モバイルの今

米国の市場調査会社IDCは、2016年の世界のスマートフォン出荷台数は約14億8000万台で、前年からの伸びはわずか3.1%にとどまる見通しだと発表しました。

この伸び率が1桁台でとどまるのは統計開始以来初めてのことです。

地域別でみると米国・西欧・中国で1桁台の伸びで、日本は6.4%減少。

今後は出荷台数の伸びは見込めないことから、いかに端末の買い替え周期を短くしていくかということが重要になります。

端末メーカーは厳しい戦いを強いられることになりそうですが、それは広告でも同様です。

アイルランドのページフェアによると、初期設定で広告を遮断するブラウザを利用している人は昨年の約2倍に達し、世界のスマートフォン利用者の約22%にあたると公表しています。

日本では利用者が少ないですが、広告を遮断するブラウザ利用は主にアジアで多く、広告遮断ブラウザをプリインストールした新型スマートフォンの販売も計画されているほどです。

こうした広告遮断ブラウザの利用による昨年1年間の経済損失は、なんと218億ドル(約2兆4000億円)とも言われています。(米のザ・バージの記事による)

さらに現在は堅調と言われるモバイルアプリ市場も、5年後にはインストール件数の伸びが鈍化すると予測されているため、モバイル関連のビジネスは方向転換の時期を迎えているのかもしれません。

5年後にはまだ見ぬサービスや端末が誕生している可能性もありますね。

Chromeが首位に…

米調査会社ネット・アプリケーションズは、PC用のインターネット閲覧ソフト(ブラウザー)市場で、米Googleの「Chrome」が先月初めて首位になったと発表しました。

これまでは米Microsoftの「Internet Explorer(IE)」が1990年代末から常に首位を獲得してきましたが、ついに逆転されてしまいました。

 
具体的な4月の世界シェアはChromeが41.66%でIEが41.35%だそうです。(新型ブラウザーの「Edge」はIEとしてカウントされています。)

browser_share

 

Chromeは2008年に登場し、今ではandroidのスマートフォンやタブレットの多くに標準搭載されています。

お気に入りや拡張機能などが自動的に同期される使い勝手の良さが支持されたことにより、着実にシェアを拡大させてきました。

たしかに、この数年でモバイル・PCの両方でChromeを利用する人が多くなりましたね。

まだまだ勢いは止まりそうにありませんが、2012年に別の調査会社が「ChromeがIEを超えた!」と発表した際は「利用動向を正確に反映していない」と反論したMicrosoft。

「Windows 10」に新ブラウザ「Edge」を搭載して巻き返しを図っている最中ではありますが、獲得した41.35%のシェアのうちEdgeユーザーが占めたのは4.39%分に過ぎないという結果も出ているので、なかなか苦しい展開のようです。

この結果を受けて、どのような反応をするのか…気になるところです。

Safariの不具合

前回の記事のまさに当日、iOS端末の標準ブラウザのSafariで不具合が発生しました。

例えば、iPhoneでSafariのアドレスバーをタップするとSafariが落ちてしまうというものです。

機種やOSに依存せず発生する様なので、厄介です。

この不具合は検索候補が有効になっていると発生する様で、キャッシュデータ処理のバグが起因の様子です。

問題の回避はSafariの「検索候補」(または「Spotlightの検索候補」)を「オフ」にするか、「履歴データ」を「削除」で、これにより発生しなくなります。

この事象に対し、Apple社は修正を行った様で、現在は発生が収まった模様です。

前回では、ある特定のサイトに関するJavaScriptの仕業でしたが、偶然にもSafariで違う原因の不具合が発生してビックリしました。

Apple社からの不具合だとすると、防ぎようがないので何とも大変です。

外国語を手軽に

先日、学研プラスとeラーニングを展開するライトワークスは、小中学生向けのオンライン英会話サービス「OLECO(オレコ)」の提供開始を発表しました。

oleco

レッスンはフィリピンにいる外国人教師とのマンツーマン形式でPCやタブレットのカメラ機能を使用し、学校の授業進度に応じて聞く力と話す力の習得を目指しています。

 
英語の学習法としてオンライン英会話はずいぶん普及していますね。
外国人教師の日本語能力が低いと、初級で英語を学習する人が困るケースもでてきますが…それでも英語教室に通うよりずっと安価で時間を気にせず学習できるというメリットは大きいと思います。

