ キーを押しても良いです。
    の位置にマウスを乗せないでください。
    の位置にマウスを乗せて、スペースバーを 押すと、正しい端末フィルタ条件式はできません。後述する(図b-11)のように、なってしまいます。

    (図b-6)


    端末フィルタ条件式と次の端末フィルタ条件式を接続する論理関数を選びます。ここではAND関数を選択します。

    (図b-7)


    2番目の関数式を作ります。(図b-7)は、(図b-2)と同じ選択肢です。
    「ステータス」を選択します。

    (図b-8)


    「でない」つまり「不等号」を選択します。
    もし、インストール済の端末群を表示したいときは、等号を選択します。

    (図b-9)


    「インストール済み」を選択します。

    (図b-10)

    「ステータス インストール済み」を選択したということは、 (図b-9)での、「インストール済み」以外の全てのステータスの端末が表示されます。
    チェックボタンを押します。そして、 を押します。
    名前に「アプリ制限」の5文字を含む構成プロファイルを割り当てられた端末で、「インストール済み」でない全ての、端末群が表示されます。
    間違いやすい、端末フィルタ条件式

    (図b-11)の端末フィルタ条件式は、(図b-1)のそれと似ていますが、フィルタリング結果は、異なるものになります。

    (図b-11)

    間違った、端末フィルタ条件式

    (図b-12)

    (図b-11)の端末フィルタ条件式だと、
    • 指定の構成プロファイル(「アプリ制限」の文字列を持つ名前のプロファイル) が割り当てられたすべての端末。それには、この構成プロファイルのインストールに成功した端末も含みます。
    に加えて、
    • 他の名前の構成プロファイルで、インストールに成功しなかった端末
    の両方の条件を充たす端末が表示されてしまいます。

    これは、(図b-5)で、マウスを、の位置でなく、の位置にマウスを乗せて、 半角スペースを押したのが原因です。の位置で、半角スペースを押してください。

B-2. アプリのインストールに成功していない端末(但し、Apple端末を除く)を抽出

アプリの名前の一部と、アプリの「ステータス インストール済み」を連結します。
アプリがインストールされなかった端末群のみを表示できます。
対象端末が、Apple端末の場合は、下記の「Apple端末宛のアプリのインストールに成功していない端末を抽出」を参照ください。

(図b-13)

正しい、端末フィルタ条件式

(図b-13)は、アプリの名前の中に、surfの4文字があった例を示しています。 実際には、インストールされたか否かを調べたいアプリの名前の一部文字列を、入力してください。

(図b-13)の端末フィルタ条件式の入力方法を、説明します。下記の「インストールに成功していないアプリの端末を列挙」をクリックしてください。

インストールに成功していないアプリの端末を列挙

  • (図a-3)で、「アプリ」を選択します。(図b-14)が現れます。

    (図b-14)


    (図b-14)で、「名前」を選択します。

    (図b-15)


    (図b-15)で、「含む」を選択します。

    (図b-16)


    (図b-16)で、「surf」を入力します。これで、「surf」の4文字を含む名前のアプリを指定できました。 実際は、対象となるアプリの名前の一部を入力してください。
    「完了」ボタンを押します。

    (図b-17)


    (図b-17) の で、白い縦棒が点滅しています。そこにマウスを乗せて、半角スペースを押します。全角スペースは無効です。 半角で、+ キーを押しても良いです。
    の位置にマウスを乗せないでください。 の位置にマウスを乗せて、スペースバーを 押すと、正しい端末フィルタ条件式はできません。後述する(図b-23)のように、なってしまいます。

    (図b-18)


    端末フィルタ条件式と次の端末フィルタ条件式を接続する論理関数を選びます。ここではAND関数を選択します。

    (図b-19)


    2番目の関数式を作ります。(図b-19)は、(図b-14)と同じ選択肢です。
    「ステータス」を選択します。

    (図b-20)


    「でない」つまり「不等号」を選択します。
    もし、該当アプリがインストール済の端末群を表示したいときは、等号を選択します。

    (図b-21)


    「インストール済み」を選択します。

    (図b-22)

    これで、目的の端末フィルタ条件式が完成しました。
    「ステータス インストール済み」を選択したということは、 (図b-21)での、「=インストール済み」以外の全てのステータスの端末を表示することを意味します。

    チェックボタンを押します。 そして、 を押します。

    これで、 名前に「surf」の4文字を含むアプリを割り当てられた端末で、「インストール済み」でない全ての、端末群が表示されます。
    間違いやすい、端末フィルタ条件式

    (図b-23)の端末フィルタ条件式は、(図b-13)のそれと似ていますが、フィルタリング結果は、異なるものになります。

    (図b-23)

