2021年 11月 2日
Android端末のエージェントに対する
プラグインを簡便に更新するために、
MobiControlサーバを、v14.4以上にアップデートすることをお勧めします。
パッケージを使わず、最新のバージョンに更新できるようになります。
プラグインの更新により、Android端末の管理レベルをより高度にすることができます。
MobiControl v14.0以降に、追加された新機能を列挙します。バージョンアップのご参考にしてください。
まだ、ご存知のない新機能があれば、ご利用ください。
MobiControl v13と比較してのコンソールGUIの変更ポイントについては、「
管理コンソールの構成」を参照ください。
MobiControl v14の主な新機能 -v13と比較して
A. 一覧表示できる端末群を限定するための端末プロパティの種類が大幅に増加
MobiControl v13では、コンソール画面の上辺タブでの「OSファミリィ」のタブでしか、一覧できる端末群を限定できませんでした。「OSファミリー」も、端末プロパティの1つです。
端末プロパティは、100種類以上あり、これらの端末プロパティを指定して、一覧表示ができるようになりました。
一覧表示できる端末群を、例えば、次のように限定できます。
- iOSの監視モード端末のみ
- Android Enterprise Device Owner Mode端末のみ
- Windows 10 Enterprise Editionのみ
- 端末のモデル名を指定し、それに適合する端末群のみ
- 携帯電話会社名を指定し、その会社名に適合する端末群のみ
- 指定するアプリのインストールに成功した端末群のみ
- 一定期間、MobiControlサーバにチェックインしてない端末群のみ
- 構成プロファイルのインストールに失敗した端末群のみ
- MobiControlエージェントバージョンが古い端末群のみ
これらの一覧表示機能を、
端末のフィルタリングと呼びます。
(図1)の
に、端末プロパティ、その値、及び比較演算子を構成要素とする端末フィルタ条件式を入力して実行します。
(図1)
B. 端末一覧の複数の端末、または表示されている全ての端末を指定して、働きかけ
端末一覧の複数の端末、または表示されている全ての端末を指定して、働きかけ(アクション項目の選択)ができるようになりました。
例えば、MobiControlエージェントが古い端末群のみを対象に、アップデートを働きかけるなどが、その例です。
(図1)で、働きかけをしようとする端末の左側の〇にチェックを入れます。複数の端末を選択できます。そうすると、下辺に働きかけアクション項目のメニューが現れます
の〇にチェックを入れると、画面の全ての端末を選択できます。
MobiControl v13のように、端末グループの端末全部に、働きかけをすることもできます。しかし、1つの端末グループには、多種類のOSや設定モードの端末が混在しています。
従って、1つの端末グループの全端末に働きかけをする方式では、対象でない端末にも働きかけをしてしまう不都合がありました。
例えば、iOSの監視モード端末のみの画面にメッセージを表示したいとして、端末グループあてにメッセージを送ると、他のOSの端末画面にも表示されてしまいます。
C. 端末一覧に表示する端末プロパティ群を、弾力的に、取り替えることができるようになりました
端末一覧での端末名の右に、幾つかの端末プロパティ値が並んでいます。(図1)の例では、「OSバージョン」、「モデル」、「電話番号」などの端末プロパティが並んでいます。
表示するこれらの端末プロパティの組み合わせ集合をコラムと呼びます。
端末プロパティの種類は100種類以上あります。これらからピックアップして一つのコラムを作ります。そのコラムを、複数、用意しておき、適宜取り替えて表示できるようになりました。
MobiControl v13では、コラムは1セットだけしかないので、弾力的に取り替えることはできませんでした。
A. 項で説明した端末フィルタリングで一覧表示した端末群に適合したコラムに取り替えます。
(図2) 端末フィルタリングした端末一覧に適合するコラムの適用 |
|
|
「
端末一覧の端末プロパティの入れ替え」を参照ください。
D. iOSの全てのアプリ画面を、コンソールでリモートビューができるようになりました
「
iOS 端末をリモート表示」を参照ください。
MobiControl v14.1までは、SDK for iOSを組み込んだアプリのみでしか、リモートビューができませんでした。
iOS端末に関しては、下記の制限をリモート設定できるようになりました。
- 構成プロファイルで、起動を禁止するアプリを設定できるようになりました。
アプリのホワイトリスト/ブラックリストを作成し、端末に適用します。iOS: アプリの制限を参照ください。
