世界各国のスマートフォンの普及率は高水準で、今後世界のスマートフォン市場はかつてのような2桁成長は見込めないと、英国の市場調査会社カンター・ワールドパネルが先日発表しました。
スマートフォンの普及率は米国で65%、欧州(英国、ドイツ、フランス等)の平均は74%となり、世界最大の市場である中国でも、都市部では72%に達しています。
既にスマートフォンを持つ人が増え、スマートフォンユーザーに買い替えを促すか、フィーチャーフォンを利用するユーザーがスマートフォンに乗り換えてもらうか…という厳しい状況になってきました。
一方で、ウェアラブル機器市場は好調なようです。
米国の市場調査会社IDCの発表によると、昨年10~12月におけるウェアラブル機器の世界出荷台数は2740万台となり、前年同時期から126.9%増加しました。
また、昨年の1年間の出荷台数は7810万台となり、前年比だと171.6%の増加ということでした。
ウェアラブル端末のユーザーはまだそこまで多くない印象ですが、市場は盛り上がっているようですね。
現在のメーカー別出荷台数としては米フィットビット(Fitbit)が首位で、次いで米アップル、中国シャオミ、韓国のサムスン電子という並びです。
スマートフォンでも上位にくる企業が多く、スマートフォンやタブレットの出荷台数減少やマイナス成長を補いたいという目論見もあるようです。
今後のウェアラブル市場について、IDCのジテッシュ・ウブラニ氏は「現在の上位メーカーの人気製品は、いずれもスマートウオッチとリストバンド型のどちらかだが、ウエアラブルはこれら手首に付けるタイプに限らないことも注目すべき点だ」と指摘しています。
衣服に取り付けるタイプや靴に取り付けるタイプ、メガネ型のアイウェアタイプなど、ウェアラブルの在り方は今後大きく変わり、ますます発展していきそうです。
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