 
近年は「手軽に外国語を学ぶ」方法が多種多様になりましたが、スマートフォンの外国語学習アプリもそのうちの1つです。

 
既に2013年には外国語学習アプリ「Duolingo」が最優秀iPhoneアプリに選ばれています。

 
この外国語学習アプリの勢いは2016年も衰えず、今月発売のビジネス雑誌にも英語学習アプリの特集がされていました。

 

日本人向けの外国語学習が進化する一方で、海外観光客向けの案内も多言語対応に向けて動き出しています。

アクシスインターナショナルは、感情認識型パーソナルロボット「Pepper」の受付・案内サービスの提供を発表しました。

pepper

音声とタブレット機能を用いて中国語・英語・韓国語・アラビア語などで、来訪者の求める情報をすばやく提供できます。

 
商業施設や観光地での多言語対応スタッフ不足の解消や、リピーターの増加も期待できますね。

ちなみにMobiControlは、株式会社栄光様が「栄光ゼミナール」でご利用のiPad miniへ導入されています。

学習法の多様化に伴って、MDM活用の場も広がっていますね。

IEのサポート期限

Microsoftは米国時間の1月12日、2016年のセキュリティアップデートを開始しました。

このアップデートで「Windows8」と「Internet Explorer 8」、「Internet Explorer 9」、「Internet Explorer 10」のサポートも終了します。

(Internet Explorerは、以下IEと表記)

今まではWindowsOS本体のサポート終了日まで、いずれのバージョンのIEもサポートが継続されていましたが、今後サポートされるIEは最新版のみになりました。

 
サポートが終了するとセキュリティ更新プログラム(セキュリティパッチ)の無償提供が終了し、新たに見つかったセキュリティ上の脆弱性も放置されてしまうため、最新版IEにアップグレードするか、セキュリティサポートが提供されている他のWebブラウザへ移行する等の対策は必須です。

各WindowOSで利用できるIEのバージョンについては、下の表を参考にしてください。

ie_support

 

この表はESETがセキュリティブログに掲載した記事「Microsoft ends support for old Internet Explorer versions」に掲載されていたものです。

左側がOSで、右側が2016年1月のアップデートでサポートされているIEです。

 
ちなみにWindows Vistaでの「IE 9」のサポートは2017年4月まで、Windows Server 2008での「IE 9」のサポート期間は2020年1月までなので、サポート終了時期は目の前ですね。

 
Windows Vistaは昨年末のデスクトップOSシェアのTOP10に入っており、ユーザーは減少傾向とはいえ一定数いますので、サポート終了期限には気を付けてもらいたいものです。

 

しかし既に現段階でVistaユーザーだけでなく、全IEユーザーが「ブラウザは常に最新版を利用すること」を意識することが重要ですね。

世界を繋ぐFacebook

Facebookのマーク・ザッカーバーグCEOが8月27日、Facebookにアクセスしたユーザーが24日に初めて10億人を超えたと発表しました。

計算上は、1日で世界のほぼ7人に1人がFacebookにログインしたことになります。

 
とんでもない数の人がFacebookを利用しているんですね。

 
直近の業績発表での同社の日間アクティブユーザー数(DAU)は17%増の9億6800万人、月間アクティブユーザー数(MAU)は13%増の14億9000万人。

 
更なるアクセスの増加に向けて、現在は動画サービスやメッセンジャーを強化しているそうで、先日はメッセンジャー上で稼働するパーソナルアシスタント機能「M」を発表しました。

 
パーソナルアシスタントとは、人工知能(AI)を採用し、ユーザーの音声やテキストでの質問や命令に対応するサービスで、米Appleの「Siri」、米Googleの「Google Now」などが先行しています。

