新たな周波数の割当て

モバイル端末を複数台持ち歩く人も珍しくなくなりましたが、今やモバイル端末の契約数は2015年12月末時点で約1億5500万台(PHS除く)となり、日本の人口を超えています。

この増加に伴い、現在利用している電話番号の「枯渇」が考えられる様になり、新たに「060」が追加される可能性が出てきたりしています。

利用している「電波」も有限なので、端末の増加に合わせて足らなくなっています。

電波の有効利用として「LTE」(Long Term Evolution)という技術が登場しましたが、それでもなお心配が増えています。

Wi-Fiも電波を利用していますが、利用している周波数はケータイと違って、「2.4GHz」と「5GHz」の周波数帯を使っています。

「2.4GHz」帯は電子レンジでも利用されていて、電子レンジを利用している時にWi-Fiが繋がりにくくなる、なんてこともあります。

「5GHz」帯は比較的空いているので、この帯域を利用するWi-Fiはスムーズなアクセスができる場合が多いです。

その「5GHz」帯でLTEを利用する動きが出てきました。

NTTドコモは中国/ファーウェイと協同で5GHz帯を利用したLTE通信の実験を行い、成功させています。

この帯域は電波利用の免許が必要ないので「アンライセンスバンド」と呼ばれていて、自由な電波利用ができます。

ただ、単独で利用する訳ではなく、他の携帯電話用周波数帯と合わせて、「CA」(キャリアアグリゲーション)として利用することになりそうです。

Wi-Fiで利用している帯域なので、Wi-Fiに干渉しない様な仕組みを構築する必要がありますが、暖かくなる頃には規格化されて、実用化に動き出しそうです。

この技術は「LAA」(Licensed Assisted Access using LTE)と呼ばれ、Wi-Fiより電波の利用効率が高いことから、期待される技術となっています。

つながりやすい環境が増えてくれるのは嬉しい限りです。

なお、MobiControlは端末と管理サーバーが通信できる状況であれば、端末の場所や地域を選びません。

端末が外国にあっても、日本国内からの管理が可能です(実際の事例もあります)。

もちろん、閉鎖されたネットワークでも利用が可能です。

気になる技術

最近は様々な場所で公衆Wi-Fi網が整ってきているので、随分と便利になってきました。

海外でも、割りと色んなところで簡単な認証で利用できます。

日本でも、インバウンド観光客の増加を見込み、取り組みが進んでいます

ただ、輻輳(アクセスが集中して通信速度が低下すること)や機器が対応する規格が古くて、快適なネットアクセスができない場合も多々ある気がします。

そんな中、「Wi-Fi」(無線LAN)に変わる技術が出始めてきました。

「Li-Fi」(Light Fidelity)です。

無線技術である「Wi-Fi」に対して、「光」を利用して通信を行います。

開発されたのはイギリス(スコットランド)の大学で2011年でした。

その後、色々な機関で研究が進み、224Gbpsの通信速度を出すことに成功した様です。

これは「28GBのデータ」を「1秒」でダウンロードできることを意味します(DVD6枚分!)。

光の点滅で0か1を表す様ですが、超高速の点滅で人間の目では認識できないので問題はないとの事。

現認はできないけど、意識レベルでの影響が心配でもあります・・・。

ともかく、光を発する器具はそこら辺にあるので、「室内にいれば」常に快適な通信が可能になりそうです(もっとも、バックボーンの方が心配でもありますが)。

街中(地下鉄の駅など)でWi-Fi利用をしている場合に、アクセス状況が非常に悪く、結局Wi-Fiでのデータ通信を諦めてしまうこともあるので、快適な環境が整うのは喜ばしいことです。

「常にネットワークにアクセスできる」環境であれば、MobiControlでの管理効率も更に効果的になり、端末や機器の運用、業務利用もより、効率的になります。

「Li-Fi」が実用化される頃にはMobiControlで取り扱える端末や機器も現在より更に増えているかと思います(現在でも「プリンター」などの管理も含められます)。

iPhoneで更なるスピードアップ

9月12日に予約受付が始まり、9月25日に発売される「iPhone 6s」「iPhone 6s Plus」ですが、通信技術としては下り300Mbpsを可能とするLTE Advancedに対応しています。

ただし、現時点ではキャリア側が対応していません。

NTTドコモは現在225Mbpsで提供している「PREMIUM 4」を新しいiPhoneの発売に合わせ、「262.5Mbps」で提供すると発表しました。

このサービスは「東名阪」で実施され、幾つかの周波数帯を束ねる「キャリア・アグリゲーション」(CA)の技術により提供されます。

東名阪以外の地域では「187.5Mbps」の提供に留まる模様。

一方、ソフトバンクは「SoftBank 4G」(AXGP)として「165Mbps」、「SoftBank 4G LTE」として「187.5Mbps」の下りスピードを提供していますが、スピードアップの情報はありません。

KDDIは「WiMAX 2+」として「220Mbps」の通信速度を提供していますが、「4G LTE」として「225Mbps」の通信速度をiPhone 6s/iPhone 6s Plus向けに提供しています。

