業務用端末の変化

先日、ご紹介したGalaxy S8にちなんで、今回は「国内でのモバイル市場」についてご紹介します。

このブログをご覧になられている皆様の中でも、「個人用スマホはiPhoneです。」という方が大多数を占めているのではないでしょうか?

まだまだ日本国内でのAppleのシェアは圧倒的となっており、会社支給端末もiPhone!という企業が非常に多いのではないかと思います。

さて、前置きはこの辺りまでとして、今回は「業務で利用するモバイル端末」についてお話をしたいと思います。

「業務で利用されるモバイル端末って何のこと?」と思われる方も多くいらっしゃるかと思います。例えば、店舗での発注や在庫照会、それ以外にもドライバーさんの荷物情報の読取など、様々な場面で利用される端末がハンディターミナルです。

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このハンディターミナル(業務用端末)の市場もここ数年で変化を見せつつあります。従来の独自OSやWindowsにiOS、Androidという新たなOSが加わり、選択肢の幅も広がってきました。

それにより、用途の拡大が見込まれる反面、セキュリティのリスクなど様々な課題も浮かび上がってきます・・・。

新たなモバイルOSへの移行や懸念などについて、数回に渡りお伝えしたいと思います。

ちなみにMobiControlではWindows、iOS、Android全てのOSをサポートしているため、業務端末のトータル管理が可能です。

モバイルで消え行くOS

つい先日、このブログでもお伝えしましたが、「Android」「iOS」という巨像に立ち向かうべく開発されていたモバイル端末向けOSの「Firefox OS」でしたが、開発元のMozilla Foundationはその「完全な」終わりを告げました

そしてもう一つ。

「Android」や「iOS」が登場する以前から、スマホとして、またスマホ用のOSとして君臨していた「BlackBerry OS」ですが、とうとうそのシェアがカウントされない数値にまでなってしまいました。

米国の調査会社「Gartner」は2016年のモバイル端末に関する調査結果を発表しました。

OS
Source: Gartner (February 2017)

調査結果によると全世界での2016年最終四半期のOSシェアは「Android」がダントツで「81.7%」、次点が「iOS」で「17.9%」。

この2つのOSで実に「99.6%」を占めます。

そして「BlackBerry」。

何と「0.0%」です。

四捨五入しても「0.1%」に届かないシェアだった様です。

Vendor
Source: Gartner (February 2017)

BlackBerryも今では「Android OS」端末を出していますが、こちらも振るわない状況。

メーカー別に見てみると「Samsung」が首位で「Apple」が2位に変わりがありませんが、2015年と比べると、どちらもシェアを落としています。

代わって、中国メーカーである「Huawei」「Oppo」「BBK Communication Equipment」が台頭してきています。

特に「BBK Communication Equipment」がめざましく、特にインド市場では「278%」の伸びを見せるなど、世界5位の位置に躍り出ました。

Gartnerでは「Oppo」「BBK」「Huawei」「ZTE」「Xiaomi」、そして「Lenovo」といった中国メーカーが2017年に於いても、中国市場以外でも積極的になるだろうと予測しています。

「BlackBerry」の凋落とともに、当分は中国メーカーの時代が続くかもしれません。

去りゆくFirefox OS

モバイルの世界ではGoogleの「Android OS」とAppleの「iOS」で圧倒的なシェアをとっています。

その中にあって、Web標準技術のHTML5をベースに完全にオープンなOSとして期待されていたMozilla Foundationの「Firefox OS」でしたが、2015年12月に開発停止の予告をしていました。

そして2016年、Mozillaからバージョン2.6を最後に開発の終了が「公式」に宣言されてしまいましたが、「IoT」向けには開発を継続的に進めていました。

「IoT」向けの流れでは、パナソニック社からFirefox OSを搭載した「スマートテレビ」が発売されてもいました。

しかし、この流れも長くは続かなかった様です。

Firefox OSを開発していた「Mozilla」はIoT向け「Firefox OS」の開発チームに解散を伝えたと記事にでました。

非常に意欲的なプロジェクトでしたが、スマートテレビを含めたIoT関連でも影響を与える事が出来ずに、OS市場から去っていきます。

世の中は「Mobile」から「IoT」へと領域を拡げる中で、第三極となるべく開発された「Firefox OS」でしたが、ことごとく壁に当たってしまったのでしょう。

