「GSMA Intelligence」によると執筆時点の全世界のモバイル回線は「約75億3,000万」件との事。
SIM供給の最大手はオランダの「Gemalto」(ジェムアルト)ですが、ここで扱っているsimの暗号化キーが米国の諜報機関である「NSA」と英国の諜報機関である「GCHQ(英政府通信本部)」のハッキングによって盗まれていた、と以前に記事にしました。
世界80ヶ国、450を超えるネットワークオペレーターにsimを供給しているため、非常に深刻な事態となっていました。
「Gemalto」でも、その後に慎重な調査を継続していましたが、「NSAとGCHQによる作戦が行われたと判断するに妥当な根拠がある」とし、「2010年にはジェムアルトは顧客と共に安定したトランスファー方式を既に広構築し、まれな例外だけが窃盗につながったかもしれません」としています。
盗難があったとしても、「2G」のモバイルコミュニケーションのみに影響があり、「3G」「4G」はこの種の攻撃に対し、脆弱性を持たないと発表しています。
先ずは「なんでもあり」の状態にはなっていなかった様で安心した発表でした。
ネットワークコミュニケーションの安全性が担保されたとはいえ、端末側が無防備だとセキュリティ対策は片手落ちとなってしまいます。
永らく、端末としてのセキュリティが高い製品として「BlackBerry」が上がっていましたが、最近のBlackBerryはパッとしない状態です。
起死回生に「Android OS」を選んだとの記事もありますが・・・。
BlackBerryの「セキュアな端末」という地位を脅かしそうな端末が登場しそうです。
silent circle社の「Blackphone 2」です(何だか似た名前です)。
Android OSの上に独自の「PrivateOS 1.1」を載せ、「Spaces」と呼ばれる個々の仮想エリアを暗号化することによって脅威から守る役割を持たせています。
そのため(かな?)、メモリは「3GB」を積んでおり、CPUもQualcommのOcta-core 64bitプロセッサーを採用しています。
この夏の発売との声がありましたが、ここにきて「Android for Work」に対応すると発表も行い、BlackBerryに取って代わる準備を進めている様です。
元々セキュリティを高めた端末としてのローンチを目指していましたが、Android的「BYOD」対策も考慮した「Android for Work」に対応することで、利用シーンと選択の幅が拡がるかもしれません。
また、楽しみな端末が増えそうです。
因みに「MobiControl」はAndroid的「BYOD」対策技術である「Android for Work」に対応済みです。
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