通信速度が速くなってストレスを感じることが少なくなりましたが、快適さに溺れているとあっという間にデータ容量上限に達してしまい、あまりの落差に悲しい思いをすることになります。

先日も、やけにブラウザーの表示が遅いと思ったら、制限に掛かっていました(月末近くだったので、我慢できましたが・・・)。

スピードアップを図ると同時にデータ容量上限の緩和も行ってもらいたいものです。

この先、どんどん通信速度が上がってく見込ですが、現在の「4G」と呼ばれている「LTE」(LTE Advanced)では「Mbps」だったものが、次世代である「5G」(5th Generation)になると「Gbps」~「Tbps」の世界に到達するとみられています。

現在のテキスト表示の感覚で、映画一本がダウンロードされる、そんな時代がもうすぐ来そうです。

アメリカの通信キャリアである「Verizon」は「5G」の実証試験を進め、2017年には商用利用を開始したいとの事です。

「5G」が普及するのは2020年頃とみられていますが、この勢いだと前倒しでの実現により普及タイミングも早まりそうです。

データ容量上限の緩和も是非ともガンガン進めてもらいたいものです(低廉な料金のままで・・・)。

因みに「MobiControl」は通信データの容量監視が可能なので、一定のしきい値の設定でアラートを発生させることにより、管理者にメールによるアラート通知が可能となるので、思わぬ支出を抑制できます。

SIMロック解除情報②

昨日、KDDIがSIMロック解除に関するプレス発表をしましたのでSIMロック解除情報として記事にしました。

ほぼ同時にDOCOMOもSIMロック解除に関するプレス発表を出しています。

DOCOMOは今まで、SIMロック解除について「2011年4月以降に新たに発売されたSIMロック解除機能搭載の携帯電話機など」を対象にロック解除を行っており、かなりの機種が対象に含まれており、柔軟なものとなっていました。

今回の発表では「2015年5月1日以降に発売される機種」について、「機種購入日から6か月間の解除制限期間」が設けられており、ロック解除できる手続き方法(受付)が増えたとはいえ、今までの解除の方向に比べ後退した様に感じます。

DOCOMOも「SIMロック解除に関するガイドラインに準拠し」としていますが、KDDIとほぼ同時の発表であることや内容的に同じとなっている点で違和感を覚えます。

この点については、このサイトでも言及しているところですが、全ての端末でのSIMロック解除を期待した分、今回のキャリアの方針は残念なものとなっています。

SoftBankからはまだ発表がありませんが、おそらく同じ様な内容となる可能性が高そうです。
(SoftBankの後出しでの期待もしたいですか・・・)

キャリアに縛られない、「SIMフリー端末」の登場とMVNOが増えている現在、もう少し条件を緩和してほしいところです。

引き続き、注目したいと思います。

SIMロック解除情報

前回の様々なプランを持ったSIMが登場します、と記事にしましたが、この記事では「SIMロック解除」を睨んでのサービスを取り上げていました。

記事の時点でキャリアからの「SIMロック解除」についてのアナウンスはありませんでしたが、本日キャリア発表の第一弾としてKDDIがアナウスしました。

SIMロック解除の開始について」という発表をみますと、契約後180日経過した「対象」端末に対して「auショップ」または「au Webサイト」から申し込みを受付ける、との事。

総務省の勧告では「5月以降」販売する端末を対象としていましたが、KDDIは4月23日に発売された「Galaxy S6 edge SCV31」も解除の対象端末に含めるとしています。

今後、KDDI販売端末で他社SIMの利用やKDDIのSIMで他社端末の利用も考えられますが、LTEの対応「バンド」と3G回線に関しては「CDMA 2000」という規格を使用しているため、注意が必要です。
(DoCoMo、SoftBankはW-CDMA)

解除可能になるまでの待機期間がちょっと長い気がしますが、他のキャリア含め、状況を見守り確認したいと思います。

通信速度のはなし

以前の記事でデータ通信速度ついてを取り上げました。

ワイヤレスのデータ通信では進化が早く、「3.9G」(いわゆる「4G」)では150Mbpsのスピードを達成しており、NTTドコモが展開する次世代通信規格「LTE-Advanced」では225Mbpsからのスタートとなります。

また、「CA」(キャリア・アグリケーション※)により、更に効率化が図られることなり、よりスピードアップが可能となります。

違う周波数帯域を束ねて通信に利用すること。

ただ、実体験としての通信速度はどうでしょうか。

75Mbps、150Mbpsや225Mbpsといったところで、普段使いの感覚では大差ない様にも感じます。

MVNOも同様なスピードを謳っていますが、キャリアに比べると更に速度感がない様に感じます。

最も、MVNOはキャリアとの契約で実質的に速度が出ない「仕組み」になっている(利用者が少なければ影響がないですが)はずですので、標榜している数値との乖離を非常に感じます。

料金プラン等で差がつきにくい状況にあって、「通信スピード」「つながりやすさ」を目立たせる方向に進むのは想像に難くないですが、こうした実体験との乖離も消費者を惑わすものとなります。

