現在、国内で発売されているスマートフォン端末のOSはAndroid、iOSのみとなってしまいました。
Symbian OS搭載の端末は2008年にソフトバンクモバイルから発売されていたノキア製の「N82」を最後に姿を消しました。
Windows Phoneは2011年にauから発売された東芝の「IS12T」を最後に姿を消しました。この端末はWindows Phone 7.5でした。後継のWindows Phone(WP 8.1)は発売されていません。
BlackBerryはBlackBerry Limited(旧Research In Motion Limited)が販売する端末ですが、2012年にドコモから発売された「BlackBerry Bold 9900」を最後に国内での販売はなくなりました。
2014年3月末時点のスマートフォンに於けるOSのシェアはMM総研資料によりますと、Android OSは57.1%でiOSは41.8%ととなり、この2つのOSで実に98.9%を構成します。
2つのOS端末でほぼ全てを埋め尽くす今のスマートフォン市場で新規参入は相当高い壁に思えますが、ここに来てKDDIはMozilla主催のイベント「Mozilla Open Web Day in Tokyo」にて、年内にFirefox OS記載の端末を発売するとして、「クリスマスプレゼントとして提供したい」と発表しました。
このFirefox OS端末は以前からKDDIが発売の意欲を示しており、2014年度内に発売に漕ぎ着けたいとしていましたが、開発が順調なのか年内に発売へと前倒しする様です。
Firefox OS記載の端末は15ヶ国以上で既に販売されていますが、日本では開発者向けにMozilla Japanが「Flame」という端末を7月に販売開始しました。
KDDIでも開発者向けのプラットフォームとして、Firefox OSをベースとした開発ボード「Open Web Board」と、PCブラウザ上の操作だけで容易に電子機器同士の連携プログラミングが可能なアプリケーション開発ツール「Gluin」を開発して、これらを発表しました。
また、開発者向けのコミュニティサイト「au Firefox OS Portal Site」を10月5日に開設し、開発環境を整えることにより、このオープンなモバイルプラットフォームであるFirefox OSの活用を通して、Web技術による新たな価値創造を市場にもたらすことを期待しています。
Android、iOSは既に完成された感がありますので、これから日本で登場するFirefox端末がどの様な道に進むか非常に興味を持つところですが、Android端末やiOS端末が登場した時の様にワクワク感をどう持続させられるかも気にしながら浸透を見守りたいと思います。
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