通信

モバイル通信は増々高速化へ

2015-01-05

明けましておめでとうございます。
晴れ晴れしい新年を迎えることができましたでしようか。

本年も宜しくお願い致します。

昨年末、総務省は次世代の通信規格として「4G」で利用する周波数帯をNTTドコモ、KDDI、ソフトバンクに割り当てると発表しました。

今でも、「4G」を謳っているキャリアもありますが、混乱を避けるため許可された表現となっています(正確には「3.9G」になります)。

本質的には「LTE-Advanced」という、「LTE」(現在の主要通信規格)を発展させた通信規格に対し「4G」と呼称することができます。

現在の「LTE」規格でも、通信スピードは随分と早い(最大150Mbps)気がしますが、「4G」になると約10倍になり、「Gbps」の世界に入ります。

例えば、DVD1枚(映画1本分)のデータをダウンロードしようとした場合、LTEだと10分以上掛かっていたところ、4Gの「LTE-Advance」だと1分程度でダウンロードが完了するスピードとなります。

NTTドコモは今年度内の3月から、先ずは既存の周波数帯を利用した「LTE-Advanced」技術を投入し、225Mbpsのスピードを実現する予定で、1.5GHz帯と2GHz帯および800MHz帯と1.7GHz帯のCA(キャリア・アグリケーシヨン)という、違う周波数帯域を束ねて通信に利用することで、スピードの向上を図ります。

このCA(キャリア・アグリケーシヨン)は「LTE-Advanced」では標準の技術となり、効率的な電波利用が可能となります。

冒頭の各キャリアへの割り当ては3.5GHz帯という高い周波数帯へのもので、現在より広い帯域幅が割り当てられたため、各キャリアはより多くの情報を流すことが可能となるので、早いスピードで通信を行うことができる様になります。

ただ、この帯域は電波の直進性は非常に高い反面、障害物に弱いという性質を持っていますから、「つながりやすさ」をどう工夫するかが課題となるかと思います。
(ソフトバンクが以前に「プラチナバンド」と大々的に宣伝していたのは障害物に強い低い周波数帯の獲得をアピールしたものでした)

また、マイクロソフトに携帯電話事業を売却した「ノキア」は通信ソリューションの確立を目指し、東京オリンピック開催年である2020年に「5G」を展開できる様に進めています。

「5G」になると、今の10,000倍トラフィック容量、10Gbps以上のスピードとなり、来たるべく日の「1人1日1Gバイトのデータ通信」に耐えうるものとなる様です。

今の各キャリアが課している通信データ量規制はあっという間に達してしまいます(もっとも、その頃には規制値も今の10~100倍になっていると思いますが)。

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