デバイス / OS

モバイル決済サービスは根付くか

2014-12-22

米アップルは、9月に新しい端末である「iPhone 6」「iPhone 6 Plus」を発表すると同時に、「Apple Pay」を発表しました。

この「Apple Pay」は端末のNFC機能を利用した決済サービスを提供するもので、いわゆるガラケーから搭載されている「おサイフ」機能と同様なものとなり、日本では目新しいサービスではありませんが、アメリカでは新鮮なサービスとして歓迎されている様です。

今のところ、アメリカ国内で提供されているのみで、日本での展開はしばらく待たないとならないかもしれません。

一方、日本国内のモバイル決済サービスでは、「FeliCa」規格の先の「おサイフ」機能を利用した「Suica」などの交通系や「Edy」などの電子マネー系の利用が多いですが、その他に「PayPal」、「Square」、「Coiny」、「スマートペイ」などのクレジットカードリーダー利用の決済サービスもあります。

また新たな動きとして、LINEはアプリ内の決済サービスとして「LINE Pay」をAndroid端末、iOS端末向けに12月16日から開始しました。

この「LINE Pay」はLINEアプリ内で個人間の送金、決済や「割り勘」機能を装備しています。
また、サービス利用に伴う手数料が無料となっているのが大きな強みの様です(月間100万円以上の場合は手数料が発生)が、入金されたお金を金融機関へ出金する場合は「出金手数料」が別途掛かるので注意が必要です。

SNSという空間での金銭収受となるので、犯罪行為の蔓延を懸念する声もある様ですが、提供元のLINEでは通常のログイン認証とは別系統の認証を行うこと、やりとりに関するログを残していることから、不正利用が起こりにくいことや、証拠が揃うことで懸念の払拭を担保している模様です。

沈静化されたとはいえ、「乗っ取り」があった過去を考えると、知った間柄でも個人間送金は慎重に行った方が宜しい様です。

アメリカに話を戻すと、「Apple Pay」の前にGoogleも2011年に「Google Wallet」としてサービスを開始していました。
しかし、提携クレジットブランドや金融機関、利用できるキャリアや端末が限られていたこともあり、思うように進まない状況でした。

しかし、セキュリティの問題やNFCを搭載する端末種類の増加に伴い、モバイル決済が進んだ様で、グーグルやアップルに続いてサムスンもモバイル決済サービスに参入する模様。

ただ、サムスン独自ではなく「Looppay」と組んでNFC利用とはまた違う方法で決済サービスのアプローチを行うとのうわさもあります。

FericaとNFCの融合も進んでいる様なので、アメリカで先行している「Google Wallet」や「Apple Pay」が国内でも利用可能になれば、日本に於いてもモバイル決済サービスの選択肢が増えることになるので、喜ばしいです。

決済サービスと共に、「Tポイント」「Ponta」「Rポイント」などのポイントサービス(Loyalty Program)も絡めた動きになりそうなので、今後に注目をしていきたいと思います。

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