    間違った、端末フィルタ条件式

    (図b-24)

    (図b-23)の端末フィルタ条件式だと、
    • 指定のアプリ(名前に「surf」の4文字を含むアプリ)を持つ端末。インストールに成功したステータスの端末も含みます。
    に加えて、
    • 他の名前のアプリであっても、インストールに成功しなかった端末
    の両方の条件を充たす端末が表示されてしまいます。

    これは、(図b-17)で、マウスを、の位置でなく、の位置にマウスを乗せて、 半角スペースを押したのが原因です。の位置で、半角スペースを押してください。

B-3. Apple端末宛のアプリのインストールに成功していない端末を抽出

アプリ・カタログルールを利用して、アプリを、Apple端末に配布し、インストールに成功したとします。 そのアプリのステータスは、「管理対象」になります。その「管理対象」のステータスにならなかった端末だけを、表示するための端末フィルタ条件式が、 (図b-25)です。

(図b-25)

(図b-25)は、アプリの名前の一部に、surfの4文字があったときの端末フィルタ条件式です。
実際は、インストールに成功したか否かを知りたいアプリの名前の一部を入力ください。
この端末フィルタ条件式の作り方を説明します。
次の「Apple端末宛のアプリのインストールに成功していない端末を抽出」を、クリックして開いてください。
アプリ・カタログルールを利用して、Apple端末に、アプリを配布したとします。 そのアプリのインストールに成功しなったApple端末(群)に対し、 アプリカタログルールを再適用する方法については、「アプリのインストールに失敗する原因とその対策」 を参照ください。

Apple端末宛のアプリのインストールに成功していない端末を抽出

  • (図b-26)

    対象端末を、Apple端末に限定します。(図b-26)の作成方法は、上記の「A-1.端末ファミリで抽出」を参照ください。
    (図b-26)のマウスポインタの部分で、半角スペースを押します。全角スペースは無効。半角で、+ キーを押しても良いです。
    (図b-27)のように、画面遷移します。

    (図b-27)

    AND を選択します。

    (図b-28)

    アプリを選択します。

    (図b-29)

    名前を選択します。

    (図b-30)

    「含む」を選択します。

    (図b-31)

    該当アプリの名前の一部を入力します。ここでは、例として、surf の4文字を入力します。

    (図b-32)

    マウスを、の位置に置き、半角スペースを押します。全角スペースは無効です。 半角で、+ キーを押しても良いです。
    (図b-33)のように、画面遷移します。
    マウスを の位置に置いての、半角スペースでの条件式連結では、目的とする端末フィルタ条件式は、作れません。

    (図b-33)

    ANDを選択します。

    (図b-34)

    ステータス を選択します。

    (図b-35)

    でない」を選択します。

    (図b-36)

    管理対象
    を選択すると、(図b-37)に遷移します。

    (図b-37)

    これで、端末フィルタ条件式が、完成です。

    端末フィルタ条件式の入力が終わると、右端に、が、現れます。 これを、押すと、端末フィルタ条件式を充たす端末群が表示されます。
    Apple端末でも、アプリ・カタログルールを使わないで、インストールに成功したアプリのステータスは、「インストール済み」になります。 例えば、次の様なアプリです。
    • 端末ユーザが、アプリカタログに表示されてないアプリを、Appストアから直接ダウンロードして インストールしたアプリ
    • 端末購入時に、インストール済のアプリ

    このようなアプリがインストールに失敗したとして、その端末を抽出する場合は、「B-2. アプリのインストールに成功していない端末(但し、Apple端末を除く)を抽出」を参照ください。

C. 端末フィルタ条件式に名前をつけて保存

端末フィルタ条件式の入力が終わると、右端に、が、現れます。 これで、端末フィルタ条件式を充たす端末群が表示されます。
また、右端は、 のように表示が変ります。
赤矢印のディスケットマークをクリックすると、(図c-1)がポップアップします。

(図c-1)

(図c-1)に、端末フィルタ条件式の名前として任意の文字列を入力します。入力したら「保存」ボタンを押します。

D. 保存した端末フィルタ条件式を使って、抽出

(図d-1)
画面の左上の歯車マークをクリックします。(図d-1)の赤矢印。
もし端末フィルタ条件式が保存されていれば、(図d-2)のようなプルダウンメニューが現れます。
(図d-2)
  • (図d-2)のプルダウンメニューのリスト項目は、端末フィルタ条件式の名前です。これは、(図c-1)で入力した名前です。
    この中から、1つを選択すると、(図a-1)には、その端末フィルタ条件式に沿った端末群のみが表示されます。
  • (図d-2)は、サンプルです。この他に任意の端末フィルタ条件式を作成し、メニューに加えることもできるし、 不要な項目は削除できます。
  • (図d-2)は、「大阪支社」という端末グループを選んでいます。「サブグループを含む」をスライドオンしておくと、大阪支社傘下の 端末グループからも、抽出します。
    「全ての端末を表示」を選んだ場合は、「サブグループを含む」は、グレイアウトします。デフォルトで、全ての階層の端末グループから抽出します。

