- インタビュー
フルタイムで働きながら資格を取得すること~エンジニアの登竜門『基本情報技術者試験』合格者の勉強法~
こんにちは!
毎度おなじみ管理本部 新卒1年目の田上です🌷🥰
突然ですが、実は私は最近『基本情報技術者試験』という資格を取得するために勉強をしています👀
『基本情報技術者試験』とは、ITエンジニアとしてキャリアをスタートする際、基礎となる知識を問われる資格であり、その学習にあたって、情報技術やシステムの設計・開発・運用について、幅広い知識を勉強することができます。
現在学生でSE職を目指されている方は特にですが、IT業界の他の職種を目指されている/従事されている方にもぜひおすすめしたい資格です。
基本情報技術者試験の概要について、詳しくは以下のサイトをご覧ください。
資格取得を志した動機
ITエンジニアの基礎となる資格を、なぜ人事職である私が目指すのか?と言うと…
簡単に言えば、「開発職」というお仕事について、より深く理解してエンジニア採用に役立てていきたいと思ったからです。
入社してから約半年が経ち、研修期間には各部署のお仕事を体験させてもらい、先輩方にインタビューを重ねてやっと少しずつ皆さんのお仕事の全体像が掴めてきましたが、『開発』の業務については、どうしても理解した実感を得ることができませんでした。
なぜなら、当たり前ですが開発の仕事は間違いなく技術職であり、1日体験で実務を理解することも難しく、概念だけ聞いても皆さんが毎日どんなことをしているのかを具体的に掴む/想像することができなかったためです。
こうした現状で、「この人はエンジニアに向いているのか?」「開発部として働いていける素養を持っているか?」といったことを評価し、採用をしていくことは、応募をしてくださった候補者様に対して、少し不誠実であると思いました。
そこで、実務の内容について少しでも理解を深めることができるよう『基本情報技術者試験』の勉強をして、開発の基礎的な知識を学ぶことにしました!!
今まで外堀を埋め続けた「エンジニア」というお城の中に、少しだけ入ってみることにしたのです。
長くなりましたが、以上の内容が私が『基本情報技術者試験』の取得を志したきっかけです。
働きながら資格取るの、めちゃくちゃ難しい!!
しかしここで、大きな壁にぶつかります。
昨年までは大学生だったため、例えば資格取得の勉強を考慮した予定を自分で組んでいくことができましたが、社会人は必ず週5日、8時間ずつ働かなければなりません。(当たり前ではあるんですが…)
実際に始めてみると思っていた以上に勉強が進まず、計画を立てても、疲れていたりすると日々のタスクをなかなか達成できません。
そこで、実際に働きながら資格を取得された先輩にアドバイスをいただくことにしました!
POLの新卒2年目”資格マスター”
弊社の開発部には、新卒2年目で基本情報技術者試験と応用情報技術者試験と、システムアーキテクト試験の取得を達成し、現在『プロジェクトマネージャ試験』に挑んでいる方がいらっしゃいます。
お名前は 森下(もりした)さん、慶應義塾大学出身で、入社後はSEとして1年ほどお客様先に常駐して開発をされていました。
※2022年10月現在はお客様先での開発が完了し社内開発部に戻られています。
まさに情報系資格のマスターであるといえる森下さんに、勉強方法やお仕事と両立する方法についてインタビューをしてまいりました🎤
ランチミーティングの様子!🍖
(左から田上・森下さん・CSD営業で森下さんの担当をされていた古谷さん)
森下さん・古谷さんのお二人はどちらも21卒で、同期です🥰
実際の資格取得達成者の勉強法
勉強スケジュール
①参考書を一通り 丁寧に読む
未経験の方が情報系の資格の1ページ目を開いた際は、見知らぬ言語ばかりで混乱してしまいます。
この状態で過去問を解いても定着が遅いため、まずは一通り頭に入れて資格の全体像に慣れていきます。
解像度の低い状態でまずは画像を一回読み込んでみるイメージです。
このステップは今後の重要な基盤となるため、丁寧に読み込みつつも、どうしても理解できない部分には時間をかけすぎずに全体像の把握につとめます。
②過去問を解いていく
ここからは読み込んだ粗い画像の画素数を少しずつ上げていくイメージで、実際に過去問をどんどん解いていきます。
資格取得のために一番効果的なのは「過去問を沢山解くこと」。
特に基本/応用情報技術者試験では過去問の内容が出題されることが多いため、「知識」の午前中の対策としては、過去問を大量に解いていく勉強方法が大変効果的です。
