昨年6月25日(現地時間)、カリフォルニア州サンフランシスコで開催された「Google I/O 2014」で、GoogleはAndroid端末向けの「BYOD」(Bring Your Own Device - 個人端末の業務利用)ソリューションとして、Samsungの「KNOX」技術を取り入れることを発表していました。
この取り入れられた技術は「Android for Work」として開発が進められていました。
そして昨日、2月26日(現地時間)にGoogleは「Android for Work」の開始が整ったと発表しました。
「Android for Work」はコンテナによるセキュアな領域を提供することにより、「プライベート」と「業務(仕事)」を完全に区分して管理することを可能にする技術が含まれています。
個人端末を業務利用する場合、「プライベート」と「業務(仕事)」の切り分けが難しかった部分が解消し、プライベートにはタッチせずに「業務(仕事)」領域のみの管理ができますので、もしもの時の対処効率も格段に向上します。
「Android for Work」には4つのキーとなる技術から構成されています。
一つは、「Work profiles」としてSELinux搭載のセキュリティ強化による「プライベート」と「業務」アカウントの完全区分を実現するもので、この機能は「Android 5.0」(Lollipop)以降のOSで対応します。
2つ目は「Android for Work app」で「Work profiles」を利用できない「Android 4.0」(Ice Cream Sandwich)から「Android 4.4」(Kitkat)向けの機能で、セキュリティを担保されたメール、カレンダー、アドレス帳、ドキュメント、ブラウザと業務アプリへのアクセスを提供します。
続いては「Google Play for Work」で、業務利用を想定したアプリの専用アプリストアであり、セキュリティが保たれた環境で安全にアプリを提供します。
最後が「Built-in productivity tools」となり、「Microsoft Exchange」と「IBM Notes」をサポートしドキュメント、スプレッドシート、およびプレゼンテーションにドキュメント編集機能を持ち併せたアプリスイート(メール、カレンダー、アドレス帳)を提供します。
OSレベルで提供されるこれらの技術は、今までSamsung端末のみで展開されていた「BYOD」の概念をメーカーに依存することなく展開が可能となり、Android端末向けの「真のBYOD」政策の実現を可能とします。
なお、「MobiControl」の開発元でEMMソリューションのリーダー企業である「SOTI, Inc.」(カナダ/オンタリオ)はGoogleの発表にあたって「ローンチパートナー」として名を連ねており、「Android for Work」の素晴らしいエクスペリエンスをいち早くお届けすると共に、50社を超える端末メーカーとの協業によるAndroid端末向けの、より機能的な管理を実現します。
またAndroid端末のみならず、iOS、Windows Mobile/CE、Windows PC/Server、Windows PhoneといったマルチOS/マルチプラットフォーム対応の「MobiControl」は、幅広い端末/機器の一元管理による効率的な端末運用も実現します。
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