残念な気がします。

ただ、ブラウザーが残っています(最近、重くなりがちですが・・・)。

ブラウザーの分野で、機敏な動作と快適な閲覧が実現される様望みます。

Android OSアップデート

8月にリリースとなったAndroid OS 7.0(Nougat)ですが、2画面構成でのマルチタスク機能、ホーム画面上部から引き出す「クイック設定」の柔軟性向上、省電力モード「Doze」の機能改善、データ通信の節約につながる「Data Saver」やファイルベースの暗号化などのセキュリティ対策が盛り込まれました。

10月には「7.1」がリリース。

「7.1」ではシステムアップデートのバックグラウンドでのインストールやVRプラットフォームである「Google Daydream」のサポートなどが追加されました。

そして、12月5日(米国時間)、最新版となる「7.1.1」がリリースされました。

このバージョンには40個以上の脆弱性に対するパッチが含まれます。

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機能面では、iPhoneの3D Touchに似た機能としてクイックアクションが追加され、ホームに配置されたアプリをロングタップすることにより、アプリ内の機能を簡単に呼び出すことを可能にしました。

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絵文字も刷新し、様々な職業が追加され、表現力が高まりました。

Google Messenger、AlloやHangoutなどの対応アプリでアニメーションGIFも挿入可能となっています。

なお、現時点でこのバージョンに対応している主な端末は「Nexus 5x」「Nexus 6」「Nexus 6P」「Nexus 9」「Pixel」「Pixel XL」などのGoogleリファレンス端末となっています。

除々に対応機種が増えてくることかと思いますが、アップデートを行う際は情報収集などして注意下さい。

ただ、Android端末は何かあっても戻すことが可能なので、ちょっと安心ですが。

新しいモバイル向けOS

モバイルデバイス向けOSは現在、「Android」と「iOS」で占められています。

他にも「Windows 10 Mobile」などのOSはあるのですが、上記2つのOSで「圧倒的な」シェアを握っている状況です。

例えば、日本では「Androidが61.7%」「iOSが37.4%」「その他が0.8%」、アメリカでは「Androidが63.4%」「iOSが34.2%」「その他が2.4%」、ドイツでは「Androidが81.1%」「iOSが15.0%」「その他が3.9%」など。

なかなか2大OS以外が食い込む余地がない状況です。

かつて、この2大OSに立ち向かうべくブラウザー界の雄であるMozillaが「Firefox OS」を登場させましたが、今年の2月に敗北宣言を出しています。

また、インテルが音頭を取り、サムスンが主導し、NTTドコモから端末が出るとされてきた「Tizen」OSも結局のところ、拡がりが見られず、主導しているサムスンが孤軍奮闘している状況です。

AndroidはLinuxベースですが、同じプラットフォームを採用している「Ubuntu」もOSの統合を考え、モバイル向けOS「Ubuntu Edition」を出していますが、日本登場の噂も聞こえてこない、な状況です。

