フィットネス用品販売業における多店舗在庫管理の導入事例

在庫精度アップと適正在庫維持を実現

株式会社THINKフィットネス

今回のシステムで採用した自動認識機器

ハンディターミナル ScanPal 5100(ハネウェル製)
バーコードラベルプリンタ DaVinchi(新盛インダストリーズ製)
POS 本体:iPad(アップル製)
バーコードスキャナー:CM500W3-IP(アイメックス製)
レシートプリンタ:Priflex(ヒット製)
キャッシュドロア:DWM48LMN(テクノべインズ製)

課題

  • ジムを含む全店舗と倉庫での毎月の棚卸業務に膨大な時間がかかる
  • 現品の動きと在庫情報にタイムラグがあるため、在庫情報の精度が低い
  • 長期滞留在庫の把握や他店舗との在庫融通ができないため、余剰在庫が発生している
  • 店舗の売上・会計処理に時間がかかり、顧客を待たせることが多い
  • 顧客管理(CRM)が不十分なため、リピーターへの販売機会を逃している
  • 店舗の事務処理が煩雑で、非効率で事務品質が低い

参考データ

店舗数:45店舗 / 来客数:約200人/日 / 商品数:約6万点 / 登録顧客数:10万人

導入効果

  • リアルタイムな入出庫処理の実現で現品の動きと在庫情報が一致したため、全社の棚卸作業時間が半分以下に短縮し、在庫精度も向上した。
  • ハンディで在庫状況を確認しながら適正発注を行うことが可能となったため、余分な在庫が削減できた。
  • 在庫に関連する処理がハンディのバーコードスキャンで行えるため、入出庫データの入力漏れが無くなり、在庫情報の精度がアップした。
  • 店舗はPOSでの売上登録やハンディによる入出荷登録と同時に在庫が更新されるため入力業務の省力化、売上データ等の精度がアップした。
  • POSで顧客検索、売上登録、レシート発行、クレジット決済等の支払業務が一貫してできるため、顧客の待ち時間が大幅に短縮した。
  • POSで顧客と売上商品の紐付けが可能になったため、顧客分析の結果などからの販促活動が可能となり、リピート客の増加に結び付きつつある。
  • 閉店後の現金精算処理や営業日報の作成が容易となり、事務作業が大幅に軽減された。

導入の背景

作業効率化、在庫情報の精度向上、管理事務作業の省力化、在庫削減が経営課題

㈱THINKフィットネスは1986年に創業し、フィットネスクラブ展開とフィットネス用品の販売を手掛ける成長著しい企業です。1995年に米GOLD'S GYM FRANCHISING(GGF)社とフランチャイズ契約を締結して以降、現在は全国に35のジム(フィットネス商品販売も行うとフィットネス用品販売8店舗を展開しています。事業拡大の中で、特に商品在庫管理分野の棚卸をはじめとした作業の効率化、在庫情報の精度向上、管理事務作業の省力化、在庫削減が喫緊の改善を要する経営課題でした。

導入の決め手

経営課題であった要求仕様を、満たしている

現品の動きはハンディによるバーコードスキャンで正確な入力ができ、商蔵奉行に直接連携しているため、リアルタイムに在庫が更新されます。そのため、棚卸業務はハンディで棚卸入力する同時に画面にリアルタイムな帳簿在庫との確認できるので精度アップと省力化が図れます。店舗では奉行と直接連携ができる低価格、省スペースのPOSシステム「iPOS」で売上処理と同時に出庫処理ができ、しかも顧客管理も可能です。物流倉庫ではハンディによる入荷検品や出荷検品の徹底で倉庫事務処理の省力化と精度アップが実現します。また、入荷検品時や出荷検品時にハンディからモバイルプリンタでバーコードラベルが印刷できるのでバーコードラベル貼付率が上がり、関係部門のハンディ活用が促進されます。加えて適正在庫維持機能などの様々なカスタマイズ要求にも柔軟に対応できます。導入後のシステム保守にはMDM機能(MobiControl)が提供されているので全国の拠点端末に対してリモートによるメンテナンスが可能です。以上、「在庫リアライザー」は求める要求仕様をほぼ、満たしていることが導入の決め手となりました。
さらに具体的な決め手となった業務での6つの有効性