MobiControl v13では、禁止アプリの起動を抑止することはできず、アラートメールを管理者に送る機能だけでした。
- 構成プロファイルで規定したWiFi SSID以外に、WiFi接続を禁止できるようになりました
- Bluetooth接続を禁止できるようになりました
E. Android Plusのエージェントのアップデートが簡便になりました
SOTIのサイトから、MobiControlサーバへ、エージェントの受け渡しが簡単になりました。
(図3)
|
端末のエージェントをアップデートするには、次の2つのステップを実行します。
-
SOTIのサイトから貴社のMobiControlサーバへ、エージェントを受け渡しする
-
コンソールで、
をクリックする。そうすると、MobiControlサーバから端末へエージェントが配布され、サイレント・インストールされる。
展開してあるAndroid Plusの端末メーカーや機種が多種類であっても、各メーカー毎のエージェントが一斉にアップデートできます。
MobiControlサーバに用意しておくエージェントは、貴社で展開している端末メーカーのエージェントだけで結構です。
Android端末エージェントのアップデートを参照ください。
|
エージェントプラグインの配布及びアップデートも、同様な手順で可能になりました。
このような配布手順には、Android Enterprise用のプラグインも含まれます。Android Enterpriseのエージェントは、端末メーカーが異なっても共通ですが、プラグインは
各端末メーカーが独自に作成しています。
Android端末へのプラグインのインストールを参照ください。
F. Windows Modernの証明書ベース登録(一括登録)
Windows10 PCの台数が多い場合、そのWindows ModernとしてのMobiControlへの登録が、簡便になりました。
プロビジョニング パッケージというファイルを作成し、それをUSBメモリに保存します。
そのUSBメモリを、各PCにマウントし、プロビジョニング パッケージを開けば、MobiControlに登録できます。
メール添付で、プロビジョニング パッケージを各PCに送ることでも、展開できます。
詳しくは、
Windows証明書ベースの登録を参照ください。
プロビジョニング パッケージによる一括登録による登録作業では、認証サービスとの認証は必ずしも必要とされません。
このプロビジョニング・パッケージは、「Windows 構成デザイナー」で作成します。
プロビジョニング・パッケージは、MobiControlの端末グループ毎に1つ作成します。
ディレクトリサービス(AD_DSなど)による認証を経ての、個別PCでの設定作業によるMobiControlへの
登録する方式は、今後も可能です。
G. 異なる端末グループのユーザ間で、1台の端末を共用
端末は、所属する端末グループが異なると、構成プロファイル、ルール、詳細設定、アプリなどが異なります。
端末を共用端末として設定すると、端末ユーザが所属するグループの構成に自動的に従います。
あるユーザが使うと、設定してあるVPN接続が可能になるが、他のユーザではそれが不可能になります。
あるユーザが使うと、指定のアプリが自動インストールされますが、同じ端末を他のグループのユーザが使うと、そのアプリが
自動的にアンインストールされます。
共用端末ではユーザが変わると、端末ユーザが属している認証サービス(ディレクトリサービスまたはIDプロバイダ)のグループに、
紐づいている端末グループに端末の所属先が自動的に移動し、且つその設定に、端末が従うようになります。
-
前のユーザの受信済メールは、自動的に削除されます。
-
iOSの場合、前のユーザの端末グループに割り当てられていたアプリは自動削除できます。
-
Android Plusの場合、前のユーザが使ったアプリが生成したデータは削除できます。
-
共用できる端末のOSは、iOSとAndroidです。
-
端末ユーザは、認証サービス(ディレクトリサービスまたはIDプロバイダ)で、認証を受ける必要があります。
従業員全員に会社支給端末を配布できない場合でも、従業員は、会社支給の共用端末を持ち出して、外出先で使えるようになります。
|
同じ端末でも、異なるユーザが使うと、適用される「アプリ」「構成プロファイル」「端末詳細設定」「ルール」も変わります。
|
「
iOS:端末の共用」
「
Android: 端末の共用
を参照ください。
H. macOSコンピュータ、Linuxデバイス、Microsoft HoloLensのリモート管理
macOSコンピュータ、Linuxデバイス、Microsoft HoloLensの各種ポリシー設定をコンソールで一括的にできるようになりました。
また、アプリを配布し、サイレントインストールができます。
上記の他に、多くの新機能が追加されました。下記のバージョン毎の追加新機能をご覧ください。