端末に働きかける

MobiControl v14 Manual


A. Windows Embedded 端末に対する働きかけ

端末の定常的な挙動を設定するには、「構成プロファイル」、「詳細設定」、 及び「ルール」の設定、追加、または変更を行います。

定常的な挙動設定をした前提の上で、端末に非定常的な働きかけをすることがあります。例えば、端末画面をコンソールに映したり、 ロック解除のためのパスワード変更を強制する画面を表示したりします。
端末に対し、非定常的な働きかけを行う方法は、アクション項目を選択する方法と、スクリプトを送る方法に2大別されます。
  • アクション項目を選択する方法
    (図2)のメニューの中の項目を選択する方法です。
  • スクリプトを送る方法
    (図2)には「スクリプトを送信」という項目があります。 これを選択するとポップアップ画面が現れます。 その画面でスクリプト文を入力して、それを端末に送るのがスクリプトを送る方法です。
    スクリプトを送る方法については、「Windows Embedded 端末へスクリプトを送って操作」を参照ください。 スクリプト構文に関しては、「Windows Embedded 端末で使うMobiControlスクリプト一覧」のページを参照ください。

B. 対象となる端末を選択

(図1)の端末一覧画面で、のように、
端末種別 = Windows Mobile/CE と入力すると、Windows Embeddedとして設定した端末だけが、一覧表示されます。
画面のフィルタ設定に関しては、コンソールでの端末フィルタを参照ください。

(図1)

働きかけをする端末の左側の〇にチェックを入れます。複数の端末を選択できます。
の〇にチェックを入れると、画面の全ての端末を選択できます。

端末は、接続時間帯の設定で設定した非接続時間帯の時刻でない限り、オンラインであるのが常態です。
オンラインの場合は、(図1)のように、端末アイコンが と、緑色になっています。 オフラインの場合は、端末アイコンは、と表示されます。

オフラインの端末に対し、アクションを働きかけた場合、通常は、それがオンラインになったときに適用されます。
但し、赤字のアクション項目は、端末がオンラインのときのみに実施します。さもないと無効になります

C. アクションメニューを表示

(図1)で、対象とする端末群を選択すると、(図2)のようなメニューが下辺に現れます。
この中からアクション項目を選択すると、端末に働きかけができます。
(図2)の右端の「その他」を選ぶと、更に多くのアクション項目がプルダウン表示されます。
(図2)
  1. エージェントのアップデート
    エージェントのアップグレードをします。「アップデートスケジュールの時に開始」と「今すぐ開始」のどちらかを選択できます。 通信回線の輻輳(ふくそう)を避けるには、「アップデートスケジュールの時に開始」を選択します。
  2. Exchangeへのアクセスを許可
    次の3. で阻止された端末に許可を与えるコマンドを、MS Exchange Serverのフロントサーバに送ります。 MS Exchangeサーバへの不法アクセス防止を参照ください。
  3. Exchangeへのアクセスを阻止
    MS Exchange Serverの フロントサーバ(SOTIからの無償提供)に、選択した端末からのアクセスを阻止するコマンドを送ります。
    MS Exchangeサーバへの不法アクセス防止を参照ください。
  4. SMSを送信
    日本ではSMS送信はできません。
  5. SMS経由でスクリプ送信
    日本ではSMS経由でのスクリプト送信はできません。
  6. エージェントの更新を無効にする
    端末のエージェントの更新を実行させません。「1.項エージェントのアップデート」を実行すると、更新されます。
  7. スクリプトを送信
    MobiControlサーバに接続している端末にスクリプトを送信します。
    Windows Embedded端末で使うMobiControlスクリプト一覧」と、「Windows Embedded端末へスクリプトを送って操作」の ページを参照ください。、
  8. ソフトリセット
    起動中のアプリを終了させ、メモリー内にある当該アプリが生成したデータを削除します。
  9. チェックイン
    端末とMobiControlサーバの間で、データやファイルの「更新」をします。 「ルール」「詳細設定」「働きかけ」で未送信の設定値を送ります。 「ルール」で規定したファイルやデータをサーバ/端末間で送受します。
  10. パスワードの再設定
    端末でパスコードを変更を要求する画面を表示させます。
  1. ファイルを今すぐ同期
    ファイル同期ルールで規定したファイルを端末とMobiControlサーバとの間で 送受します。
  2. メッセージを送信
    端末の画面に メッセージを表示させます。
  3. ユーザの関連付けをリセット
    AD_DS(Active Directory Domain Service)のログインユーザ名と、パスワードの入力画面を表示します。
  4. リモートコントロール
    リモート画面操作を開始する。 端末がMobiControlサーバに接続してない場合は、ここでは「リモートコントロール(オフライン)」と表示されます。
  5. 強制適用機能
    「構成プロファイル」「ルール」及び「詳細設定」の変更を端末が再度受け付けられるようにします。 また、「ルール」が規定するデータやファイルの送受も実施できるようにもどします。18.項参照。
  6. 削除
    端末のMobiControlへの登録を解除。コンソールでの当該端末の表示は終了。端末から収集したデータも削除。
  7. 切断/中断
    端末の電源をオフにします。
  8. 暫定停止
    「構成プロファイル」「ルール」及び「詳細設定」の変更を受け付けないようにする。 また、「ルール」が規定するデータやファイルの送受も端末に拒否させる。15. 項で再開できる。
  9. 名前変更
    コンソールでの端末の名前を変更。

2.項、3.項は、Exchange ActiveSyncサーバへの働きかけで、端末への働きかけではありません。

D. アクションバーの項目を頻繁項目と取換える

上の(図2)には、アクション項目が横に並んでいます。これをアクションバーといいます
項目によっては、あまり頻繁に使わない項目があるかもしれません。

これを、頻繁に使う項目に取り換えることができます。

(図3)
「その他」を開き、アクションバーに昇格表示したい項目を選びます。
(図3)のように、右側に、黒い星のマークが表示されます。
この黒い星を、マウスで長押しします。
(図4)

黒い星が、金色の星に変わります。アクションバーに昇格表示したい項目を7つ選び、金色の星に変えます。
(図5)
端末一覧から端末を選ぶと、アクションバーの項目が(図5)のように変わります。金色の星を付けたアクション項目が、アクションバーに並びました
上の(図2)と比較してください。

このアクションバーから項目を選ぶことで、対応するアクションを端末に適用できるようになります。

「その他」を、押すと、金色の星のアクション項目が、最上部に表示されます。

金色の星の項目を、元に戻すには、金色の星の部分を長押しします。黒色の星に戻ります。

E. 端末グループ単位での働きかけ

左側ペインの端末グループの右端の3点マーク(緑丸)をクリックし、現れるメニューから「アクションを実行」を選択することでも、(図6)のように、 アクションメニューが現れます。
このメニューでのアクションは、端末グループの全ての端末宛に適用されます。 同一端末グループ内の異なるOSの端末(iPhoneやAndroid端末など)にも適用されます。
逆に、Windows Embeddedには適用できないアクション項目も含まれています。

(図6)