棚卸業務(全拠点共通)


リアルタイム処理をベースとした棚卸で在庫精度の向上と棚卸業務の省力化を実現


「在庫リアライザー」はいつでも帳簿在庫を締めて棚卸が可能なため、毎月1回の棚卸の月末集中を避ける目的で予め、拠点毎の棚卸日程計画を入力し、各拠点は棚卸日程計画に基いて帳簿在庫を締めて棚卸を行います。これにより、拠点は業務に比較的余裕のある日時を使って棚卸することができ、本社管理部門は棚卸差異の原因追及調査作業を分散して行うことが可能となりました。棚卸日程分散効果は棚卸に使用するハンディ機器の融通活用にも効果を発揮しています。拠点には通常、ハンディが1台~2台しか配布されていませんが棚卸時にはハンディを倍増して一気に行いたいため、近隣の拠点と日程を調整して、融通しあうことが可能となりました。一方で棚卸入力時には現時点の帳簿在庫状況を確認しながら行えるため、棚卸モレや重複入力などのミスを防ぐことができます。 以上により、棚卸差異が半減し、棚卸業務に費やす時間も半分以下に短縮することができました。これにより、棚卸差異が少ない拠点は棚卸を毎月から、隔月に許されるところが増えており、更なる効果が現れています。


発注業務(全店舗共通)


ハンディによる発注入力と発注数リコメンド機能で在庫の削減と適正在庫の維持が可能に


ハンディによる入出庫リアンルタイム処理の実現で在庫情報の精度が上がる中で、もうひとつの大きな課題である「在庫の削減」に取り組みました。ハンディによる奉行の発注伝票入力が可能となったため、現品の在庫状況を確認しながら、正確で適正な発注ができるようになりました。具体的には発注入力をする際に自店舗の「不動在庫商品(直近、6ヶ月以上販売や出庫がない)」や「過剰在庫商品(平均出庫量の3ヶ月分以上)」については発注禁止のアラートが出ます。一方で、自店舗には「不動在庫」や「過剰在庫」はないが他店舗には存在する商品については他店舗の「不動在庫数」または「過剰在庫数」がハンディ上に表示され、その中から、選択した店舗へ倉庫間移動を依頼することで余分な発注を防止することができます。発注が必要な商品については「推奨発注数(月間販売出庫量のnヶ月分)を表示され、さらに当該商品の過去12ヶ月の月別出庫実績数で増減傾向を参考にしながら発注数を確定入力することができます。以上の機能を活用することで発注に不慣れな人でも適正な発注が可能となり、在庫の削減効果が確実に現れています。


商品販売店舗業務


店舗における商品在庫管理業務の省力化と在庫精度向上が実現し、売上管理や顧客管理にも効果が波及


倉庫からの転送(振替)依頼は店舗がハンディ入力による奉行の受注伝票(社内依頼伝票に流用)で行い、転送品が店舗に入荷したら振替入庫入力で入荷検品すると同時に倉庫の振替在庫から店舗倉庫に倉庫間振替されます。店舗から客先への直送を倉庫に依頼する場合は店舗がハンディ入力により奉行の受注伝票を作成し、倉庫でのハンディによる出荷入力と同時に店舗の奉行売上伝票が生成されます。店舗が受注した商品の入荷処理は発注伝票に基づいた入荷予定表でハンディによる入荷検品を行うと同時に仕入伝票が生成されます。一方、POSシステムは無線LANに接続されたIPadにカードリーダ付携帯プリンタとバーコードスキャナーをBluetooth接続し、さらにキャッシュドロアはLANに接続されているため、場所を選ばないコードレスPOSシステムである弊社製「iPOS」を利用しています。「iPOS」は「在庫リアライザー」と「蔵商奉行」に直接連携しているため、売上を上げると同時に店舗在庫から出庫され、奉行の「売上伝票」が生成されます。一方、「iPOS」のバックオフィスには顧客管理機能が用意されているため、顧客と紐付いたポイント管理や購買履歴が掴め、各種顧客分析情報から販促メール発信などが可能で、来店客数の増加に役立っています。閉店後の事務作業は現金精算処理についてはPOSの導入で、営業日報作成には必要な集計データが出力されるため、大幅に軽減されました。以上、店舗では「在庫リアライザー」と「iPOS」が導入されたことにより、在庫管理業務や営業管理事務の省力化、作業品質の向上、在庫の削減、リポート顧客の増加等の改善が一気に図れました。


