セルフサービスポータル

MobiControl v14 Manual

端末ユーザご自身で、手元の端末やPCに、紛失した端末の地理的位置を表示し、その端末のMobiControlへの登録を解除する、 または、ワイプ(初期化)ができます。

A. 紛失した端末への働きかけ

端末ユーザが、端末AからMobiControlサーバにアクセスすると、(紛失した)端末Bの地理的位置やバッテリ容量などのステータスを 端末Aに表示できます。 また、端末Bに対し働きかけをすることができます。 
働きかけるアクションメニューは(図2)の通りです。

(図1) 

(図2)

(表1)

 
端末Aでのアクション端末Bでの挙動
ロック 端末BのOSがAndroidの場合は、「ロックする」旨のメッセージが現われます。 端末Bで、自動ロックにならないように設定してあっても、ロック状態になります。
端末Bが、iPhone/iPadの場合は、 電話番号とメッセージの入力画面が現われます。 ユーザにコンタクトするための電話番号と、拾得者に伝えるメッセージを入力します。 端末Bはロックされます。 電源ボタンを押しても、ロック解除画面が現われません。 替りに、端末Aで入力した電話番号とメッセージが表示されます。端末拾得者が、電話番号をタップすると 端末Aで入力した電話番号に電話がかかってきます。
チェックイン 端末Bにチェックインを要求する旨のメッセージが表示されます。 端末Bの最新ステータス(地理的位置、バッテリ容量、メモリ空き容量など をMobiControl経由で端末Aに送ります。
メッセージ 端末Bで読んで貰うメッセージを入力する画面が現われます。 Android端末では、電源ボタンを押すと、メッセージがポップアップされます。
iPhone/iPadでは、電源ボタンを押しても、メッセージは表示されません
(端末を回収後、ロック解除をして、MobiControlエージェントを起動すると、 その「メッセージセンター」には、メッセージが残っています)
パスコードをリセット 
端末BのOSがiOSの場合は
「パスコードを削除」
「パスコードをリセットまたは削除します。紛失したときには、 これを実行してはいけません」 の表示がでます。 新しいパスコードを入力する画面が表示されます。 入力が終わると、端末のロック解除ができ、端末を操作できるようになります。
アンエンロール 「端末BのMobiControlへの登録を解除する」旨のメッセージが表示されます MobiControlへの登録が解除されます。「構成プロファイル」「端末詳細設定」「ルール」が解除されます。従って、 会社アプリはアンインストールされます。会社WiFiやVPPもリセットされます。
ワイプ 「工場出荷時のモードにする」旨のメッセージが表示されます。 購入してからインストールしたアプリと保存してあるデータが削除されます。

端末を使おうとしても、端末ユーザのApple または Google に対するIDとパスワードの入力をしないと、初期設定はできません。
  • 監視モードのiPhone及びiPadの場合は、Apple IDの替わりに、 アクティベーションバイパスコードを入力しないと、初期設定を始められません。
  • Android Enterpriseの場合は、出荷時のリセット防止で 作成した、特別な管理者用Google IDを入力しないと、初期設定は始められません。

B. 端末Aでのログイン方法

MobiControlサーバの最初のインストールがV13.0以上の場合

ブラウザのURL入力欄に、MobiControlサーバのドメインに、sspをつけて入力します。
仮に、MobiControlサーバのURLが 
https://mobicontrol.nippon.co.jp/MobiControl/ 
だったとします。
その場合は、
https://mobicontrol.nippon.co.jp/ssp 
と入力します。

MobiControlサーバの最初のインストールがV12.4以前の場合

ブラウザのURL入力欄に、MobiControlサーバのドメインに、mをつけて入力します。
仮に、MobiControlサーバのURLが 
https://mobicontrol.nippon.co.jp/MobiControl/ 
だったとします。
その場合は、
https://mobicontrol.nippon.co.jp/MobiControl/m 
と入力します。
(図3) 
(図4)
ブラウザに所定のアドレスを入力すると、 (図3)のログイン画面が現われます
(図3)のユーザー名欄には、UPNを入力します。
UPNは、ディレクトリサービスまたは、IDプロバイダの認証を得るためのログインIDです。

セルフサービスポータルを使って、紛失した端末にアクセスするためには、 予め、ディレクトリサービスまたは、IDプロバイダのUPNを、端末に紐づけておかなければなりません。
UPNを、端末に紐づけておくには、「Active Directory UPNの登録」を参照ください。 ディレクトリサービスまたは、IDプロバイダによる認証を経ないで、MobiControlに登録した端末でも、 UPNを、端末に紐づけることができます

C. セルフサービスポータルの最初の画面

(図3)で、UPNとパスワードを入力後、「ログイン」ボタンをタップすると、(図5)が現れます。 これは、同じUPNを2台の端末に紐づけて置いた例です。従って、2台が表示されています。
次の情報が表示されています。
  • 端末のMobiControlでの名前
  • 端末メーカーとそのモデル名
  • 携帯電話番号
  • バッテリの充電容量

(図5)の3点リーダー(赤矢印)をタップすると、(図6)のアクションメニューが現れます。

(図5)

(図6)

(図6)の各項目を選んで、紛失した端末へ働きかけをします。上記の(表1)を参照ください。

D. 端末のステータスを知る

(図7) 

 

(図5)で、対象端末をタップすると、画面は(図7)のように変わります。 
(図7)は、下にスクロールダウンした図です。

をタップすると、(図5)に戻ります。

をタップすると、 (図6)のメニューがポップアップして、 端末Bに対して働きかけができます。

「ロケーション」をタップすると、地図が表示され端末Bの地理的位置が表示されます。

端末A側のディスプレイの横幅が広い場合は、(図8)のように、二列表示になることがあります。 更に、横幅が広いと、三列表示になることもあります。

(図8) 

E. MobiControl管理者による事前準備

  1. 端末に、その端末ユーザのUPNを紐づけておく。
    Active Directory UPNの登録」を参照ください。
  2. 端末ユーザに付与する権限の種類の選択
    G. 端末ユーザにセルフサービスポータルの権限を」を参照ください。
  3. (図6)で、端末ユーザがアンエンロール(登録削除)を選択したときの、次の対応を予め設定しておく
    • アンエンロールした端末を、MobiControlから削除するか否か
    • アンエンロールした端末内の、証明書を削除するか否か
    セルフサービスによる登録解除への対応」を参照ください。
  4. バナー画像の設定
    (図3)の上辺のバナー画像を、貴社のロゴ入りの画像に変える
    セルフサービスのバナー」を参照ください。