そこに来て、新たなモバイルデバイス向けOSが登場します。

「Plasma OS」です。

plasmaos

このOSはモバイルデバイス向けに「完全」に「オープン」なソフトウェアシステムを開発するために設計されています。

Android OSにも「自由さ」がありますが、「Plasma OS」はより自由度が増したOSになっています。

ネタ元でプロトタイプをインストールした端末の動作が確認できますが、完成度は高い様です。

見た目が新鮮なので、非常に楽しみですが、2大OSに「ちょっとでも」割って入ることができるでしょうか。

今後も追っていきたいと思います。

同時に日本でも展開される様、期待しています。

Android 7.0 リリース

モバイルOSの世界シェアをみてみると、Android OSが圧倒的な状況の様ですが、Android端末内でみてみると新しいOSになかなか進んでいない様です。

今年(2016年)3月時点での最新Android OSは「6.0」(Marshmallow)でしたが、Android内のシェアは「約2.3%」でした。

この8月に入っての状況はというと・・・

Android_OS_01

「6.0」(Marshmallow)のシェアは「15.2%」です。

その前の「5.0/5.1」(Lollipop)が「35.5%」、更に前の「4.4」(KitKat)でも「29.2%」あります。

新しいOSへ置換えが進んでいない状況が見えてきます。

そんな中、新しいOSとして「7.0」(N)が登場しました。

Android OSは代々スイーツをOSの名前に付けているので、今回の「N」は行き詰まったのか、名称の公募もしてみたり・・・。

その名称が決定し、「Nougat」(ヌガー)となりました。

Android_OS_02

アメリカ時間の8月22日にリリースされた「7.0」(Nougat)ですが、250以上の機能が追加されています。

ただし、新しい機能の恩恵に預かれる端末はNexusシリーズの6/5X/6P/9、Android TVのNexus Player、Google謹製タブレットのPixel CとAndroid OneのうちGeneral Mobile 4Gです。

また、このOSを搭載した新端末としてLG社の「LG V20」が予定されています。

これから流行るであろう「VR」(Virtual Reality)や「AR」(Argumented Reality)に親和的だったり、個人的にはバッテリー管理機能の「Doze」がより賢くなった部分が気になります。

多くの新機能が備わっているので、追って記事にしたいと思います。
(「Nexus 5」が対象外となってしまったのが悲しいですが)。

ところで、新しいOSの登場ももうすぐ、ですよ。

iOS 9.3.3のリリース

「iOS 9.3.2」は5月17日にリリースされましたが、iPad Pro 9.7インチモデルで不具合が発生したため、6月3日に改めて修正版「iOS 9.3.2」として再リリースとなりました。

そして、7月19日。

最新版iOSとして「iOS 9.3.3」がリリースされました。

iOS9_3_3

このバージョンでは新しい機能はなく、バグ修正とパフォーマンスの向上がメインとなっています。

このバージョン以前のバージョンでは「iMassage」に関する脆弱性が存在するため、アップデートが推奨されています。

この脆弱性はiMassageを介して送付されたファイルから、ストレージやパスワードを保存している領域へのアクセスが可能なコードを実行できてしまう、というものです。

iOSのアップデートにより、防止が可能となっています。

その他の修正項目として、
・特殊な予定への出席依頼を受信した際に強制再起動する問題
・終了したはずのFaceTime通話で音声を継続して取得できる問題
・Safariで表示しているページのURLを偽装できる問題
・Siriを使い、ロックを解除することなくiPhoneの連絡先が閲覧できる問題
などがあります

アップデートが推奨されているバージョンですが、「iOS 9.3.2」の場合がある様に、予め情報収集を進めた上で、アップデートされることをお勧めします。

今のシェア

ここのところ日本では、Windows 10 Mobile端末の発売が相次いでいるとはいえ、世の中はAndroidとiOSで圧倒的なシェアとなっています。

アメリカの調査会社ガートナーは2015年第4四半期に於けるモバイルOSのシェアについて発表しました。

調査結果によると、2015年第4四半期は全世界で約4億台のスマートフォン等が販売され、前年同期に比べ「約9.7%」増加しているとの事。

OS別のシェアを見てみると、Androidが「約80.7%」、iOSが「約17.7%」と圧倒的でこの2つで約98.7%を占め、前年同期に比べ増加させています。

Windows、Blackberryなどその他OSは前年度比でシェアを落としている様子がうかがえます。

メーカー別で見てみると、2015年通期でSamsungが「約22.5%」、Appleが「約15.9%」と二大巨頭となっています。

最近の躍進が目まぐるしいXiaomi(小米)は「約4.6%」と前年より僅かに伸ばしていますが、ほぼ中国向けと考えるとニュースほどのインパクトある伸びとはなっていません。

さて、日本ではどの様なOS構成になっていますでしょうか。

Japan_Share
Data by KANTAR

イギリスの調査会社カンターの2016年1月末時点の日本でに於けるモバイルOSのシェアはAndroidが「約48.7%」、iOSが「約50.3%」で、やはりこの2つで圧倒的なシェアを有していますが、iOSの方がシェアが高い点がグローバルとは異なります。

その他のOSは1%にも満たっていません。

日本国内のOS構成をみても「ガラパゴス」を感じます。

iOS端末は「高級」で端末金額も高めなので、日本のシェアが高く、超入門モデルから超高級モデルまで幅広く揃っているAndroid端末はグローバルで強い傾向があります。