 
これを利用してFacebookはどんなことをしようとしているかというと…

・物品の購入
・友達へのプレゼントの配送
・レストランの予約
・旅行の手配(航空券の購入やホテルの予約のこと?)
・アポイントメント

 

facebook_m

 

例えば、「友達夫婦に子どもが生まれたんだ。プレゼントは何がいいかな?服やおもちゃはもうたくさん持ってるんだ」と自然な会話のように相談すると「靴はどうです?」と「購入ボタン」付きで候補商品を提示したり…

 

「来週シカゴに行くんだけど、おいしいハンバーガーの店を教えてくれない?」という質問に話題のバーガーショップの画像とリンク付きの情報を提示し、「この店が人気です。予約しましょうか?」と答えたり…

 

すばらしいですね!!

日本人がFacebookでこういう利用方法を好むのかは少々疑問ではありますが、非常に興味深いサービスです。

 
「M」は社内テスト後、サンフランシスコの一部のユーザーでの招待制テストが実施され、将来的には全Facebookユーザーが無償で利用できるようになる見込みだそうです。

 
進化を続けるFacebookですが、日本人は個人情報に対して非常にシビアな考えを持っているので他国よりFacebookをオープンに利用する人が少なく、便利になればなるほど悪用された時のリスクを考える人も多いかと思います。

 
この現状をFacebookが打破できるのか…今後が楽しみです。

ブラウザーの利用もガラパゴス?

普段お使いのウェブブラウザーは何でしょうか。

今や個人生活や業務遂行に欠かせない「インターネット」ですが、この概念は1960年頃に確立します。

縦横無尽にネットワーク化されていることから「World Wide Web」(全世界的な蜘蛛の巣)と呼ばれたりします。

1960年後半にアメリカで研究機関間のネットワークとしてスタートした「インターネット」は1984年に日本でも接続され、1989年にはアメリカで商用も始まり、様々なモノに繋がっている今の状況に至っています。

今では様々な機器やアプリケーション、プログラムが「インターネット」にぶら下がっていますが、インターネット接続に於いて最も利用されているのは「ウェブブラウザー」ではないでしょうか。

「インターネット」の黎明期では、まだ「ウェブブラウザー」は登場していませんでしたので、とても利用しにくいものでした。

1980年代に入り、ようやくウェブブラウザーの概念が立ち上がり、1990年になって初のウェブブラウザーとして「WorldWideWeb」が登場します。

この「WorldWideWeb」は「インターネット網」を表す「World Wide Web」と紛らわしいため、「Nexus」と改称されました(Google謹製のAndroid機「Nexus」シリーズとも紛らわしいですね)。

また、1991年には世界で初めてのウェブサイトが開設されています。

その後、洗練されたブラウザーとして「Mosaic」が登場すると、インターネットの利用者は一気に増加します。

更に、「Netscape Navigator」が登場すると、圧倒的な利用率となり、ブラウザーといえば「Netscape Navigator」という時代が到来します(AOLに吸収され、今では見る影も無いですが・・・netscape.netは残っています)。

1995年になって、OS「Windows」の爆発的な利用が進むと、バンドルされていた「Internet Explorer」(IE)とのブラウザー戦争の様相となりました(欧州ではバンドルが問題視されたこともありました)。

そして、15年後。

Browser_WorldWide_2010July
Data by StatCounter
ブラウザーのシェアは「IEが52.68%」のトップで、「Firefoxの30.69%」が2位となり、登場間もない「Chromeが9.88%」で3位となっています。

今の状況はどうでしょうか。

Browser_WorldWide_2015July
Data by StatCounter
「Chrome」が過半数を超える「52.32%」となり、5年前のIEの状態になっています。

一方の「IE」は「19.56%」で2位となっていますが、「Firefox」に抜かれる日も近いかもしれません。

世界的には、めまぐるしい交代劇になっています。

一方、日本では・・・。

Browser_Japan
Data by StatCounter

最新の状況で「IE」が「41.31%」でトップとなり、「Chrome」が「34.86%」で2位、「Firefox」が「14.66%」で3位となっています。

未だに「IE」が強い日本はやはり「ガラパゴス」でしようか。

因みに「MobiControl」ではモバイル端末へのリモート操作時にブラウザーの「プラグイン」を利用しますが、「Chrome」ではプラグインの無効化を進めているので注意喚起を行っています(他のブラウザーでは影響なく、リモート操作が可能です)。