E. 抽出結果をCSV形式で保存

(図e-1)

コンソールの端末一覧画面の右上に、CSVダウンロードボタン(赤矢印)があります。
これをクリックすると、「CSVをダウンロード」のポップアップが 現れます。
それの「完了」ボタンを押すと、Excelが起動し、端末一覧表がExcel表示されます。
このExcelファイルを保存したり、印刷しておくと、アプリの展開に関する管理ができます。

F. 抽出した端末群に働きかける

端末に対しては、働きかけをすることができます。
例えば、
  • コンソールで入力したメッセージを端末画面に表示する
  • スクリプトを送る
  • MobiControlサーバにチェックインさせる
  • MobiControlエージェントを最新バージョンにアップデートする
  • iOSのOSバージョンを最新バージョンにアップデートする
  • Android端末にデバイスプラグインをインストールする、または、更新する
などです。

これらを、端末グループの全ての端末に適用すると、不適切な場合があります。 フィルタ条件を適用して、抽出した端末群にのみ、働きかけをすることをお勧めします。

働きかけの方法は、下記のページを参照ください。
(図f-1)

(図f-1)は、端末フィルタ条件式を適用した例です。
この(図f-1)の、赤矢印部分にチェックを入れると、抽出した端末の全てを選択できます。

端末を選択すると、背景色が、グレイになります。

背景色がグレイになると、下辺に、(図f-2)や (図f-3)のように、アクションボタンが現れます。 各々のアクションボタンを選択すると、選択した端末群宛のみに、働きかけができます

(図f-2)

選択した全ての端末に、スクリプトを送ることができます。

(図f-3)

選択した全ての端末に、チェックイン要求を送ることができます。

G. 端末一覧のコラムでの端末プロパティの入れ替え

(図g-1)の赤枠に並んだ項目を、端末プロパティと呼びます。
表示されている端末プロパティ全ての集合を「コラム」といいます。

(図g-1)

コラムには、端末フィルタ条件に則って表示された端末群に相応する項目を加えることを、お勧めします。
例えば、iOS端末群だけの一覧なら、「監視モードか否か」の項目を加える、
Android端末群だけの一覧なら、「ウィルススキャンを実行した直近の日時」の項目を加えるなどです。
端末プロパティの入れ替え方法は、「端末一覧の端末プロパティの入れ替え」を参照ください。
(図g-2)

H. その他の端末フィルタ条件式

端末のプロパティは、百以上あり、それらを選択することで、各種の端末フィルタ条件式を入力できます。また、複数の端末フィルタ条件式を組み合わせることができます。 以下は、サンプルとして、幾つかの端末フィルタ条件式を、例示します。

H-1. インストールしたアプリが、指定のバージョンより古い端末を抽出

(図h-1)の端末フィルタ条件式を適用すると、次の条件を全て充たしているアプリをインストール済みの端末だけを表示します。
  • 名前に、chrome の6文字を含んでいる
  • インストールに成功している
  • 但し、バージョンが、74.0.3729.136 未満

(図h-1)

H-2. OSが、指定のバージョンより新しい端末を抽出

(図h-2)

(図h-2)は、Android EnterpriseのAndroid OSのバージョンが8以上の端末群だけを表示する端末フィルタ条件式です。

H-3. 特定の端末メーカーの端末を抽出

(図h-3)

(図h-3)は、Android Enterpriseとして登録され、且つ、端末メーカーが、SONYの端末群だけを表示する端末フィルタ条件式です。

H-4. 特定の端末モデルの端末を抽出

(図h-4)

(図h-4)は、Android Enterpriseで、端末モデルの文字列に BHT が含まれている端末群だけを表示する端末フィルタ条件式です。

MobiControlが端末内から収集する 端末モデルの文字列は、カタログや包装パッケージに記述されている文字列と若干異なることがあります。 (図i-3)のようにコラムに、モデルの列を表示すると、モデルの正確な文字列を知ることができます。

I. 携帯電話番号を持つ端末の抽出

I-1. 指定する電話番号の端末

(図i-1)

(図i-1)は、携帯電話番号を指定して、その端末を表示する端末フィルタ条件式です。
端末プロパティとして「電話番号」を指定して、その値として電話番号を入力すれば、表示できます。
また、単に、電話番号のみを入力しても表示できます。電話番号は、端末を特定できるユニークな文字列だからです。

