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スマホも高解像度の時代へ

2014-12-08

テレビがブラウン管から液晶に移り変わってそれほどの期間が経っていないですが、液晶時代に入ってからの進化は目に見張るものがあります。

液晶テレビが出始めた頃、大きさと画質の良さでプラズマテレビが圧倒していました。小さな画面は液晶、大きな画面はプラズマで、という様に。
(ちなみに、液晶はパネル全体を発光させて映像を表現しますが、プラズマは自発光する素子の集合体が映像を表現するので綺麗でした)

しかし液晶は大画面化、広視野角化、高解像度化、省電力化、薄型化などの技術革新が進み、プラズマを駆逐してしまいました。
メジャーメーカーの最後のプラズマテレビも年内には生産を中止する様です。

液晶テレビも当初は低解像度(W854pix×H480pix)でしたがすぐにW1366pix×H768pixの解像度となり、この解像度のものが広く普及しました(今でも、小型のテレビはこの解像度が多いです)。
そののち、フルハイビジョン(W1920pix×H1080pix)が登場し、画質の向上に驚かされましたが、最近ではフルハイビジョンの4倍の解像度を持つ「4Kテレビ」(W3840pix×H2160pix)が普及を進めています。

PCのモニターもCRTからLCDにすっかり置き換わっています。
PCモニターの世界では「5K」も登場しています。

極めて高解像となるため、まずは大型のテレビ(ディスプレイ)に投入されることが多いですが、スマホにもこの超高解像度の波がやってきています。

スマホのディスプレイ解像度も出たての頃はH320pix×W240pixあたりでしたが、液晶テレビと同様に大型化とともに解像度もあがっています。

ここにきて、「亀山モデル」で液晶を引っ張ってきたシャープはスマートフォン向けに「4Kパネル」を供給するため、再来年(2016年度)にも生産に漕ぎ着ける様です。

現在でも、4K解像度の動画を撮影可能なスマホはありますが、パネルが対応していないため、端末での視聴の際に劣化した画像を見ることになります。

もっとも、動画を撮影するスマホのカメラは4,000万画素(実効域H7712pix×W4352pix)の端末も販売されていますので、ディスプレイの高解像度化は歓迎される出来事です。

シャープは「IGZO」が今では液晶技術として有名となっていますが、「世界の亀山」ブランドから、一時期はAppleとの取引をメインとしていたために、Apple製品の販売実績に左右されることがあり、順調とはいえない状態に陥っていました。

今年3月に上場したジャパンディスプレイは2015年3月期の決算見通しを赤字へと下方修正するなど苦戦していますが、シャープ同様に8型の「4K」ディスプレイを、先日開催された「Display Innovation 2014」で参考展示しています。

高品質(高品位)な液晶を提供し続けている日本のメーカーに踏ん張ってもらいたいものです。

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