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種苗販売業に於ける自動認識技術の利活用例
在庫と経営の「見える化」を同時に実現
岩倉社長 株式会社岩倉種苗店
今回のシステムで採用した
自動認識機器
ハンディターミナル | ハンディ:DT-X200(カシオ計算機株式会社) |
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バーコードラベルプリンタ | ラベルプリンタ:B-EV4D(東芝テック株式会社) |
POS | POS:QT-100 POSシステム:ShopWorks |
課題
- 単レジを利用しているため売上情報がリアルタイムに確認できない
- 店舗ではレジの部門コードごとで販売・管理をしているため、単品管理ができていない
- バーコードを活用ができていない
- 得意先での売掛処理を社内に戻らないと処理ができなかった
- ロケーション管理が行われておらず、入出庫や棚卸などに時間がかかる
- 有効期限、廃棄、小分けなどの在庫情報が管理されていないため、余剰在庫や廃棄などのロスが起きる
参考データ
商品種:25,000アイテム / 仕入先数:数百社 / 得意先数:数千社 / 営業所兼店舗:静岡、富士
導入効果
- POS導入で単品管理が実現し、迅速で正確な商品販売実績の把握及び現金管理が可能に。
- バーコードの活用で簡易的な在庫管理と在庫精度が向上し、業務の改善に結びついた
- 入出荷検品の際に入力担当者ごとに情報を管理することで、内部統制にも役立った
- 外回りの営業が得意先で納品・返品を直接ハンディ入力するため、営業事務の入力作業が削減。
- リアルな販売実績情報の活用で適切な発注を行い、適正在庫が維持できるようになった。
- リアルな現場情報が会計に直結したことにより1ヶ月以上掛かっていた月次決算が1週間程度に縮まった。
導入の背景

バーコードを使用した在庫管理を行いたい
弊社へ在庫管理システムについてのお問い合わせをいただいた時点で、既に在庫に関しては「商蔵奉行」で処理されており、会計とも結びついていたため一見システムとしては問題ないように見えました。
ただ、バーコードを使用した在庫管理を行いたいという漠然としたニーズがあり、弊社製品の「在庫リアライザー」を紹介する機会をいただきました。
導入の決め手
「商蔵奉行」とそれぞれが一体となったシステムとして違和感なく利用できる
一方、「在庫リアライザー」は自社倉庫用としてのWMSソフト基本機能を備えているため、「商蔵奉行」の現場フロント業務である現品在庫管理を補完することができました。また、「商蔵奉行」と「在庫リアライザー」「ShopWorks」は直接連携が出来、「在庫リアライザー」は「商蔵奉行」のマスタ類の更新結果を数分おきに取り込み、POSデータや入出庫データなどの所謂、トランザクションデータは売上伝票や仕入伝票データとして「商蔵奉行」に直接書き込むことが可能となっています。
これはユーザーから見れば「商蔵奉行」と「在庫リアライザー」「ShopWorks」が一体となったシステムとして違和感なく利用できる環境を提供していることになり、導入の基本的な決め手となりました。
入荷検品
正確な同時管理で在庫精度向上と事務の省略化
検品結果はリアルに「在庫リアライザー」のロケーション別在庫に登録されるとともに「商蔵奉行」の発注伝票更新、仕入伝票作成、奉行在庫更新が一気に行われます。在庫管理の精度向上の第一関門は入り口での正確な入荷検品・入庫処理を行うことです。 その点でこの仕組みは現場の処理とバックオフィスの処理(商蔵奉行)がタイムラグなく行われることで在庫精度向上と事務の省力化を同時に実現しています。

小売販売
直接連携で機会損失を最小限に
「Avanti-POS」の機能はバーコードによる単品売上レジ機能に徹したシンプルなものですがサーバーとの通信が途切れたときにも支障なくオフラインで利用でき、DBのバックアップ処理は外部のメモリーにリアルに行われます。
また、プログラムのアップデートやヘルプデスクはサポートセンタからのリモート処理が可能となっています。これは店頭でのPOSトラブルによる機会損失を最小限に抑える工夫が随所になされていることを意味します。直接連携によって「商蔵奉行」のマスタ更新がPOSに自動反映され、本社では店舗からの精算レポートが上がってくる前に本日の売上高や売上状況をリアルに知ることが出来ます。

卸販売
正確な同時管理で在庫精度向上と事務の省略化
もうひとつは納品書の発行が先行するケースです。受注を受けると「商蔵奉行」の売上伝票を入力し、納品書を発行し、その納品書を用いてピッキングを行います。このケースの場合は「在庫リアライザー」が奉行に入力された売上伝票の登録データを数分おきに取り込み、ロケーション別在庫に対し、出庫更新を行うことで「商蔵奉行」と「在庫リアライザー」の在庫との不整合を防止できます。このように導入先の業務実態に合わせ、柔軟に処理の選択ができることも重要なポイントです。
委託販売
(外回り販売)
事務の省略化を図り、正確な販売実績の把握に
その後、補充の想定される種子を車に積んで委託販売先に出向き、委託販売商品の補充を行います。その際、持参したハンディターミナルで商品のバーコードをスキャン入力し、すべての補充が終わったところでモバイルプリンタから補充伝票(仮納品書)を委託先に対して発行します。委託在庫から商品を引き上げる場合も対象商品をスキャンして引取伝票(仮返品伝票)を発行します。一日の仕事を終えて、営業所に戻り、補充データや引取りデータをサーバーにアップロードすると「在庫リアライザー」のロケーション別在庫が出庫更新され、同時に「商蔵奉行」の掛売売上伝票起票、奉行在庫更新が行われます。
これらの外回りの業務にもバーコードとハンディターミナルを利用することで事務の省力化、正確な販売実績把握そして在庫の精度アップに役立ちます。
棚卸
リアルな現品管理で棚卸工数の大幅削減
現品を再カウントして棚卸の精度を上げることができます。すべて棚卸結果は「在庫リアライザー」にリアルに登録されるので複数の人が仮に同じ商品をダブって棚卸入力した場合でも在庫リアライザー数との数量違いのアラートが出るので安心です。
棚卸結果は在庫リアライザーからCSVで出力し、「商蔵奉行」に取り込むだけで棚卸結果が反映され、会計上の棚卸減耗処理までが一気に完了します。「在庫リアライザー」がバーコードを利用したリアルな現品管理を実現していることで在庫精度が向上し、棚卸差異の最小化と棚卸工数の大幅削減、営業停止による機会損失等の防止が図れます。