スマートフォンやタブレットの心臓部にあたる部品は「SoC」(System-on-a-Chip)といい、CPU(中央処理装置)やGPU(画像処理装置)など、システムに必要な機能を一つのチップにまとめたものです。
スマートフォンに多く採用されているSoCがQualcomm社製の「Snapdragon」で最新の「Snapdragon 820」は4つのコア(クアッドコア)の64bit対応SoCです。
Nvidia社はPC向けGPUの「GeFoece」を出していて、モバイル向けに展開している「Tegra」はグラフィック性能が高いため、タブレットで多く採用されています。
Samsung社もSoCを出しており、Apple社に提供の実績もありますが、自社独自のものとして「Exynos」を展開、Galaxyシリーズを支えています。
Mediatek社の「MT」シリーズはそれなりの性能を低価格で提供しているため、普及帯のスマホやタブレットに採用されることが多いです。
Intel社もモバイル向けとして「Atom」を出しています。
PC向けとしてスタートしたSoCですが、モバイル向けにも展開し、「Windows」「Android」両方のOSに対応したものとなっています。
ただし、モバイル向けの展開に手こずっていた様で、思ったより採用が伸びていない様です。
Intel社もその辺りは認識していた様で、4月に発表した人員削減計画の流れで、戦略変更を行い、モバイル向けSoCの製品投入を今後見合わせる、としました。
「Surface 3」や格安WinTelタブレットにも採用されていたので、より高性能化が進むかと思っていましたが、残念です。
特に格安タブレットでは、今後Intel製SoCが使えないことになるので、性能と価格面でのバランスがどうなるか注目したいところです。
Windows8の時代から格安タブレットが出始め、Windows10になって更に勢いが付くかと思っていましたが、この発表で雲行きも怪しくなってきました。
今後は、次の通信規格である「5G」に資源を集中させていく方向の様です。
お電話でのお問い合わせはこちら 03-6272-6871 03-6272-6871 平日10:00〜18:00