Androidの最新OSバージョンは「6.0」(Marshmallow)ですが、Androidに於けるこのOSのシェアは「約2.3%」。

Android
1つ前の「Lollipop」(5.0/5.1)が「約36.1%」とそれまでのトップだった「KitKat」(4.4)の「約34.4%」を抜きました。

次のOS「N」の開発も進んでいる様なので、「Marshmallow」がどこまで伸ばすでしようか。

因みに、マルチOS/マルチプラットフォーム対応のMobiControlは新しくOSがリリースされても、いち早く対応するので、安心して継続利用できます。

また、Androidメーカーの一部では「OSを上げさせない」設定も可能です。

Ubuntuの前進

スペイン/バルセロナで開催され、先週に閉幕した「MWC 2016」(モバイル・ワールド・コングレス)のMicrosoftブースでは「Windows 10 Mobile」搭載のスマホの発表があり、9機種中5機種が日本発のブランドとなりました。

日本発信ブランドのWindows 10 Mobile端末として発表された製品はマウスコンピューター製「MADOSMA Q601」、 FREETEL製「KATANA 01」、VAIO製「VAIO Phone Biz」、Trinity製「Trinity NuAns NEO」、Jenesis製「Jenesis 4″ Phone」。

勢いを感じる展開に今後が楽しみです。

ただ、現状ではコンテンツ(アプリ)がしっかりと揃っていないので、Android端末やiOS端末と同様な体験ができるアプリがないと厳しいかもしれません。

ところで、第三極(第四極?)となりそうなOSとして「Ubuntu Phone OS」がありますが、細々と展開はしている様です。

英国/カノニカルは「Ubuntu Phone」OSから変更された「Ubuntu Touch」OS搭載の新端末「Meizu PRO 5」を発表しました。

製造会社は中国/Meizu社で以前に「MX4 Ubuntu Edition」というUbuntu OSを搭載した端末を発売していました(現在はオフィシャルサイトで売り切れ表示)。

今回発表の端末もベースがAndroidの「Meizu PRO 5」であり、5.7インチ(1920pix × 1080pix)のAMOLEDディスプレイに、オクタコアとなる「Exynos 7420」チップセット、4GBのRAMと32GBのストレージという贅沢な構成。

Ubuntu

詳細はまだ明らかにされていませんが、Windows 10 Mobileの目玉機能である「Continuum」(コンティニュアム)と同じ様な機能「Convergence」がデスクトップの代わりとなるかもしれません。

非常にスペックが高いにもかかわらず、端末代は低廉な価格に設定されているので、是非とも手にしてみたい端末です。

それなりに前から走っていたモバイル端末向け「Ubuntu」OSですが、やっと動き出してきた様です。

今後も注目したいOSです。

もうひとつのOS

年末年始にかけて、モバイルデバイス分野では第三極のOS端末として「Windows 10 Mobile」を搭載したスマホの登場が国内で相次ぎました。

PC分野では圧倒的なシェアを有する「Windows」ですので、モバイル分野での過去のシガラミに囚われることなく、発展を期待したいところです。

一方、その他のモバイルデバイス向けOSはというと、「Firefox OS」は先日の記事で終焉をお知らせしました。

韓国/サムスン社が開発を進めている「Tizen」は2015年1月にインドやバングラデシュ向け端末の発売があり、6月末には100万台を突破したとの記事が賑わいをみせていましたが、その後の状況が明確になっていません。

NTTドコモがTizen搭載端末を取り扱う予定がありましたが、延期の状態です。

ただし、サムスン社としては2016年内にハイスペックな端末を発売する予定とのことです。

もう一つ、「Ubuntu Phone OS」がありました。

2015年2月にスペインのbqから「Aquaris E4.5 Ubuntu Edition」が発売されましたが、なかなか後が続いていない状況でした。

その「Ubuntu Phone」OSを搭載したタブレットが同じく「bq」から発売されます。

Ubuntu

このタブレットは2つのアプリを同時に立ち上げるマルチタスクとディスプレイやBluetoothのキーボードとマウスを接続することによってPC的な使い方も可能となっている様です。

「Windows 10 Mobile」にも同様な機能がありますが、この部分はそれぞれを追って確認したいと思います。