また、基本情報技術者試験に至っては、無料で利用できる”過去問道場”や合格教本に過去問アプリがあるため、自分の一番やりやすい方法を見つけていきましょう。
ここで分からないことがあれば、テキストを辞書代わりにして再度学び直します。
私の利用している”過去問道場”というサイトでは、問題を解いた後に各選択肢に対する説明が書かれており、正答以外の知識についても少しずつ定着させることができます!正解していても解説を飛ばさず、分からない言語があったらしっかりと学び直すことも重要です。
基本/応用情報技術者試験では、午後の応用試験がありますが、こちらについては午前の試験がある程度土台となるため、最初から②のステップである過去問に取り掛かると時短になります。
過去問を解いていき、理解が難しい場合はそこでテキストを開き、学んでいきます🔥
森下さん曰く、「間違えるとイラっとするので、記憶に残りやすい!」ということ。間違えてばかりでもめげずに解き続けることが大切ですね♪
③試験直前!模擬試験のような形式で過去問を解き、当日の作戦を立てる
過去問を解いた経験をもとに、得意分野や苦手分野を割り出して実際にどの問題に取り組むか、また、ペース配分を見極めていきます。
森下さんは、応用の方は社会人になってから取得しましたが、基本情報は大学4年生の頃に取得されたので、資格勉強の際は開発の実務経験がありませんでした。
こうした状況下では、特に午後試験の『アルゴリズム』の範囲の理解が非常に難解で、なかなか点数を伸ばすことができず、思い切って切り捨てて得意な分野で満点(!)を取ってカバーしたそうです😳!!!
「合格」を一番の目的とする場合、どうしても苦手な分野は切り捨てて、得意なところでカバーして確実に合格点をとっていく判断も重要ですね。
勉強時間(基本情報技術者試験取得の際)
森下さんは基本技術者試験取得の際は、2~3か月前に参考書を購入し、2か月前から本格的に勉強を始め、平日2時間、休日は5時間ほど勉強されたということです。
さらに、2週間前からはペースを上げて、平日は3時間、休日は8時間程度の勉強をされていました。
フルタイムでお仕事をしながらどうやってこうしたお時間を確保したのかお尋ねすると、常駐先では定期的に在宅勤務があったため、効率的に始業前/業後の時間を使うことができ、さらに、スマートフォン1つあれば過去問を解くことができるため、隙間時間をうまく使うことで習慣づけていったということでした。
もちろん、3か月ガッツリと毎日欠かさず勉強ができたわけではなく、疲れて休んだ日や休日予定があったりすることもあったため、トータルでは130~150時間程の勉強時間だったとのこと。
しかし重要なのは「何時間勉強したか」ではなく「どれだけ進めたか」ということであるため、時間を決めて取り掛かるよりも、最初に計画を立ててそれを日々達成していくのが一番効果的、ということでした!🥺
勉強方法
しかし、やはり仕事から帰ってから、しっかりと机に向かって2~3時間勉強を続けるというのは、大変ですよね…!
冒頭でも少しお話した通り、私は机に向かって資格勉強をすることにハードルの高さを感じてしまう怠惰な性格(😭)であるため、それが原因で勉強そのものを億劫に感じることがありました。
そこで、森下さんに毎日しっかりと机に向かって勉強されていたのかお尋ねしたところ、「全然そんなことないよ!」とのご回答が😳
スマホ一つあれば勉強ができるという特徴をいかして、ソファでゆっくりしながら、机を使わずに勉強をすることもよくあるということでした。
計算が必要な問題は、電子ノート一つ持ち歩いて対応されていたとのこと。
こうした勉強法であれば、通勤時間や、お仕事の休憩時間でも気軽に取り組むことができますね👀
しかしこうして、ハードルを下げるため、リラックスした状態でも勉強ができるようにする反面、
集中して勉強する際は、自室でしっかりと机に座って勉強するということも大切にされていたということです。
土日など、長時間勉強に向き合う際集中を保つためには、しっかりと環境を整えて勉強に取り掛かることが効果的です。
気分転換
お仕事をしながら効率よく勉強を続けていくためには、根詰め過ぎない/ストレスをためないことも大切です。
趣味の時間を適度に楽しむことで気分転換をすることはもちろん、疲れてどうしてもやる気が出ない時は無理に勉強をしないことも効果的であると森下さんは仰います。
そうしたお休み期間の遅れを取り戻すためにも、気分が乗っている時/疲れていない時は、フルターボで集中して勉強をすることで、自分の体調と上手に向き合うことができます!