Windows 10の動き

アメリカ/マイクロソフトはWindows 10のリリースを2015年の「夏頃」を目処に、としていましたが、アメリカ/AMDのCEO/リサ・スーさんがうっかり「7月末」と漏らしてしまいました。

マイクロソフトからの正式なアナウンスはありませんが、濃い線となりそうです。

今からリリースが楽しみなWindows 10ですが、モバイル(Windows Phone)向けも共通のOSになります。

マーケットにあるアプリが少ないのを気にしてか、アンドロイド向けアプリも利用可能になりそうだ、との報道もありました。

記事によると、アンドロイド端末にインストールされる「apk」ファイルがそのまま取り込められる様に感じますが、どうやらマイクロソフトは「SDK」を提供して「簡単に」移植が可能になる様にしていくつもりです。

この対象にはiOS端末向けアプリも含まれ、Android/iOSの膨大なアプリ資産がWindows Phoneで手軽に利用できる様になるかもしれません。

また、Windows PhoneをデスクトップPCに接続することで、PC上で利用可能とする「Continuum」も発表しました。

Microsoft_Continuum
Photo by TechCrunch
その昔、「Ubuntu」も同じコンセプトを持っていましたが、頓挫しました。

Windows 10の場合はどうでしょうか。

実装となれば、面白い機能になるかもしれません。

ところで、Windows(マイクロソフト)のブラウザーといえば、「IE」(Internet Explorer)ですが、決別して「Project Spartan」を立ち上げていました。

このほど、固まった様で「Microsoft Edge」として発表されました。

Microsoft_Edge
Photo by Gigazine
この「Microsoft Edge」はマイクロソフトの音声技術「Cortana」が統合され、Windows Phoneにも標準搭載となりそうです。

「Windows 10」については、あと3ヶ月もすればリリースかと思うと楽しみですが、今後のWindows Phoneの登場も併せて注目を続けていきます。

因みに、「MobiControl」は「Windows Phone 8.1」に対応したMDMですので、今後リリースされる「Windows 10」と「Windows Phone」についても、素早い対応を進めています。

リモート操作時のプラグイン

MobiControlではAndroid端末、ハンディターミナルなどのWindows CE/Mobile機、Windows PCへのリモート操作やiOS端末へのリモートビュー機能を利用する際にプラグインを利用します。

管理コンソールはマルチブラウザ対応なので、それぞれのブラウザ利用の際に一度だけプラグインをインストールして、リモート操作やリモートビュー機能を利用します。

Chromeについては、2013年の9月に「NPAPIのサポート終了についてのお知らせ」を発表しており、NPAPIのアーキテクチャは、ハングやクラッシュ、セキュリティ上の問題、コードの複雑化を生む主要な原因の1つとなっているため、NPAPIのサポートを今後1年間をかけて段階的に廃止するとしていました。

廃止の期限は延長となっていますが、大手サービスの使用される頻度が高い少数のプラグインはホワイトリストに入っており、デフォルトで許可されていましたが起動頻度も下がって、廃止に向け進んでいました。

そして、先日。

Chromeのバージョンが「42」に上がると共に、「NPAPIプラグイン」の効力がデフォルトで「無効」になりました。

NPAPI
経過措置として「chrome://flags/#enable-npapi」からNPAPIプラグイン設定を呼び出すことで、「有効」にすることが出来ます。

しかし、この経過措置も2015年9月には完全にNPAPIのサポートを終了し、NPAPIプラグインを必要とする拡張機能は起動することができなくなります。

プラグイン利用については他のブラウザでは影響がまだありませんが、MobiControl上でChromeを利用してリモート操作を行う場合は注意が必要です。

他のブラウザにも波及する可能性もあります。

ChromeによるNPAPIプラグインの無効化ついては、MobiControlのサイトでもアナウンスしています。

引き続きChromeを利用する場合の対応については追ってお知らせしたいと思います。