物流倉庫業務


無線LAN整備とハンディの活用で物流倉庫業務の省力化と在庫及び出荷精度の向上を実現


物流倉庫の機能としては入荷した在庫商品を各店舗に配送する業務をはじめ、営業部門(卸業務)や通販部門の入出庫、在庫保管業務も行っています。倉庫内はどこでも無線LANがつながる環境を整備されたため、全ての入出庫業務にハンディが活用できます。店舗からの配送(振替)依頼は奉行の受注伝票(社内依頼伝票に流用)を使って、倉庫に依頼します。倉庫ではその受注伝票に基づいた「出荷予定表」を印刷して商品を取り揃え、ハンディで店舗向けの振替出庫入力を行うと倉庫内の転送倉庫に倉庫間振替が行われ、一般在庫品とは区別されます。区別されたそれらの商品に対する「送り状(出荷明細書)」を印刷し、現品と一緒に梱包して対象店舗に発送します。店舗からの顧客への直送依頼や営業部門、通販部門からの出荷依頼は奉行の受注伝票に従い、ハンディによる出荷検品を行うことによって、奉行の売上伝票が生成されます。 仕入入荷品については奉行発注伝票に従い、ハンディで入荷検品を行うことによって、奉行の仕入伝票が生成されます。倉庫内での現品の動きがすべてハンディでリアルタイムに把握できるため、在庫情報の精度が上がり、奉行端末への事後入力処理が省けました。また、入荷検品時や出荷検品時にはハンディにブルートゥス接続されたモバイルプリンタから、バーコードラベルを印刷し、現品に貼付することができるため、店舗での現品に対するバーコードラベル貼付作業がほとんど不要となりました。


営業・通販・仕入部門業務


在庫精度の向上により、受注時の出荷可能日の精度が向上し、顧客への在庫開示も可能に


最後に在庫情報精度が向上したことにより直接、現品を扱わない営業部門や通販部門にも波及効果が表れてきています。営業部門では受注時にリアルタイムな在庫引当を行い、正確な出荷可能日を客先に応えられるようになりました。通販部門はECサイトにリアルな在庫情報を開示する準備を進めています。さらに仕入部門では発注引当のシステム化による適正在庫維持可能な発注処理を目指しています。


システム保守業務


システム稼働後のダウンが許されない店舗内のフロント業務に対し、MDM利用で安心サポート


本システムは80台を超えるハンディターミナル(WindowsCE)、50台を超えるPC(Windows7)、5台のPOS(iPad)とサーバー(WindowsServer2012)が北は仙台から西は博多までの全国の店舗、倉庫とデータセンターで稼働しています。特にPOSは接客を伴うため、システムダウンは許されないシステムであります。また、店舗でのハンディの発注や入出庫業務もリアルタイム処理を前提にしていますのでシステムトラブルを極力、避ける必要があります。今回の「在庫リアライザー&iPOS」システムの導入に当たってはシステムの保守の工数削減と迅速なトラブル対応が重要な課題となっていました。これに対するソリューションとして弊社が日本総販売代理店として販売しているカナダSOTI社製のMDMである「MobiControl」を採用しました。MobiContarolはマルチOS対応であり、今回導入した機器(OS)全てを集中管理できますので、リモートでのアプリケーションの更新やトラブル対応、ヘルプディスク等が可能です。実際に今回のケースではPOSの設置店に初期導入時の訪問をした以外は全てリモートで対処しており、保守工数を最小限に抑える効果と迅速なトラブル対応に十分な効果を発揮しています。
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