在庫リアライザー
導入事例

課題

入出荷検品作業において書類取り揃えなどの準備作業に多くの時間を要している。

「ハンディ」検品作業時にファイル受渡し方式のタイムラグによるマスタ未登録エラーが発生する。

当日出荷依頼や緊急出荷依頼に対し、ファイル受渡し方式のため対応作業に追われる。

検品指示内容の変更反映が入出荷検品作業時に間に合わず、誤入出荷の原因となっている。

仕入伝票を手入力しているために入力の手間と情報にタイムラグが発生している。

毎月の棚卸後、帳簿在庫との差異調査や修正に時間がかかる。

導入効果

受注伝票からピッキングリストに配送指示情報が印字されるため、営業所からのFAXによる出荷・配送指示書が不要となり、出荷検品準備時間が大幅に減少した。

発注伝票から入荷検品リストに入荷指示情報が印字されるため、御注文書添付処理作業が不要となった。

マスタ類は15分おきに自動取り込みがされ、さらに緊急の場合は取込みボタンを押すだけで、瞬時に取り込めるため、未登録エラー発生が抑えられた。

倉庫内のハンディに直前までの変更や緊急出荷指示が反映されるため、タイムラグによる問題や作業時間のロスが防げるようになった。

ハンディで入荷検品を行うごとに奉行の仕入伝票が自動登録され、伝票入力工数が不要となり、発注残がリアルに更新されるようになった。

直接連携に付随して業務に即した改善を施したことにより、入出荷作業時間全体の大幅な短縮が図れ、結果として残業が不要となった。

導入の背景
インパックイメージ

インパック㈱は1936年に創業した日本最大手の花卉類関連資材専門の商社です。 2008年1月に東京の本社近辺に点在していた倉庫を集約し、石川県能登に物流センター(能登事業所)を開設しました。 開設に合せてバーコードと無線ハンディターミナルによる在庫管理システムを導入しました。その在庫管理システムは インパック様からP.O.L.が受託開発し、その後、P.O.Lが「在庫リアライザー」として製品化して、現在に至っています。 従って、インパック様は「在庫リアライザー」のファーストユーザーということになります。 当時、受発注に使用している商蔵奉行21は「在庫リアライザー」とのデータ連携がテキストファイルでしかできませんでした。 導入後、6年を経た2014年4月の消費税引上げ時に商蔵奉行を21からi8ERP版にバージョンアップしたのに伴い 「在庫リアライザー」もVer,2.3にバージョンアップしました。両者のバージョンアップでデータの直接連携が可能となり、 それを活かした物流の効率化を図るため「在庫リアライザー」にカスタマイズを施しました。

導入前の処理概要
物流センターの出荷業務は全国の営業所からの出荷・配送指示書をFAXで受け取り、それに対応した商奉行の受注伝票を探し、売上伝票/納品伝票を登録 印刷していました。そこで登録された商奉行の売上伝票データファイルを在庫リアライザーに取込んでピッキングリストを印刷し、取り込んだ売上伝票データで ハンディによるピッキンングを行いました。ピッキング結果に欠品などの差異がある場合は商奉行で売上伝票の削除、再発行を行っていました。 一方、入荷検品業務は蔵奉行の発注伝票データファイルを在庫リアライザーに取込み、入荷検品リストを印刷し、取込んだ発注伝票データでハンディによる 入荷検品を行い、検品結果を基に蔵奉行の仕入伝票入力を行っていました。 商品マスタなどの商奉行のマスタ類は必要に応じて、随時、ファイル渡しで在庫リアライザーに取込んでいました。 棚卸はハンディを使って行った棚卸在庫と帳簿在庫(蔵奉行在庫)との対比が手作業で差異商品の選別や調査等に行っていました。

【導入前の出荷検品の流れ】

導入前の出荷検品の流れ

導入の決め手
7年前の物流センター稼働時から、無線LAN、ハンディ、バーコードの活用による入出荷検品と棚卸処理を行い、誤出荷防止や在庫の精度維持を図ってきました。 その延長線上で今回の商蔵奉行と在庫リアライザーのバージョンアップにより、両者の直接連携が可能となり 在庫リアライザーから直接、商蔵奉行のマスタや伝票類が利用でき、かつ物流現場のハンディからも商蔵奉行に検品結果を直接反映できることで これまでのファイル渡しに比べ、タイムラグの解消による情報の精度アップ、作業工数の削減、奉行伝票データの有効活用が可能になることが予想できました。 そして、直接連携に関連したシステム改良のために、在庫リアライザーへのカスタマイズを施すことで更なる効果を引き出すことができることが決め手になりました。

◎導入後の具体的な利用効果は以下の業務に表れています。

【導入後の出荷検品の流れ】

導入後の出荷検品の流れ

出荷検品業務

最新の受注伝票から直接、ピッキングリスト印刷で出荷指示情報の精度アップと出荷準備作業の大幅な省力化を実現

各営業所が入力する出荷・配送に関するすべての指示情報を盛り込んだ受注伝票から、物流センターの事務担当者は 印刷直前までの変更や緊急出荷指示が反映された受注伝票に基づいて配送指示情報を含むピッキングリストを印刷します。 同時に売上伝票、納品書などの伝票類や出荷ラベルを印刷し、1オーダーごとに書類をセットして物流担当者に渡します。 物流担当者はピッキングリストとピッキングリストデータに直接連携した無線ハンディで検品入力を行います。 その後、ピッキングした現品を梱包し、納品などの伝票類を同梱し、出荷ラベルを貼付して出荷作業が完了します。 ピッキングで欠品が生じた場合は欠品リストを印刷して、事務担当者に渡し、売上伝票などを再発行してもらい、梱包します。

入荷検品業務

無線ハンディによる入荷検品入力と同時に蔵奉行の仕入伝票が登録されるので伝票入力の手間が省け、情報の精度もアップ

本社が入力する入荷に必要なすべての指示情報を盛り込んだ発注伝票から、物流センターの事務担当者は 印刷直前までの変更や緊急入荷指示が反映された発注伝票に基づいて入荷予定表を印刷し、物流担当者に渡します。 物流担当者は入荷検品表と入荷検品表データに直接連携した無線ハンディで検品入力を行います。 検品入力がされると同時に蔵奉行の仕入伝票が登録され、発注伝票(発注残)が更新されます。 また、入荷検品時にはハンディにブルートゥス接続されたモバイルプリンタから、入荷日を含むバーコードラベルを印刷し 現品に貼付することができるため、先入先出の処理が可能となっています。

システム保守業務

システム稼働後、7年間、能登の物流センタのシステム保守はすべてMDM利用で安心サポート

物流センターの「在庫リアライザー」システムはサーバー(WindowsServer2012)、7台のハンディターミナル(WindowsCE)、10台のPC(Windows7) で構成されています。今回の「在庫リアライザー」システムの導入に当たってはシステム設置場所の距離を感じないシステムの保守と 迅速なトラブル対応が稼働当初からの重要な課題となっていました。これに対するソリューションとして弊社が日本総販売代理店として 販売しているカナダSOTI社製のMDMである「MobiControl」を採用することで解決を図りました。 MobiControlはマルチOS対応であり、導入した機器(OS)全てを集中管理できますますので、リモートでのアプリケーションの更新やトラブル対応、 ヘルプディスク等が可能です。実際にこのケースでは7年前の初期導入時と1年前にヴァージョンアップで訪問した以外は全てリモートで対処しており、 保守工数を最小限に抑える効果と迅速なトラブル対応に十分な効果を発揮しています。

【MobiControlリモートメンテナンス画面】

【MobiControlリモートメンテナンス画面】