セキュリティ

マルウェア情報

2016-01-08

Android向けアプリはGoogle Play以外からもインストールが可能となっていて、サードパーティのアプリストアも数多くあります。

Google Playでもアプリ掲載に際し、厳格な審査が実行されていない様です(マルウェア発見時は迅速な対応が取られている様です)。

サードパーティのアプリストアでは野放し状態でしょう。

昨年の9月にはインストールすると「勝手なダウンロード許可」や「ルート権限の取得」を行うマルウェア「Brain Test」、「RetroTetris」が発見されました。

これらのマルウェアはインストールされた後、別のアプリをダウンロードし、別アプリが端末をルート化したあとに不正なコードを実行します。

中国を含む東南アジア地域、ロシアなどで影響が出た様ですが、Googleは発見とともにGoogle Playから削除しています。

このマルウェアは「Check Point」や「TREND MICRO」などで確認されています。

しかし、形を変えて増殖している様です。

モバイル向けセキュリティ対策企業のLookoutはBrain Testの亜種13アプリをGoogle Playで発見したとブログで公表しました。

これらのマルウェアも通報により、現在はGoogle Playから削除されているとのこと。

インストールしている場合は厄介なことになります。

システムの奥深くに仕込みをしている様で、端末の初期化(Factory Reset)を行っただけでは端末起動時に再インストールされてしまいます。

端末の初期化(Factory Reset)ではシステムパーティションが完全にクリアーされないために発生します。

完全な除去を行うためには端末メーカーから提供されるROMイメージを使って「新鮮」にする必要があるとのこと。

このマルウェア類はレビューの評価を改ざんして水増しも行う様なので、アプリストアから削除されるまではレビュー評価も当てにならない、ということになります。

Google Playを見ても、今では相当数のアプリが掲載されているので、端末初期化だけでは除去できないことから、初見のアプリをインストールする場合は慎重になった方が宜しいかと思います。

もっとも、その前にマルウェアプロテクションを導入し、定義ファイルを常に最新にしておくことは言うまでもありません。

MobiControlはAndroid端末向けマルウェア対策機能を標準で実装しています。追加の費用を必要とせず導入が可能となるので、Android端末の管理に不安がある場合でもセキュリティを強化しながらスムーズな運用が可能となります。

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