おまけ:基本情報技術者試験のイメージ
また、森下さん曰く、基本情報技術者試験は、まさに『自動車運転免許』学科試験のイメージに近いということです🚙
まずは試験そのものの性質について、何よりもどちらも”過去問から多く出題される”ため、過去問を解き続ける勉強が効果的であるところ。
また、得意な分野で高得点を取ることで、”テキストを100%暗記していなくても合格を目指すことができる”上に、”テスト作成者が聞いてくること(聞きたいこと)がある程度決まっている”という全体像も似ています。
さらに、基本情報技術者試験がどのように開発実務に役立つのか、という点についても、
・学科試験→基本情報技術者試験
・自動車の運転→開発実務
であると仮定すると、まさにどんな内容を学ぶことができるのかをイメージしやすいそうです。
具体的に言うと、学科試験で100点を取ればそのまま運転ができるようになるわけではありませんが、逆に学科試験で勉強した土台がなければ、実際に道路に出たときに困ります。
つまり、基本情報技術者試験は、”車を運転することができるようになった”=”プログラミングをするエンジニア”が、道路を進む=開発を行う際の標識や道しるべとなるのです!
まとめ
森下さんの資格取得方法
今回森下さんにご教授いただいた資格取得の勉強方法を以下にまとめます。
①勉強スケジュール✎
まずはテキストを一周して全体把握→過去問をひたすら解く→直前に模試を行い当日の計画を練る
②勉強時間⌚(基本情報技術者試験の場合)
勉強の本格開始は2か月前から、130~150時間程度!
③勉強方法💻
スマートフォンを活用した勉強法で場所やパフォーマンス問わず気軽に勉強ができ、しっかりと集中して行うときは机で行う。
④気分転換🌞
適度に息抜きをしながら行うことはもちろん、疲れているときはしっかり休み、やる気のある時に沢山進める。
以上となります。
いただいた勉強方法はもちろんどれも貴重なご意見で大変参考になりましたが、私個人の実感として、何よりも、森下さんと話した日からめちゃくちゃやる気が出て、今まで以上に勉強に集中することができている点にとっても驚いています🔥🔥(森下先輩パワー!!)
「これでいいのかな…?」と一人で終わりのない道を歩く中で、実際にその資格取得を達成した方の意見を聞くと、進むべき道が明らかになる感じがして、ぼんやりと不安感を持っている状態を解消できる、ということも大きな発見でした✨
また、勉強をしっかりと習慣づけることができるようになり、休みの時間も資格取得のために割くようになりましたが、むしろ、だらだらと過ごしてしまいがちな休日/帰宅後の時間にメリハリが付いて、心身共に健やかに日々を過ごすことができています!!
私の友人にも、実は”資格取得が趣味”という子がいるのですが、確かに、きっちりと生活をコントロールしている感覚が好きな方には、「資格取得」はいい趣味になるかもしれません🤭(個人差はあります!笑)
IT業界であれば『基本情報技術者試験』の取得を志す方は沢山いらっしゃるのではないかと思います。
上記の資格に限らず、何かの目標に向かって勉強を続けている方に対して、少しでもモチベーションになることができていればと思います🥰
最後に
ここまで読んでいただき、誠にありがとうございます☺💗
今回は、自らが「基本情報技術者試験」に挑戦することをきっかけに、POLで実際にその資格を取得された森下さんに聞き込みを行った内容をご紹介させて頂きました✨
記事をきっかけに弊社にご興味を持っていただいた方はぜひ、新卒採用の選考にご参加いただけますと幸いです✨
また、中途採用のご応募も随時お受けしておりますので、詳しくは採用情報のページをご覧ください🍀
選考を通して皆様にお会いできるのをお待ちしております。
本格的に寒くなってまいりましたので、皆様暖かくしてお過ごしくださいね☕
良い週末をお過ごし下さい!🌷
END