かつて、「乖離」の部分で問題も出ていました。

「MVNO」もバラツキがあります。

このことに関して、総務省は携帯電話会社に対し、スマートフォンの通信速度の広告表示を改めるよう求める方針を固めた、と共同通信系の「47NEWS」が伝えています。

実体験としての「速度」表示が是正されるのは喜ばしいことですが、記事では全国10ヶ所(都市)で採速した結果を有識者らの協議会がチェックするとのことですが、どの様なチェックを行うのでしょうか。

チェックの結果、妥当な数値が導き出せるのでしょうか。

多少の不安を感じます。

ただ、「ベストエフォート」といいつつ、掲げたスピードが全然出ていない現状からすると、より実態に近づくと考えられるので消費者の選択の誤りが是正されるものと期待します。

今後、どの様な表記になるのか注目していきたいと思います。

電波の効率化と通信技術のお話

今日台風18号の影響で全国的に大変なことになっていましたが、東京でも通勤/通学に大変な混乱がみられました。
首都直撃も久し振りの様な気がします。

ところで、通信環境の整っている日本は今やLTE(Long Term Evolution)がデータ通信にすっかり利用されていますが、この「LTE」は4Gとか3.9Gとか言われたりしています。

「4Gや3.9G」の「G」は「Generation = 世代」を表し、現在の移動体通信規格は約4世代目となります。

第1世代(1st Generation = 1G)は1979年にNTTが始めた移動通信サービスが始まりであり、移動体通信の黎明期に取り入れられた技術です。
アナログ方式の通信速度14.4Kbpsで、ここから日本の携帯電話がスタートしました。

第2世代(2nd Generation = 2G)は1993年に登場し、1Gと違いデジタル方式になり日本では独自開発のPDCという通信方式で、海外では欧州規格から派生したGSMという通信方式が主流になりました。この時、世界的な規格となったGSMを日本が採用していなかったため、国際ローミングへの対応が遅れる結果となってしまいました(通信規格のガラパゴス化)。

第3世代(3rd Generation = 3G)は「IMT-2000」として1999年に国際電気通信連合(ITU)に於いて規格化された通信技術で、W-CDMA(UMTS)やCDMA2000といった通信方式があります。
日本では2001年にNTTドコモからスタートさせています。
第2世代では互換性のない通信方式により、国際ローミングへの対応が遅れたために世界的な共通規格として策定、利用される様になりました。

日本ではW-CDMA(ドコモ、ソフトバンク、Y! Mobile)とCDMA2000(KDDI)の棲み分けになっており、同じ端末メーカーの同じシリーズでもW-CDMA向けの端末とCDMA2000向けの端末が存在し、それぞれに互換性がありません(SIMフリーだとしてもSIMを変えて使えない)。

通信速度は初期の段階から、移動中に144Kbps、静止状態で2Mbpsと高速化が進められ、移動体(端末)データ通信の利用が加速化した規格となっており、今日のデータ通信の礎にもなったものです(最終的には拡張版として約42Mbpsまで引き上げられました)。

この第3世代(3G)規格では次の世代の架け橋技術として3.9Gが登場しています。それが「LTE」です。
「LTE」を「4G」と呼ぶ場合もありますが、4Gは国際電気通信連合で定められた「LTE-Advanced」 と「 WirelessMAN-Advanced」(WiMAX2)という、現在普及が進んでいる「LTE」の後継規格が該当しますので、正確ではありません(商業的には市場の混乱を避けるため、総称して「4G」としていますが)。

LTEの通信速度は112.5Mbpsにもなっています。

ただ、LTEは音声技術が取り込まれていないため(パケット通信回線のみ)、データ通信は「LTE」で通話は「3G」回線を利用しています。
音声技術は取り込まれていませんが、通信効率が高いためLTEに音声技術を取り込むために「VoLTE」(Voice over LTE)の導入が進められています。

「VoLTE」は「VoIP」(Voice over Internet Protocol)と同じ様に音声を圧縮してデータ通信(パケット通信)できる様にした技術になりますが、VoLTE用に音声専用帯域を確保して通信を行うことや、現状の音声通話の周波数である「300Hz~3.4KHz」からより帯域の広い「50Hz~7KHz」をカバーするなどで音質がクリアになるとされています。
ただし、VoIP対応端末同士のみで享受できます。

国内では6月にNTTドコモが初めてサービスを開始しました。
先日発売されたiPhone 6もVoIPに対応しているため、KDDIソフトバンクも着々と対応未定としながらも準備を進めています。

また、通信速度の向上と電波利用の効率化ではCA(キャリア・アグリケーション)という技術が採用され始めています。
この技術は電波周波数の違う帯域(例えば800Mhz帯と2Ghz帯)をまとめて利用することにより、通信品質の安定化と通信速度の向上が期待され、4Gでは標準の技術となる予定です。

モバイル通信のスピードはどんどん早くなっていますが、大容量のデータを早いスピードでダウンロード出来たとしても、各キャリアで帯域制限のためにデータ通信の上限が設けられてしまっている現状を考えると、どこまで快適に利用できるかを見極める必要もあるかもしれません(電波利用の効率化により、上限に大幅な引き上げや撤廃があると嬉しいのですが)。