I-2. SIMカードを装着している端末を抽出

(図i-2)

(図i-2)は、携帯電話番号を持っている端末を抽出する端末フィルタ条件式です。
(図i-3)

(図i-3)に示すように、MobiControlのデータベースに登録されている携帯電話番号は、+ または 0 で始まっています。
これに基づいて、(図i-2)は、携帯電話番号が + 又は 0 で始まるフィルタ条件で、 携帯電話番号を持っている端末全てを抽出表示できます。

I-3. SIMカードを装着しているが、今は、WiFi接続の端末を抽出

(図i-4)の端末フィルタ条件式で、SIMカードを装着しているが、現在は、WiFi接続をしている端末を抽出できます。

(図i-4)

I-4. 携帯電話会社を指定し、そのSIMカードを装着している端末を抽出

下記の「携帯電話会社を指定し、そのSIMカードを装着している端末」をクリックしてください。

携帯電話会社を指定し、そのSIMカードを装着している端末

    • Android端末の場合

      (図i-5)

      NTT DoCoMoの替わりに KDDI の場合は、kddi、Softbankの場合は、softbank と入力します。

      (図i-5)の場合は、等号で指定しているので携帯電話会社名を正確に入力しなければなりません

      (図h-6)

      (図h-6)のように、「含む」記号を使うと、NTT DoCoMoの文字列の一部の入力だけでも一覧表示できます。Softbankの替わりに、softでもOKです。

    • iOS端末の場合

      (図i-7)

      NTT DoCoMoの場合は、ソフトバンクの替わりに、ドコモとカタカナ3文字(全角)入力します。

      (図i-7)の場合は、等号で指定しているので携帯電話会社名を正確に入力しなければなりません

      (図i-8)

      (図i-8)のように、「含む」記号を使うと、ソフトバンクの文字列の一部の入力だけでも一覧表示できます。

I-5. 携帯電話会社を指定。しかし、今は、WiFi経由の端末を抽出

下記の「携帯電話会社を指定。しかし、今は、WiFi経由の端末」をクリックしてください。

携帯電話会社を指定。しかし、今は、WiFi経由の端末

  • MNC = Mobile Network Code
    • Android端末の場合
      (図i-9)
      MNC
      NTT DoCoMo10
      KDDI50
      Softbank20
      (図i-9)は、携帯電話キャリアとして、docomoの文字列を含むが、MobiControlに直近接続したときのMNC(現在のMNC)として、10を含まない端末を 一覧表示します。つまり、NTT DoCoMo以外経由でMobiControlに直近接続した端末のみを一覧表示します。(図i-9)では、直近接続がWiFi経由を表示するのが多数です。
      この場合、「含まない」記号を「含む」記号に変えると、直近接続はWiFiでなく、NTT DoCoMo経由だった端末のみを表示します。

      「含まない」記号を「含む」記号に変えて、更にMNCを 20 にすると、購入時はNTT DoCoMoだったが、現在はSoftbankのSIMカードを装着し、直近接続はSoftbank経由だった 端末だけを表示します。
    • iOS端末の場合

      (図i-10)

      (図i-10)は、SIMネットワークとして、kddiの文字列を含むが、、MobiControlに直近接続したときのMNC(現在のMNC)として、50を含まない端末のみを 表示します。多くはWiFi経由接続だった端末です。50はKDDIのMNCです。

I-6. 携帯電話会社を指定。しかし、今は、SIMが抜かれている端末を抽出

下記の「携帯電話会社を指定。しかし、今は、SIMが抜かれている端末」をクリックしてください。

携帯電話会社を指定。しかし、今は、SIMが抜かれている端末

    • Android端末の場合

      (図i-11)

      (図i-11)は、docomoで開通したが、直近のチェックインの時のSIMカードの携帯電話会社名に、docomoの文字列が含まれてない端末のみを 表示します。SIMカードが抜かれ、WiFi経由接続で運用している端末です。他の通信会社のSIMカードを装着した端末も含まれます。

    • iOS端末の場合

      (図i-12)

      (図i-12)は、ソフトバンクで開通したが、直近のチェックインの時のSIMカードの携帯電話会社名に、ソフトバンクの文字列が含まれてない端末のみを 表示します。SIMカードが抜かれ、WiFi経由接続で運用している端末です。

「端末プロパティ」以外に、「付属情報」と「監視データ」も、端末フィルタ条件式での「端末プロパティ」として扱うことができます。 (図a-3)に、付属情報と監視データの名前も、リスト表示されます。